女の子を殺さないために 解読「濃縮還元100パーセントの恋愛小説」

著者 :
  • 講談社
3.39
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本棚登録 : 137
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062175203

作品紹介・あらすじ

恋愛小説はなぜ女の子を殺してきたのか-。村上春樹作品に流れ込んだ「女の子殺し」のコードを解析し、書き手たちが「セックスと女の子」を物語に埋め込んだ秘密とメカニズムを探る。

感想・レビュー・書評

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  • 浅野さんがかかれた表紙の女の子がとても好みです

  • おもしろかった!
    物語に登場する女の子たちの処女性などの、物語中での意味を考えるヒントになったと思う。
    庄司薫が好きなので、その周辺の文学史や関連する作家が多く紹介されていたのも嬉しい。

    理解したというほどではないけどイメージはつかめた!という気分になるところは河合隼雄の本を読んだときの感じと似てる…

  • 《物語には大きくわけて二種類あります。簡単にいえば「男の子が上る話」と「女の子が落ちる話」。》 あぁ、そういえば『多崎つくる』の登場人物は赤黒白青四部作のパロディーだったなぁと思ったり。納得・理解できないところもあったけど、そこそこ面白かった。

  • 3/12読了

  • 女の子を殺さないために必死になりながらも、結果女の子を追い込んでしまう男の子。
    全ては落下した先にある、青の世界へ行くために。
    女の子が落ちる話は男の人にしか書けないんだろうか。
    女の子は落ちた先にある青の世界へたどり着いてしまうと、もうそこから逃れることはできない。

  • 小説の中で女の子は死ぬ。落下して死ぬ。ハルキでも漱石でも氷室冴子でも川端康成でも――では何故「オンナノコ」は死ぬのか。
    なぜならオンナノコ的成長物語は落下による脱出の物語で、故にオンナノコは落下し続ける。文学とはこのオンナノコ的落下を好んでおり、故にオンナノコは落下して死ぬし、死なないまでも落下するスリリングを楽しむためのラブコメは隆盛する。そうして、オンナノコ的落下の傍らには落下するオンナノコを見るオトコノコの目がある。
    落下するオンナノコを、後ろ姿のオンナノコを、観察者は眺め続ける。誰が? 本の中のオトコノコが。もうじき死んでしまうオンナノコを眺めているのは、オトコノコ的成り上がり物語を必死によけようとしているからだ。なぜ? なぜ?

    庄司薫を主軸に、文学の中で落下して死に続けるオンナノコと女の子が死に続ける物語を回避しようとした(というか、そもそもなぜ女の子は落下するのか)を考察した一冊。

    ……が、どうも馴染めなかった。どうしてだ。
    文体は軽いがどうにも読みにくい。物語構造の種明かしが後半部におかれえいることが分かりにくさを倍増させているような気もするが、ただ、きっと言いたいのはそれではないんだろうなあ、だってそのためにこの本を書いたとするとかなり量が多すぎる気がする。

  • めっちゃ庄司薫読みたくなった。というか村上春樹もまともに読んでないのに大丈夫かなあと思ったけど、全然大丈夫だった。川端康成も実は読んだことないので読みたい…。恥ずかしい。

  • 2012 5/25読了。紀伊國屋書店新宿本店で購入。
    ネットで評判になっているのを見て手にとった本。読了までけっこう時間がかかった・・・。

    時間がかかってしまったせいで色々ぶつ切りでしか把握できていないが、文学作品のなかでなぜ女の子が唐突に死ぬのか、女の子が死ぬことの持つ効果とそれを回避しようとするとどうなるかを、村上春樹、庄司薫、川端康成、氷室冴子、坂口安吾等の作品を中心に批評していく。
    従来の批評に対する批判とか、村上春樹をどう論じるかとか、色々面白そうではあると思いつつももっとこう、構成をずばっと明解にすることができそうな気もしてもやもやする。
    人に「で、なんで女の子死ぬん?」って聞かれても一言で説明できないっていう・・・一言で説明できないからこそこれだけの長さを費やされているんだと思うけど。うーん。やはり批評は批評社に任せるべきか・・・。

  • 川端康成って実はこの年になるまで読んだことがなかったのだけれど、「女の子を殺さないために」に触発され「伊豆の踊り子」「雪国」「眠れる美女」を手にした次第。何とこれが実に面白い(川端文学に萌えの原点を見た)。何が面白かったと言えば、柴田翔・庄司薫・村上春樹・古井由吉・中上健次・氷室冴子・サリンジャーといった高校~大学時代に貪り読んだ小説の連関のパズルが川端康成をはめ込むことで完成したと実感できたから。ということでパズルのピースは埋まったけど他のピースが埃をかぶっているので何十年かぶりとなるけど「赤頭巾ちゃん気をつけて」から読み返しを始めたところ。

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