PK

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062174961

作品紹介・あらすじ

その決断が未来を変える。連鎖して、三つの世界を変動させる。こだわりとたくらみに満ちた三中篇を貫く、伊坂幸太郎が見ている未来とは-。未来三部作。

感想・レビュー・書評

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  • 3本収録。
    さらりとして読みやすい。
    所々にある、いかにも伊坂さんらしい面白い描写で、くすっと笑えます。
    でも、え?今のは‥なんの話だったの??と‥
    微妙に絡み合う~不思議なお話です。

    サッカーの試合のシーンが、何度も出てきます。
    ワールドカップの前年の予選で、進出できるかどうかという瀬戸際の対イラク戦での決定的瞬間。
    頼みの綱のエース小津が絶不調、でも延長時間に奇跡の3人抜き、そして?
    そこにいたるまで何が起こったか?
    小津はもちろん架空の選手ですが、「持ち腐れになっている選手」だの「決定的に決定力が不足している日本」などと書かれているのが笑えます。

    「PK」
    大臣が秘書官に、10年前のそのときに何が起こったか調査を依頼します。
    というのは、大臣がある決断を迫られているからでした。
    小津が不調だったのはなぜか? そしてなぜ急に、晴れ晴れとした笑顔になったのか? 近づいて何か話しかけている仲間の宇野は何を言ったのか‥?
    小津は試合直前に雲隠れした時期があり、誘拐されたというウワサもあったという。

    大臣は議員になったばかりの頃に、偶然子供がマンションから落ちるところを見つけ、駆け寄って受け止めたことがありました。
    いちやく時の人となり、知名度アップになったのですが。

    「超人」
    謎のメールで殺人事件が起きるのを未然に知る男。
    これを食い止めるために、加害者のほうを先に殺すという場合もあったと聞かされる作家と友人。
    その人物が実は‥

    「密使」
    1日の終わりのわずかな時間だけ、時が止まるという現象が起きる。
    このときに何かが出来るのか‥?

    物事の連鎖はどう起きるのか。
    「臆病は伝染する、だが勇気も伝染する」という言葉も繰り返し登場。
    一部だったり、逆の順序だったりで、印象が変わります。
    決定的瞬間に、勇気を発すれば、それはまわりにも勇気を与える。

    震災よりも前に書かれて発行が決まっていたが、発行が少し延期されたもの。
    別に地震や災害がテーマというわけではぜんぜんないけれど。何かをすることで災害に繋がるかもしれないと不安になったりする言及があるのが、震災後に書かれたと思われるとちょっと妙な印象を与えるかもしれないからでしょう。

  • 伊坂版、テラフォーマーズ(嘘)。

    もしも、あの時あれを選んでいたら。
    もしも、あの時あれを選ばなかったら。

    考え出すと止まらないもしもワールドを、伊坂流に料理し給仕されれば、それはもちろん味見しない訳にはいきません。

    サッカーと総理と秘書と父と子と三島(由紀夫)とセールスマンとヒーローと超能力(ザ・ワールド!)とゴキブリの、不思議な共演。

    余裕のあるときに読み返してみたい。

  • 久々の伊坂氏作品。やっぱり、伊坂氏の小説には常になんらかの(しかも根本の所でずっとずれのない)メッセージが込められている。だからこそ好きなんだと思う。
    3つの短編が微妙に絡まりあっている作品だけど、多分その絡まり方に大きな意味は無いと思う。
    ただ、どの作品でも主人公や周りの人間が大きな決断をしなくちゃならない場面がある。それこそが、伊坂氏のメッセージ。世界がどんな状況であれ、辛くても、楽でも、僕たちは決断をして生きていかなくちゃならない。

    そうそう、しかもその決断を求められる場面て、すごく突然なんだよね。
    僕も勇気を試されている。

  • なんとなく雰囲気が『あるキング』に似てるような。
    中身自体はあそこまでひどくはないが、なんか思わせぶりな謎がちりばめられ、あれは結局なんだったのかという妙な場面も多く、若干の消化不良感が残る。

    「勇気」へのフォーカスにはぐっとくるものがあった。

  • 短編3編からなる話。微妙な絡み具合が良い味を出しています。バシッとあの時のアレがここにくるのかーとかではない。これはワールド。伊坂幸太郎ワールドだ。

  • だんだん
    台詞回しが洒落てるのか気障なのか
    わからなくなってきた…

  • おもしろかった!!
    読みやすくサラリと読了。
    3篇の短編が絶妙に絡まりあっていてニヤリとさせられる。

  • 「PK」「超人」「密使」の三部。
    登場人物、物語に繋がりのある三部。読んでいると頭が混乱。
    整理ができず、読み終わったあとに「あらすじ」検索してしまいました。
    それでもなお、まだわからないところがある。
    この本は、ペンを片手に整理しながら、もう一度読むべきなのかもしれない。
    でも、なになに?と興味が走るのは、花丸です。

  • 立体パズルを組みたててるような感じで、いろんな方向から見ないとよく分からなくなる。

    次郎くんの不幸な例を挙げて子供を諭すやり方、真似してみようかな。


    3つめのSF話が意外と好きでした。

  • 大好きな伊坂さんの作品を読むのは19作目。とても面白かったです!「PK」「超人」「密使」からなる未来三部作。それぞれのお話が繋がっています!全てことを理解できていないとは思いますが、いろんな繋がりがわかって感動して楽しかったです★私は一番「PK」がお気に入り♪「超人」も良かったです!印象に残った言葉は『臆病は伝染する。そして勇気も伝染する。』です。本当に勇気が伝染して良かったと思います!伊坂さんらしい作品です!三作ともヒーローのお話に感じました☆読後感良かったです♪

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