お菓子の本の旅

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 210
感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176118

作品紹介・あらすじ

「こんなはずじゃ、なかった」アメリカにホームステイしたものの、家族になじめず、孤独に過ごしていた遙。そんなときに、自分の荷物の中からみつけたのは1冊のお菓子の本。その本に書かれていたのは-。「その『音』は、となりの部屋から聞こえてくる、かあさんの泣き声だった」おじいちゃんが突然なくなり、かあさんとふたりで残された淳。途方にくれていた淳をはげまし、勇気づけてくれたのは、図書館でまちがえて持ってきてしまった1冊のお菓子の本だった。ふたりにとってたいせつな「なにか」を運んでくれる「旅するお菓子の本」。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でふと目について、手に取ってみたらとても可愛い表紙。小手鞠さんの本だし読んでみよう…と借りてきた。
    ハルカとジュンの「お菓子の本」を巡る物語。児童書のような雰囲気で優しいタッチの文章。文中に出てくる「お菓子の本」のように、読むと元気を貰えた。巡り巡って最後のハルカとジュンの展開には思わず微笑んでしまった。なんだかとっても幸せで温かい気分にさせてくれる本だった。

  • 最初の方は物足りない気がしてたけど、どんどん引き込まれていった。
    このパン屋さんに行ってみたいと思ったし、この本を読んでみたいとも思った。
    自分のレシピを加えようとは思わなかったけど。

  • アメリカにホームステイしたが、家族になじめず孤独に過ごしていた遥。町民みんなから愛されるパン屋さんをやっているおじいちゃんの孫、淳。二人が一冊のお菓子の本で、不思議につながりあう。二人にとって大切な”何か”を運んでくれる”旅するお菓子の本”。留学や旅の中で何かを見つけ出す二人の話が、自分と重なりとっても親近感がわいた本。読み終わった後に、心の中があったかくなる本。お勧めです。

  • さらさら読めました

    児童文学、と思うと不粋ではありますが









    日本とアメリカとではパイントだとか単位が違うと思うんですが、ちゃんと換算できたのかな…
    スコーンのバターは溶けないように冷たいままで混ぜるものだと思ってました
    柔らかくてもいいんですね

    さらーっと読めるので盛り上がりも欠けます。臨場感に欠け、遠くから物語を眺めているかんじ
    悩んでる描写はあるけど
    肝心の努力しているところ(お菓子づくり以外の)とか
    成功してうまくいってる描写があんまりない。
    ほとんど、思い返す形になってます。
    中盤から遥と淳の話が繋がってきて
    ちょっと期待もしましたが
    期待感も肩透かし食らわされた印象

    大事なところを第三者の視点からの
    回想で語られちゃうと…薄い

  • きょう読み始めてきょう読了。名前はきいたことがあるけれど、たぶんはじめての作家さん。
    文章のひらかれ方が読みやすい。構成もすんなり仕上げてあるからするする読める。けれど、ショートカットされているところでいいように話が作られていく感は、どうしても、ある。こんなにあっさりお菓子を作れるわけはないよ、とか、ただ普通に中学一年だったら英語をこんなにきき取れたり話せたりできるかなぁ、とか。そういうことをいう類の話ではないかもしれないけれど、他人に「夢」をみせる以上、それを考えるのも責任のうち、ではないのかしら。
    お菓子とパンを食べたくなる!

  • 中一の夏休み、遥は再婚した両親の新婚旅行の間の3週間、
    父親のアメリカ人の友人の家に、ホームスティをした。
    意気揚々とアメリカに渡った遥だったが、その家の子供達に、
    つたない英語を笑われてから、遥は心を閉ざしてしまっていた。
    一人ぼっちで、淋しくてたまらない毎日を送っていた。

    ふと思い立って、きのう届いた本や文房具を入れた箱を開けてみると、
    見覚えのない本が一冊入っていた。
    その本は、タイトルも中の文章もきれいな手書きで、おいしそうな
    お菓子の作り方が書かれていた。
    いったい誰の本なのか、そして書いた人は誰なんだろう?

    あるページを読んだ時、遥にあるアイディアがうかんできた。
    このケーキを作って、この家の人たちに食べさせてあげよう。
    仲良くなるきっかけを作ろうと思ったのだ。

    『お菓子の本』から勇気と希望をもらった遥。
    そして『お菓子の本は』ひょんなことから、パン屋の孫息子の淳の手に渡り、
    淳の家族をも勇気づけるのです。
    すれちがう遥と淳の淡い恋心に、ほんわかします。

  • 亡くなったお母さんがかいた世界に一冊しかない「お菓子の本」。
    出会うはずのなかった2人が出会い、知り合う前に離れ、再び出会う、その仕掛けにちょっとやられました。
    話の中は、焦げたバターと甘い香りがふわりと漂っています。
    紅茶をかきまぜると、ザラメの砂糖がゆっくり、サラサラとけるような、そんな印象が残りました。

  • 本が人の人生に影響を与える時とは。本書で登場する『お菓子の本』は、世界中を旅しながら、多くの人の人生に影響し始めます。本一冊から広がる物語に、読み終わる前から感動しっぱなしでした。

  • かわいい・・・そしてお菓子が美味しそう・・・そしてハートフル・・・

  • ヤングアダルト向けな感じかな?児童書としてもいいかも。

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著者プロフィール

小説家、詩人、児童文学作家。岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。『ある晴れた夏の朝』が小学館児童出版文化賞受賞、ホワイトレイブンスに選出される。『ぼくたちの緑の星』でうつのみや子ども賞受賞。その他『お菓子の本の旅』『美しい心臓』『アップルソング』『星ちりばめたる旗』『平和の女神さまへ』など著書多数。アメリカ・ニューヨーク州在住。

「2021年 『はじめての赤毛のアン アイスクリームのピクニック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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