- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062175784
作品紹介・あらすじ
故郷の田畑を失った庄三郎は失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊まりをしていた。ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けているのを見て、恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、道具一式を皆塵堂で買う。だが、その古道具屋に集まるのはあいも変わらず「曰く品」ばかり。呪いは本当に効くのだろうか。
感想・レビュー・書評
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不幸な事が続けて起こり、あてもなく江戸を彷徨っていた主人公が、ある日皆塵堂という古くて汚い古道具屋に出会い居候させてもらう。曰く付きの古道具が多く持ち込まれる皆塵堂。古道具に付いた様々な事情を暴いていくストーリー。
読みやすくてキャラクターも魅力的。幽霊が見えるという設定だから、謎解きというよりも語り重視で純粋に物語が楽しめた。全体のコミカルさに反して、意外と心霊描写がグロかったりするギャップも面白い。主人公が皆塵堂で過ごす間に徐々に生きる希望を取り戻していく姿も良かった。
どうやらシリーズ2作目のようで…他のも是非読みたい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズの二作品目だと知らずに読んだけど、シリーズの途中から読んでも平気だった。
江戸時代の道具についての興味が湧いてしまった…
あやかしとか妖怪とか、怖くて読めない小説もあるけど、これは大丈夫だった!
このシリーズだけでも7冊あるみたいだから他のも読んでみたいなぁ。 皆塵堂じゃなく銀杏屋という古道具屋の太一郎が気になってしまった……… -
古道具屋皆塵堂のシリーズ2作目。
表紙のちょっと怖いけれど、ちょっとかわいいにゃんこたちが以前から気になっていたのです。
皆塵堂が引き取るいわくつき古道具にまつわる連作短編が5編収録されています。
今回は、おなじみの面々に加えて、騙されて故郷に居場所がなくなり、失意のうちに江戸をさまようことになった庄三郎が皆塵堂に居候することになります。
新顔が加わった皆塵堂ですが、相変らず店主が引き取る品は曰く付き。
恨みや怨念がらみの事件からは逃れられないようです…
前作で皆塵堂で修業をしていた太一郎も、実家の銀杏屋の跡取りとして立派に店を切り盛りしています。
太一郎は、この世のものではないものが視えることを隠すことをしなくなったせいか、さっぱりとした様子。
頼れる若旦那になっていました。
そのほかの登場人物たちも相変わらずで、1作目より親近感を持って楽しめました。
もし続刊が出るのであれば、ぜひ読みたいです。-
「猫好きにはちょっとツライ描写も」
そうなんだ、、、まぁタイトルが「猫除け」ですから。
最近読んで気に入ってるのが「天才柳沢教授 タマとの生...「猫好きにはちょっとツライ描写も」
そうなんだ、、、まぁタイトルが「猫除け」ですから。
最近読んで気に入ってるのが「天才柳沢教授 タマとの生活」。マンガですが深いです(辛いと聞いて逃避?)2012/08/29 -
nyancomaruさん、こんにちは☆
「天才柳沢教授~」、はじめて知りました!
今度、本屋さんで探してみます。nyancomaruさん、こんにちは☆
「天才柳沢教授~」、はじめて知りました!
今度、本屋さんで探してみます。2012/08/30 -
「今度、本屋さんで探してみます」
是非!
「天才柳沢教授」のセレクション版で、猫が主人公の「タマとの生活」、孫の華子が主人公の「孫・華子との...「今度、本屋さんで探してみます」
是非!
「天才柳沢教授」のセレクション版で、猫が主人公の「タマとの生活」、孫の華子が主人公の「孫・華子との生活」は、とってもお薦めです!2012/09/03
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今作でようやく、派手なストーリー展開ではないことで出てくる独特の味わいが分かったような気がする。前作では主人公だった太一郎も、銀杏屋の若旦那として成長した姿で再登場し、読者としては何だか安心感を覚えた。皆塵堂の主である伊平次さんも相変わらずのんびりした人で、こういった登場人物の醸し出す雰囲気がこの作品の強みなのかもしれないと思った。
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「猫は主役ではない」
そうなんだ、、、「猫除け」って道具?囲いみたいなモノかな(独り言です)。「猫は主役ではない」
そうなんだ、、、「猫除け」って道具?囲いみたいなモノかな(独り言です)。2012/08/30
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2020.08.14.読了
古道具屋皆塵堂 2冊目
猫除け
皆塵堂の1冊目を読んでからちょっと間が空いたので
庄三郎の話から始まったので、
この人は誰?と戸惑ったが
新しい人だったのね。
丑の刻参りの女
曰く品の始末の仕方
憑いているのは
頭の潰れたふたつの屍体
猫除け根付
太一郎も好きだが、
伊平次はいいね。 -
皆塵堂第2弾。
いつものメンバーが登場。今回はそこに庄三郎が新たに加わりました。
今回は猫がらみな話。
下町の賑わいも伝わるような楽しい時代小説です。
第3弾も楽しみ。 -
シリーズ2作目。
時代物のホラー? 怪談物。
皆塵堂に集まるキャラクターたちが個性的^^
怪談物だけど見ていて楽しい作品です。
短編集なので一つ一つの話は一応区切りがあるものの、でてくる人はずっと繋がっているのでシリーズ読破しようと思ってます♪ -
1巻の終わりで太一郎が皆塵堂を去り、この巻では庄三郎という青年が居候として皆塵堂に住み着き、彼を中心に物語が進む。太一郎や巳之助の出番はないかと思っていたけど、そんなことはない。太一郎はしょっちゅう皆塵堂に呼び出されたり、曰くつきの物品を持ち込まれたりして、迷惑そうにしながらも楽しそうだ。一つ一つの話は独立していても、この巻の全体として庄三郎の話がきれいに収まるようになっている。続きの巻では、どんな風な構成になるんだろうか、庄三郎も登場するのかしらとちょっと楽しみ。
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2012年4月25日第一刷発行
輪渡颯介(わたりそうすけ)
1972年東京生まれ。明治大学卒業。
古道具屋皆塵堂2
不運、不幸?続きな正三郎が、ひょんな縁で、皆塵堂に居候することとなった日々。
皆塵堂って、やっぱり、人の縁と、幽霊と猫の話。各館読みきとはいえ、やはり、順番に読む方が面白い。 -
さらっと読めていいなぁ
また太一郎が出てきたのが嬉しい
結局太一郎が活躍してるし笑
皆塵堂で一休みして巣立っていくパターンなのかな -
気になって次の巻もすぐさま読んでしまいました。2巻です!
