天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 249
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062175685

作品紹介・あらすじ

ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 本編を読み終えてから読みました。
    ただし、時系列的には、本編1巻の「黄金の燕」の前までの、巨山王女イェラの物語。

    イェラは、妃(本妻)の唯一の子。
    でありながら、病的なまでに男子(世継ぎ)を望む母親と、
    無用なものはどんなものでも躊躇なく排除する父王から、見向きもされない幼少期をすごします。
    側室3人には、それぞれ王子が一人ずついました。
    異母兄弟とは、性差からかほとんど交流もなく過ごしていましたが、ひょんなことから末王子のカナンと知り合います。自立したイェラのことを、カナンは憧れの眼差しで見つめ、心を許しますが、如何せん人と交流することをほとんど放棄してきたイェラは、そういう視線に慣れておらず、カナンを傷つけてしまうのでした。

    ソニンと出会ったころのイェラからは想像もできなかった彼女の半生は、王族という立場が招いた哀しみで彩られていました。10歳にも満たない子どもに負わせるには、あまりに過酷で、早く大人にならなければいけなかったイェラを可哀想だと思いつつ、そう思うのはきっと彼女に失礼なのだろうな、とも思います。


    素晴らしいと思うファンタジー作品の共通点に、主人公以外の人物の人生もきちんと構築されていることが挙げられます。
    「天山の巫女ソニン」も、まさにそうだと言える作品です。
    本編5巻のサイズもちょうどよく、子どもたちに読んでもらいたい良書です。

  • 『天山の巫女ソニン』シリーズの外伝。巨山国の王女・イェラを主人公に、シリーズ第1巻の前日譚を描く。
    イェラの心情の変化や、内側から見た巨山の課題の数々が丁寧に描かれていて面白い。もう一冊の江南国の外伝も読むのが楽しみ。

  • ソニンの外伝。北の山国、巨山の凛々しい王女、イェラの前日譚です。
    イェラの過去はほんっとーにひどい……てゆーか、父親がひどい。その中でも、数少ないながらも愛するもの、好きなものを見つけることのできたイェラは最悪ではないにしろ、荷を負って生きていかざるを得なくなっていきます。ソニンという友を得て、彼女がまた大きく変わっていくんだけども。

  • イェラ王女のサイドストーリーってか、前日譚だった!
    なるほど…

  • 2018/1/22

  • 2016.12.29
    側室、腹違いの兄たち。
    そしてその母。
    世継ぎをめぐる画策、期待、陰謀。
    そんなものにどっぷり浸かる周囲の人間。
    それを忌み嫌うイェラ。
    ギリギリで自分の居場所を確保する…
    孤独な王女。

  • 本編よりもイェラをただの登場人物としてではなく、人間として感じることが出来ました。
    よりイェラを好きになれる。
    ソニンに出会うまでにどんな人生を歩んできたかを知った今の気持ちで、また本編を読み返してみたくなりました。

  • 20160429

  • ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー。

  • 外伝。本編の前のイェラお話。
    2015/11/26

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、本書の前作にあたる『チポロ』『ヤイレスーホ』(ともに講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』「女神のデパート」シリーズ(ともにポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。

「2021年 『ランペシカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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