桜守のはなし

  • 講談社
4.06
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本棚登録 : 60
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062175197

作品紹介・あらすじ

日本全国を飛び回り、傷ついた桜の手当てをし、桜の新種をさがす佐野さんは、「桜守」とよばれています。桜のいのちを守るしごととは-。桜守のしごとをみやすい写真で紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 佐野藤右衛門さんの本と言えば・・

    https://booklog.jp/item/1/4087812197
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    です・ます調の「形体」で書いたものは、自分の古いブログ記事からのコピペ。
    OCNがブログサービスから撤退する際、大慌てでこちらに引っ越した時のもの。
    レビューとは言いがたいような拙い記事でも、あえて当時のまま保存してある。
    その時はそれでベストだったはずなので。

    そしてこちらは、同じ佐野藤右衛門さんのお話の絵本版。
    柔らかな京都弁で、子どもたちに向けて語られたもの。
    おおらかな、かがく絵本とでも言えば良いのかな。
    細かなテキスト部分も多く、読み聞かせには不向きかもしれないが、読まずにいるのはあまりに惜しい。ブックトーク用か、高学年以上の子の読書におすすめ。もちろん大人にも。
    美しい桜の写真も多く、ほぉーっと何度もため息をつきながら読むことになる。

    「桜は守り(もり)をして継いでやらな、絶えてしまう木なんです」

    一年のうちで、満開の時3日から5日くらい見て、たいていのひとはおしまい。
    でも実は花が散ってからの360日が、桜にとって大切な一年の始まりだと言う。
    その守りの仕方が、まるで子育てのようでもあり深遠な哲学のようでもあり、読みながら桜がたまらなく愛おしくなってくる。
    「桜守」の七つ道具に驚き、種から育つ桜は3種しかないということにも驚き、
    更に、一年に一度しかない接ぎ木のチャンスでも、花が咲くかどうか分かるのは20年後くらいだという事実にも驚く。
    そんな労苦もあるから、春に先駆けて蕾が膨らむ「笑いかけ」の枝先を見つける時が一番嬉しいと、そう言われる。
    何だか涙が出る・・「見守る」という作業の膨大な時間と手間暇をかけ続ける難しさ。
    それが報われる瞬間というのは、何物にも代えがたいことだろう。

    職人さんの紡ぐ言葉には、心に響くものがいっぱいある。
    読んだあと、桜を見る眼が変わる。明らかに変わる。この季節にぜひどうぞ。

  • 春は、桜の花見が楽しみな季節ですね。
    それでは、みなさんは夏や秋の桜をみたことがありますか?
    桜は、人が見守り、手を差し伸べなければ弱ってしまう植物です。
    この本は、京都の植藤造園十六代目、佐野藤右衛門さんが地元言葉で語ってくれる「桜守」という仕事の話です。
    桜も人間のように、触診したり、聴診器をあてたり、注射をさしたりするそうです。春に見事な桜の花が見られるのは、桜守の人たちが一年をかけて「守り」をしているからなんですね。
    桜は、今わかっているだけで300種類以上もあるといいます。この本にも、いくつか種類が紹介されていますが、みなさんはどの桜が好きですか?

  • 一般的に桜を眺めるのは、4月の開花前後だけ。
    しかし、桜守はみんなが桜を見ない時期に、桜を来年も花を咲かせるために守っているのだ。
    桜の花が散ったあと、桜の木に害虫がいれば駆除し、新種の桜が発見されればその地に出向き調査し、桜の実から種を取出し種まきして苗を育てる。

    桜守がいるから、私たちは桜を楽しむことができるのだ。
    絵本だけど、とても勉強になる本だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私たちは桜を楽しむことが」
      桜が咲くと、日本人で良かったと単純に思ってしまいます。。。そんな訳で佐野藤右衛門の本「桜のいのち庭のこころ」を...
      「私たちは桜を楽しむことが」
      桜が咲くと、日本人で良かったと単純に思ってしまいます。。。そんな訳で佐野藤右衛門の本「桜のいのち庭のこころ」を読むコトにしました。
      2012/12/12
  • こんな仕事があるのかぁ。。。日本全国を飛びまわって、傷ついた桜の手当てをしたり新種を探す、桜守。

    桜守は桜を、手塩にかけて守る。けれども構いすぎてもよくない。春夏秋冬、こまめに、丁寧に桜の世話をする桜守についての写真絵本。触診、聴診器を使っての診察。聴診器を桜の幹にあてると、ズーッズーッと音がするらしい。桜守の七つ道具(14つだけど)など載っていて面白い。

  • 柔らかい口調が温かい。桜への愛情がじんわり伝わってくる。
    種からも育てるというのは、驚いた。
    そうか、接ぎ木だけじゃない、自然の桜も栽培するんだなあ。

  • 日本全国をとびまわり、傷ついた桜の手当をし、新種を探す佐野さんは「桜守」と呼ばれている。
    その仕事ぶりは、愛に満ちていて素晴らしい。
    これを読んでお花見をすると、また違った春がむかえられるかも。

  • ★★★★★
    京都在住の桜守、佐野藤右衛門さんのお仕事。
    四季を通して桜を見守る佐藤さんは夏の桜の魅力、秋の桜の魅力、冬の桜の魅力を知っている。
    樹医のような仕事、何十年か後に花が咲くようにと桜の種まき・苗を育てる仕事、各地の桜を見て回る仕事。
    どの仕事も丁寧で桜の木をいつくしむ様子が伝わってきます。
    (まっきー)

  • 何代も昔から
    受け継がれてきている仕事です

    すぐには、結果は見えなくても
    桜の声が聞こえるんでしょうね
    素晴らしい仕事です

    種から育つ桜は、3種類だけ
    山桜、大島桜、彼岸桜・・・
    染井吉野は、もともと一本の木だったって
    聞いたことあるけど
    他の桜もそうなのかな?

  • もうすぐ桜の季節ですね。佐野藤右衛門さんは祖父の代から桜守をはじめた京都の植木屋の十六代目です。
    「桜は守りをせなあきませんのや」
    藤右衛門さんは語ります。どんな名木でも年に何度も見回ってお世話して満開に導くのが桜守の仕事だと。
    「保護するわけやない。ちょっと手をそえてやるぐらいがええんですわ」と家族をみるのと同じような優しいまなざしで見守っています。桜が咲くのは1年のうちでもほんの一瞬。桜守の仕事を知れば今年の桜は一段と美しく感じられます!

  • 美しく見事な桜
    守り(もり)をする藤右衛門さんの愛情がひしひしと伝わってくる

    私の知らなかった、桜の1年…もっと知りたいと思った。

    また、藤右衛門さんの京言葉も心地よい

    木がおちつくまで30年 かぁ
    人間は…30年までは、ばたばた不安定でもいいのだろうか…


    夏の、祇園枝垂桜の写真がお気に入り☆
    緑の桜とか、ボタンのように大きな桜初めて見た!!!!!
    自然の中の”色の濃さ”を感じた1冊

    カバーの、瀬戸内寂聴さんの言葉もすごく素敵!

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