- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062175234
感想・レビュー・書評
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『原子炉はまだそこに立っている 暖めるもの、殺せるものが、まだあるというのか』『幸福が得ることではないと同様、不幸は失うことと同義ではない。』…この日本で起きたこと、今起きていることに関心を寄せ、向き合わなくては。あらためて日本人であることを強烈に意識しました。感じることは読み手によって全然違うでしょう。これ読んだ人の会やりたいくらいです。
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震災直後、自分に何ができるのかと悩んでいた時に巻頭の谷川俊太郎の詩を新聞で読んだ。声に出して繰り返し読んだ。身体の中に何かがわいてきた。そう、言葉は発芽するのだ。17人による物語や詩。形もアプローチも描き方も様々だけれど、それぞれが震災後のその先を見つめ、言葉を紡いだアンソロジー。
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作家陣はそれぞれ作家たるゆえ書かずにはいられなかったのではないか。しかし背後には言葉で伝えるということに葛藤し苦悶した様子がうかがえるようだ。その真摯さに胸をうたれる。
川上弘美さんの神様2011を読むのはこの本で四回目だ。いつ読んでもジンとする。-
「その真摯さに胸をうたれる」
皆が、何かをしないと居られない気持ちになったのと同じでしょう。
それ以上に、文筆家としての使命感が生まれたに違...「その真摯さに胸をうたれる」
皆が、何かをしないと居られない気持ちになったのと同じでしょう。
それ以上に、文筆家としての使命感が生まれたに違いありません。。。。2012/12/18
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豪華作家陣が東日本大震災、原発事故をテーマに小説、エッセイ、詩を綴った。琴線に触れ、一作品、一作品を噛みしめるように読んだ。本好きさんには是非読んで欲しい一冊。
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2017.3.18 「神様2011」を読む。
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それぞれの捉え方は違うけれど誰しにもインパクトを与えた。ストーリー311もだが、今の人気作家たちのオムニバスは興味深い。
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17人のアンソロジー。目当ては谷川俊太郎。
やっぱり詩が好きだなぁ。谷川さんもJ.D.マクラッチー氏が特にいいな。
重松清さん、佐伯一麦さんのも好きです。あぁ、あの場所かなぁなんて思って読んでました。 -
震災に関する、作家17人の文章を集めたアンソロジー。谷川俊太郎さんの詩、角田光代さんやいしいしんじさんの短編小説、村上龍さんのエッセイなど。当時の記憶が蘇り、鳥肌が立つ。
「希望というのは、そのユーカリの葉に似ているのではないかと思う。(中略)その規模にかかわらず、希望の芽は、最初はとても小さく、ささやかで、頼りなげに感じられる。実現できるのかどうかもわからない。だが、最初の一歩を踏みだせば、具体的な形を伴った可能性が姿を現す。」 (村上龍 ユーカリの小さな葉より)