今日のごちそう

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 697
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062175425

作品紹介・あらすじ

ふっくら、ことこと、こんがり、とろり。悲しい時もせつない時も、ごはんが元気を連れてくる。おいしいものいろいろ詰め合わせ、心がほっこりあたたまる極上お料理小説。

感想・レビュー・書評

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  • 食べ物で紡がれる美味しい短編集。
    ほっこりするお話しもあれば、ちょっとホロッとなるお話もある。
    1つ1つどこにでもある何気ない日常。
    こういうお話が私は好きかもしれないな。

  • 食べ物にまつわる日常の人間模様を描いた短篇集。

    食べ物というささやかなものを縁につながっている儚い
    心を掬い取るような1冊。読み心地がいいなという感想が
    一番ピッタリ来る感じでした。

    心のほころびも日常にはあるのだけど、
    それを埋めてくれるのはやっぱり、別れても
    関わった事のある人や、緩くてもつながってるひと。

    本当に憎むということはなかなか出来なくて。
    どこかに慈しみや優しさのかけらが引っかかっているもの。

    人間だから。食べることと、他の誰かがいなければ。
    やっぱり生きてはいけないものなのですよね。

    残り香や、置き忘れたカーディガンのような。
    何気ない優しさや痛み。
    いたわりや記憶。そして…誰かを求める気持ち。

    ないとやっぱり、生きてはいけないんでしょうね。
    どこかにまだそんな気持ち…私は持ってるかな?

  • 短い作品がたくさん詰まった本で、一篇一篇に料理が出てくる。
    一人きりの料理、二人の料理、家族の料理。
    料理を作りながらいろいろなことを考える。食べながら思いを巡らす。バラバラの材料がいろいろな過程を経ながらひとつの美味しい料理になるのは、家族ができあがっていくのと似ている。離れかけた気持ちを一つの料理がつなぎとめることもある。

    びっくりするような話はないけれど、一つ一つが美味しそうで、読んでいて顔がほころんでくる作品ばかりです。これを読むと料理をしたくなります。

  • 23のごちそう短編。

    気になる隣人におすそ分けして伊達巻。
    田舎に帰省したときに作った伊勢風雑煮。
    会社の先輩にもらった豆。
    別れた男が作っていたカルボナーラ。
    茨城で食べられなかったあんこう鍋。

    芽の出ない仕事と支えてくれる妻と花見弁当。
    上京して友達を思いながら食べるのり弁。
    女子に人気のある男子高生と作ったうどん。
    風邪を引いて母を思いながら作ったトマト味の煮込み。
    娘の発育を心配する父が作った煮豆。

    子宝に恵まれない夫婦と漬物。
    風邪を引いた夫と娘に作ったポトフ。
    昔の男から教えてもらったオレキエッテ。
    一夜限りの女が朝食に作ったクロックマダム。
    同棲しはじめの二人が作ったお好み焼き。

    離婚した夫が送ってきた素麺。
    孫と食べたカンパチの味噌漬け。
    告白を断ってきた男が作ったラタトゥイユ。
    元カレのせいで同期に八つ当たりしてしまったあとのホットコーヒー。
    同期に助けられて残業を抜け出せたあとの団子。

    同級生の男の子に教えてもらったココナッツミルクカレー。
    恋人がいながらも年上のお金持ちと飲むシャンパン。
    壁のないお家でのクリスマスに作ったローストチキン。

    自分の思い入れのあるご飯ってなんだろう。
    分厚いけどサクッと読める感じ。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“文壇レシピ”で登場。
    http://harajukubookcafe.com/archives/941


    本の中に登場するあの美味しそうな一品を
    実際に再現してみよう!というこのコーナー。

    第75回目に紹介されたのは、橋本紡の『今日のごちそう』に出てくる「カルボナーラ」

    ―「あんたの言うとおり、こうして食べるほうがおいしい」




    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://harajukubookcafe.com/
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • それぞれちょっと不器用そうで、それなりに一生懸命生きている姿に好感が持てる。
    こうして、美味しいものを中心に据えつつ、物語が進んでいくのを見ていると、人の生活と食べるってこと、切り離しては考えられないなーとしみじみ思う。
    どんな時も、ご飯が美味しいと感じられるようになったら、もう大丈夫って思える部分もあるしね。

  • 知らず知らずのうちに見過ごしてた小さいことや、何となく当たり前だと思ってるようなことも、素朴な文章で綴られてて、ハッとするとともにほっこり和んだ。時と場合に依っちゃあ、ノリ弁やコーヒーだってごちそうにもなろう。

    『うどん』の二人のやり取りが小気味良い。いいぞ、女子。なんて、つい応援していた。

  • 短編はブツブツに思考が強制的に切れるから、やっぱりあまり好きでないな。表紙の絵はすごく好みだけれど。

  • 2019.6.14読了。

  • ローストチキンとかシャンパンとか、まさにごちそう感あふれるものも出てきますが、特別な料理でなくても、心が揺れる食事はみんなごちそう。
    どの話も良いけれど、一番のお気に入りは漬け物でしょうか。
    浸かりすぎて、新鮮さも味わいもなくなったきゅうり。
    だからこそ出てくる味わいもある。
    そんな味わいある夫婦になりたいものです。
    時が変えてくれますから。

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