洞窟のなかの心

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  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176132

作品紹介・あらすじ

後期旧石器時代に、「芸術の誕生=創造の爆発」がなぜ起こったのか?脳内神経回路、シャーマニズム、社会形成、を鍵に謎を徹底解明する。

感想・レビュー・書評

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  • ラスコーやアルタミラのような後期旧石器時代の洞窟壁画は、なぜ描かれたのか。

    45000から35000年前の時期、現生人類(ホモサピエンス)とネアンデルタール人が共存していた時代があった。

    その二つの違う人類の接触による刺激が遠因になってるのではないか。

    現生人類の特徴、(ネアンデルタール人にはおそらくなかったもの)、
    それは、神や精霊をみる力。

    どの民族も共通して持つ、神話、夢、お告げ、シャーマニズム。
    こんな科学の発達した現代でも、神はなくならない。

    意識変容状態に入ることのできる神経システムの能力は
    普段あたりまえだと思ってるけど、ホモサピエンスの脳だけに特有の
    普遍的遺伝形質なのだということ。

    洞窟、地底へと続く入り口、動物の精霊、トーテミズム、光と闇。
    そういう神話は世界中普遍的に存在する。

    難しくて理解できない部分もあったけど、面白い世界。

  • 洞窟に描かれた馬が意味するところがたとえばソシュールの言語学以前と以後のエピステーメでまったく異なるところなど、そこにあるものがいかに認識されるかそれは洞窟絵画においても問題になる。そうした詳細な考察を経て説かれる洞窟絵画は魅力的。「レヴィ=ストロースの用語を用いて次のようにも言えるだろう。後期旧石器時代の壁画芸術は、「地上:地下」という二項対立の二つの要素を媒介する、あるいはその両者をつなぐ絆をなしえいると」この媒介、境界上に、引き裂かれた起源の回復があるのではないかと思う。

  • ルロワ・グーランの著作以来、ラスコー等の古人類が描いた洞窟絵画から、彼らの心性の進化についてちゃんと論じた本だと思う。

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著者プロフィール

デヴィッド・ルイス-ウィルアムズ(David Lewis-Williams)
1934年生まれ。ウィトワーテルスラント大学(南アフリカ、ヨハネスブルグ)ロックアート研究所名誉教授、シニア・メンター。サン族の文化の専門家。
Believing and Seeing, Shamans of Prehistoryなど多数の著作がある。

「2012年 『洞窟のなかの心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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