桜守のはなし

  • 講談社
4.17
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本棚登録 : 98
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062175197

作品紹介・あらすじ

日本全国を飛び回り、傷ついた桜の手当てをし、桜の新種をさがす佐野さんは、「桜守」とよばれています。桜のいのちを守るしごととは-。桜守のしごとをみやすい写真で紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 佐野藤右衛門さんの本と言えば・・

    https://booklog.jp/item/1/4087812197
       ↑
    です・ます調の「敬体」で書いたものは、自分の古いブログ記事からのコピペ。
    OCNがブログサービスから撤退する際、大慌てでこちらに引っ越した時のもの。
    レビューとは言いがたいような拙い記事でも、あえて当時のまま保存してある。
    その時はそれでベストだったはずなので。

    そしてこちらは、同じ佐野藤右衛門さんのお話の絵本版。
    柔らかな京都弁で、子どもたちに向けて語られたもの。
    おおらかな、かがく絵本とでも言えば良いのかな。
    細かなテキスト部分も多く、読み聞かせには不向きかもしれないが、読まずにいるのはあまりに惜しい。ブックトーク用か、高学年以上の子の読書におすすめ。もちろん大人にも。
    美しい桜の写真も多く、ほぉーっと何度もため息をつきながら読むことになる。

    「桜は守り(もり)をして継いでやらな、絶えてしまう木なんです」

    一年のうちで、満開の時3日から5日くらい見て、たいていのひとはおしまい。
    でも実は花が散ってからの360日が、桜にとって大切な一年の始まりだと言う。
    その守りの仕方が、まるで子育てのようでもあり深遠な哲学のようでもあり、読みながら桜がたまらなく愛おしくなってくる。
    「桜守」の七つ道具に驚き、種から育つ桜は3種しかないということにも驚き、
    更に、一年に一度しかない接ぎ木のチャンスでも、花が咲くかどうか分かるのは20年後くらいだという事実にも驚く。
    そんな労苦もあるから、春に先駆けて蕾が膨らむ「笑いかけ」の枝先を見つける時が一番嬉しいと、そう言われる。
    何だか涙が出る・・「見守る」という作業の膨大な時間と手間暇をかけ続ける難しさ。
    それが報われる瞬間というのは、何物にも代えがたいことだろう。

    職人さんの紡ぐ言葉には、心に響くものがいっぱいある。
    読んだあと、桜を見る眼が変わる。明らかに変わる。この季節にぜひどうぞ。

  • 「桜は、かならず下を向いて咲きます。他の花は太陽に向かって咲くのに、桜は下を向く。それだけ人を包み込んでるのやと思います。」

    「桜は守りわしないといけない木なんです。手入れではありません。」


    ほんの数日愛でる桜の花も、守ってくれるひとがいてこそ。

  • 春は、桜の花見が楽しみな季節ですね。
    それでは、みなさんは夏や秋の桜をみたことがありますか?
    桜は、人が見守り、手を差し伸べなければ弱ってしまう植物です。
    この本は、京都の植藤造園十六代目、佐野藤右衛門さんが地元言葉で語ってくれる「桜守」という仕事の話です。
    桜も人間のように、触診したり、聴診器をあてたり、注射をさしたりするそうです。春に見事な桜の花が見られるのは、桜守の人たちが一年をかけて「守り」をしているからなんですね。
    桜は、今わかっているだけで300種類以上もあるといいます。この本にも、いくつか種類が紹介されていますが、みなさんはどの桜が好きですか?

  • 一般的に桜を眺めるのは、4月の開花前後だけ。
    しかし、桜守はみんなが桜を見ない時期に、桜を来年も花を咲かせるために守っているのだ。
    桜の花が散ったあと、桜の木に害虫がいれば駆除し、新種の桜が発見されればその地に出向き調査し、桜の実から種を取出し種まきして苗を育てる。

    桜守がいるから、私たちは桜を楽しむことができるのだ。
    絵本だけど、とても勉強になる本だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私たちは桜を楽しむことが」
      桜が咲くと、日本人で良かったと単純に思ってしまいます。。。そんな訳で佐野藤右衛門の本「桜のいのち庭のこころ」を...
      「私たちは桜を楽しむことが」
      桜が咲くと、日本人で良かったと単純に思ってしまいます。。。そんな訳で佐野藤右衛門の本「桜のいのち庭のこころ」を読むコトにしました。
      2012/12/12
  • こんな仕事があるのかぁ。。。日本全国を飛びまわって、傷ついた桜の手当てをしたり新種を探す、桜守。

    桜守は桜を、手塩にかけて守る。けれども構いすぎてもよくない。春夏秋冬、こまめに、丁寧に桜の世話をする桜守についての写真絵本。触診、聴診器を使っての診察。聴診器を桜の幹にあてると、ズーッズーッと音がするらしい。桜守の七つ道具(14つだけど)など載っていて面白い。

  • 桜のことを愛おしく書いた植木職人の本。
    と決めつけてもいいかな。

    ヤマザクラの幹は横に裂け目が、ヒガンザクラの幹は縦に割れている。

    そんなことを教えてくれた。

    桜についた虫の処理とか、病気の葉の処理とかも知りたかった。


    岡田 達信
    新・絵本はこころの処方箋 絵本セラピーってなんだろう?
    の紹介本の中にあった本。
    でも絵本でない。

    でも読んで良かった。

  • 桜が咲く頃に読み聞かせしてあげたい本

  •  
    ── 佐野 藤右衛門《桜守のはなし 20120307 講談社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4062175193
     
    ── 鈴木 嘉一《桜守三代 佐野 藤右衛門口伝 20120317 平凡社新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4582856349
     
    ── 佐野 藤右衛門《桜よ「花見の作法」から「木のこころ」まで
    20010226 集英社 20040220 集英社文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4087476693
     
    (20210323)
     

  • 日本中の桜が、桜守のおかげで守られている。

    佐野さんの言葉

    「桜をみるんやったら、じぶんが好きな桜を1本だけ決めて、1年をとおしてみていってほしいんです。そうすることで、人も自然を感じることができる。きっと桜もよろこぶと思いますわ。」

  • 柔らかい口調が温かい。桜への愛情がじんわり伝わってくる。
    種からも育てるというのは、驚いた。
    そうか、接ぎ木だけじゃない、自然の桜も栽培するんだなあ。

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