感想・レビュー・書評

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  • 川上弘美、重松清、角田光代の作品が特に良かったかな。[2012.04.05]

  • 東日本大震災とそれによる原発事故、関東大震災に関連した詩やエッセイ、物語。
    詩が一番力強く心に入り込んでくる。きっと、同じ体験をした(であろう)人が発する言葉だからなのでしょう。

    いま、改めて、いろいろと感じ、考えさせられます。

  • もう少し優しくあたたかいお話しが良かったな・・・

  • あぁ、思わずため息がこぼれてしまう。あの日からのこと、あのことが起きたときのこと。どれも読ませる作品ばかり。豪華アンソロジー。

  • 作家・詩人17人による、3.11アンソロジー。

    「言葉」谷川俊太郎

    「不死の島」多和田葉子
     SF調短編。日本に住んでいない人だからこそ、書ける話だろうな、と思った。悪い意味で。

    「おまじない」重松清
     長編になると泣かせるつぼをぐりぐりと押されるのがちょっといやだなと思うときがある重松清なんだけど、、。これは、秀逸。
     3.11後に多くの人が感じた「私も何かしたい」というある種の焦燥感や空虚感のようなものを表現しつつ、「おまじない」という時空をつなぐ絆(と書くのも恥ずかしいが)を書いた、秀逸短編。

    「夜泣き帽子」小川洋子

    「神様2011」川上弘美
    現代のイソップ!って感じで、私は好きです、これ。

    「三月の毛糸」川上未映子

    「ルル」いしいしんじ
    あら?これはなぜか未読。

    「一年後」J.D.マクラッチー

    「美しい祖母の聖書」池澤夏樹
    なんだか美しい話だなと思った。

    「ピース」角田光代
    震災後1年も経っていない時に、そのまま3.11の話に設定していないあたりに、角田さんの優しさを感じた。
    それでいてあの日、いろいろな思いに至った人々の心模様を描くあたり、角田さんらしいなと思う。

    「十六年後に泊まる」古川日出男
    淡々とした話だけれど、なんだかつらい気がした。

    「箱のはなし」明川哲也
    震災後の国会の紛糾ぶりをシニカルに引用しつつ、シュールで温かい話はなんともいえずよかった。が、ハッピーエンドでもなさそうで、得体の知れない恐怖を感じた。

    「漁師の小舟で見た夢」バリー・ユアグロー

    「日和山」佐伯一麦
    最後の一文にあった、あの世でもなく、この世でもない、その世という言葉に胸が詰まるような想いになりました。

    「RIDE ON TIME」阿部和重
    なんとなく、ビッグウェンズデー的な話にしたいのかな?と思いつつ、
    ブラックジョークな感じで、どうなんでしょね。

    「ユーカリの小さな葉」村上龍
    なんのてらいもない、でもただただ希望を感じさせてくれた佳品ではないだろうか。きっと希望を強く信じ書かれた文章なんだろうと思う。

    「惨事のあと、惨事のまえ」デイヴィッド・ピース

    2012年3月11日に、図書館でばたばたと予約本の手続きをしていると、館内アナウンスで「黙祷、始め」と聞こえてきて、本を置く間もなく、あわてて黙祷。「手に本を持ったまま黙祷しているのも不謹慎だったな」と黙祷後に本を見やると、『それでも三月は、また』であったのは偶然であろうか。

  • 題からもわかるように、震災の後の作品のアンソロジー。明川 哲也さんというのは、今まで知らなかったけど、えらくよいなぁと思ったら、ドリアン助川のことだったw

  • 作家・詩人17人によるアンソロジー。英米でも同時刊行。なぜか日本版には西岡兄妹の作品がない。(版権の関係?)
    多和田葉子の『不死の島』にドキッとさせられる。数年後には日本が「汚れたもの」として扱われるSFめいた短編。いつまでもSFとして見なされればいいのだけれど。
    被災地出身の古川日出男、佐伯一麦の作品はどうしても生々しく感じる。地名で具体的な絵が浮かんでくるせいか。

  • 17人の文人による東日本大震災をテーマにしたアンソロジー。
    今だからこそ読んでおきたかったと思いました。

    言葉(谷川俊太郎);詩
    言葉の強さの信念にぐっと来ますね。

    不死の島(多和田葉子);短編小説
    SFっぽくもありますが、諦観を感じました。

    おまじない(重松清);短編小説
    人と人のつながりの奥深さを再認識させられました。

    夜泣き帽子(小川洋子);短文
    これまた諦観の極みなんでしょうか。

    神様2011(川上弘美);寓話
    旧作との対比が不条理の日常化をうまく描かれてます。

    三月の毛糸(川上未映子);短編小説
    毛糸が何の比喩かわかりませんでした。

    ルル(いしいしんじ);短編小説
    ファンタジー的で誰もが救われる感じがいいですね。

    一年後(J.D.マクラッチー);詩
    原発への静かな怒りが伝わりました。

    美しい祖母の聖書(池澤夏樹);エッセイ?
    震災で直接影響を受けていない立場の葛藤が伝わりました。

    ピース(角田光代);短編小説
    震災と関係ないような話ですが、人間の業や女の強さを見せられました。

    十六年後に泊まる(古川日出男);短編小説
    震災後も苦しく長い未来がある悔しさが伝わりました。

    箱のはなし(明川哲也);ショートショート
    シュールなシチュエーションが怖いです。

    漁師の小舟で見た夢(バリー・ユアグロー);ショートショート
    これもシュールな夢ですね。

    日和山(佐伯一麦);短編小説
    直接的に震災罹災の気持ちが伝わりました。

    RIDE ON TIME(阿部和重);短編小説
    うねり=津波?へ対するノリについていけませんでした。

    ユーカリの小さな葉(村上龍);エッセイ
    震災後の日本だからこそ希望があることを感じさせてくれました。

    惨事のあと、惨事のまえ(デイヴィッド・ピース);短編小説
    関東大震災後の芥川龍之介の話ですが今回の震災と重なるものがありますね。

  • 3.11から1年、それぞれの作品が3.11にまつわるもの。
    心に刻まれたものは人それぞれで、作者の個性が際立つ。

  • 震災のこともそうだけど、放射能のことを「物語」に昇華するのって難しいんだな。筒井康隆ならどう書くか。読みたい。
    良かったのは重松清、いしいしんじ、村上龍。総じて女性作家のものはいまいちだった(よい印象を得たのは角田光代くらいか。でも地震や原発が題材ではない)。
    女性は災害との距離が近すぎるのだろうか。

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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