不幸のどん底のような不幸にとりつかれている庄三郎さんが皆塵堂で働くことに。
今回も面白かった!太一郎も巳之助も相変わらず面白く楽しい。
猫嫌いなのに猫にとことん好かれている太一郎さんが面白すぎます。
2014/07/11 -
信じていた親戚にだまされ、家族も財産も居場所もなくして絶望して上京した庄三郎が皆塵堂にやってくる
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2015.6.9 読了
シリーズ2作目!
今回は 太一郎は 出てこないの?と
思ったら ちゃんと出てきましたね。
そして、新たに 皆塵堂に
居候として 庄三郎が登場。
ある心の傷をかかえて 居候することになり、
徐々に気力を取り戻してゆく中で
例によって 皆塵堂には
いろいろと 事件が起こる。
読みやすく、面白かったです! -
やっぱり面白かったです(•‿•)
続きが読みたい…! -
古道具屋皆塵堂シリーズ、2作目。連作短編形式。
太一郎が銀杏屋に帰ってしまったけれど、引き続き登場。伊平次に相変わらず上手く使われちゃってる太一郎が可愛くて楽しい。今作での主要キャラである庄三郎の過去がなかなかのシリアスさで、最後その過去をどう決着させるかなのだが、復讐や仇討ではないその決着のさせ方に、さすが伊平次、と感心させられた。朴訥で、だけどちょっとおとぼけの入った庄三郎もいいキャラだし、今後も出てくるといいな。 -
いわくつきの品ばかり集まる皆塵堂シリーズその二。古道具屋エンターテイメント!人物が楽しい。
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シリーズ2作目。
前回、太一郎が巣立ってしまったので、どう続けるのかなと思っていたら、新たに庄三郎とう人物が、皆塵堂のお世話になることに。
身寄りのない庄三郎は、店で少しずつ元気づけられ、元の奉公先へ戻っていく。
このパターンで今後もいくのかな? -
2014.9.13再読
古道具屋 皆塵堂 シリーズ第二弾
• 庄三郎と丑の刻参り
• 鰻屋と掛け軸
• 鏡と虎の彫り物
• 大八車と釣り忍
• 因果応報猫除け根付
死にたい男 庄三郎の話
前半は 呪いとは何か?
後半は 因果応報自業自得
ちょっとずつ話がリンクしていく
この輪渡さん猫の可愛い描写が上手いな〜
太一郎大好きな猫が近寄れなくてジトーって見つめてくるあたりがクスリとさせられる
前回の主人公 太一郎さんが出てきてくれて嬉しかった
そして、幽霊が見える力がパワーアップしてて開き直ってるのもなかなか良い感じ -
おもしろかった♪
皆塵堂という小道具屋が舞台の数々の騒動
主人公は不器用で真面目で不幸な男、庄三郎
曰く付きの古道具に振り回されます
店主の伊平次やご隠居や周囲の人たちもおもしろい -
前回より読みやすくなっててよかった。特に怖いところの描写が。でも相変わらずはっきり描写するので時々うひょおとなる。
今回は太一郎というよりも庄三郎がメイン。気になるところもあるにはあるが綺麗にまとまってるかと思う。最後のオチはにやりとするよ。
続きで前回と同じでどういう人物かがわかっていると、話に入りやすくていいねと思う。 -
故郷の田畑を失った庄三郎は失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊まりをしていた。ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けているのを見て、恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、道具一式を皆塵堂で買う。だが、その古道具屋に集まるのはあいも変わらず「曰く品」ばかり。呪いは本当に効くのだろうか。
「古道具屋 皆塵堂」シリーズ第2弾です。前作のラストで皆塵堂を出て実家に戻った太一郎が本作でどうなるのか気になっていましたが、幽霊の扱い(?)も板につき、すっかり事件解決には欠かせない頼りになる男として大活躍してくれたのは嬉しかったですね。太一郎に代わって皆塵堂の居候となった庄三郎もなかなかいいキャラで、次作以降も登場してくれることを期待しています。あいかわらず何もしない店主の伊平次、できる少年・峰吉、猫好きで人情に厚い巳之助・・・と魅力あふれる仲間たちも健在。悲しい話もたくさんあるけど、前向きな気持ちにさせてくれる、不思議な魅力の幽霊話シリーズなのです。 -
故郷の田畑を失った庄三郎は、失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊まりをしていた。ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けているのを見て、恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、道具一式を皆塵堂で買う。だが、その古道具屋に集まる品はあいも変わらず「曰く品」ばかり。呪いは本当に効くのだろうか?
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3作目→2作目と逆から読んでます。
やはり面白い。
庄三郎さんの身に起こった出来事が
辛過ぎます…が、周りの皆がイイ味出してるので救われます。 -
あ、第二作目なのか