君に友だちはいらない

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1969
レビュー : 228
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176200

感想・レビュー・書評

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  •  君に友だちはいらない(が、仲間と強いチームは必要!)。
     この本では一貫して、仲間とチームの重要性を述べている。

    「ゲマインシャフト」=地縁や血縁など、人間が生活していくなかで自然発生的に生まれてくる社会集団のこと
    「ゲゼルシャフト」=ある目的を持った人々が、その目的を達成するために集まった社会集団
     前者は要らない、それが家族であろうと固執するのは危険。同じ地元に生まれ育ったというだけで、時間を浪費するために会うなんてバカバカしいと思う。後者の関係性こそが、余計な人間関係の確執もなく、群雄を生み、国家を強くするものだという著者の主張には同意しかない。だからアメリカは強いのかと、大きく頷ける。人財の採用のありかた、チームの作り方が根本的に日本とは違う。
     身を置く環境がいかに大切かを、改めて身につまされた。いい加減な就職をして、自ら頭を悪くしてしまったことには後悔しかない。が、30歳にしてこれからやることが明確になった今、「強いチームを作ること」が目的達成には欠かせないことだと認識することができた点で、読んで本当によかった本。手元において、また読み返そう。

  • ある程度、人生についてのエッセイと思ったが、ビジネス書だった。書いてある内容を見ると、まず、自分は、東大の法学部出身であることを書いて格付けして、その後にgoogle あるいは、アメリカの実行不可能なような夢物語のような話を持ち出して、読者をひきつけて、そのためには、会社の中に秘密結社を持てとか、RPGのような話にたとえて、読者をひきつけ、秘密結社のようなものを作っても、読者から失敗の責任を問われたら、秘密結社の作り方が悪いとか、メンバーの選択、対応がまずいとかいくらでも、反論して、逃げることが目に見えているようなことしかない。如何にも、東大らしい実現不可能なことで、夢のような話で、読者をひきつけて、印税を取るだけとって、自分の責任を問われないようにしている。この著者が係わったタクシー会社の番組を見たが、そのやり方は、仕事から帰った後に入浴施設をやめたり、給料を減らして、勤務時間を増やしたりと、決して、この本に書かれているようなきれいごとではない。売るために、いい加減なことを書くなといいたい。

  • 瀧本さんの新書。

    新しいプロジェクトでは、自分のポジションが最初から決まっているわけではなく、自分でポジションを掴まなければならない。

    メンバーをチームから辞めさせるのもリーダーの仕事のうち。

    勇者のチームに必要な役割は

    ・魔法使い:勇者を導く者。経験豊富。ダンブルドア的な存在。

    ・エルフ:ソロバン役。ハーマイオニー。高スペクだが、コモディティ化しがち。

    ・ドワール:勇者に忠実な懐刀。営業責任者。チームの和や楽しいことを優先させがち。

    ・トリックスター:既存の秩序を壊し、新たな気付きをチームに与え、外部の自分たちと異なるもの、との繋がりを作る。非連続的な変化を起こし、圧倒的な成果を残したりする。

    を、時によって演じ分けられると良い。

  • 【No.305】「人間は合理的に動いていない組織に長期間属していると、物事をロジカルに考える能力が確実に低下していく。そういう組織に順応すればするほど、頭が悪くなり、組織に順応することができなければ精神を病むことになる。順応しきってしまった人は自覚症状を持つことができないまま、言い訳能力と、自己欺瞞力だけは向上していく」「増えすぎたものは、価値が急激に低下する」「自分と異なるコミュニティに属する人と出会ったときに、その人物と”実”のある会話ができるかどうかは、自分がどれだけの教養を持っているかに左右される」「いろいろな分野に才能がある人ほど、中途半端にどんなポジションにも適応してしまうので大成しない。特定の才能しかない人が正しいポジションに身を置いたときに、パフォーマンスは最大化する」「ロマンを実現するには、それと同じぐらいソロバン(お金、時間、労力のコスト)をきちんと考える必要がある」「仲間づくりにおいては、自分が本当に結びつきたい特定の人と、どうやったら本当によい関係を築くことができるのか。それに注力すること」「他人から与えられたフィクションを楽しむだけの人生を歩むのではなく、自分自身が主人公となって世の中を動かしていく脚本を描くこと」

  • 2015/04/19
    ただの馴れ合いだけの友達はいらない。我々は大きな目的意識を持って、そのために仲間を作るのだ。その上で大切なことは多様性を持たせること。ある種に特化したスペシャリス集団になんの価値もない。それぞれのスペシャリスが集まることに価値がある。ゆえに自らも全てにおいて平均以上を求めるよりは、何か一つにでも特化していることが価値となる。そしてその仲間を作るためにはただひたすらに「ギブ」をすること。ただの知り合いのつながりに価値はない。その一本一本の強さこそが価値を生み出し、ネットワークを作り出す。大きすぎるビジョンでそれらを利用することが成功の要件である。

    自分が平生友達だと思っていた人にはどんな特性価値があり、また自分に対してもそう顧みることが必要である。不要なつながりをいつまでもだらだらとつないでおくことに疑問を抱かされた一冊であった。

  • この本が出たとき「たぶんこういう本なんだろうな」と思っていたとおりの内容。
    と言っても「期待を超えることが無く、凡庸」という意味ではなく、僕がなんだか漠然と抱いていた思いを鮮やかに言語化してくれているというもので、とても良書だと思う。

    「七人の侍」見てないなあ。今度見てみるか。

    • pumpkindadさん
      この本がきっかけで、暫くの間、「七人の侍」などの黒澤作品にはまりました。図書館にもあるかもしれません。
      この本がきっかけで、暫くの間、「七人の侍」などの黒澤作品にはまりました。図書館にもあるかもしれません。
      2015/03/22
    • y_dokaさん
      コメントありがとうございます。
      黒澤作品って、一つも見てないんですよねー。映画はもっぱら最近のものばかりで、いわゆる「名作」はほとんど知り...
      コメントありがとうございます。
      黒澤作品って、一つも見てないんですよねー。映画はもっぱら最近のものばかりで、いわゆる「名作」はほとんど知りません。せっかくの機会なので、ちょいちょい見ようと思います。
      2015/03/29
  • 挑発的なタイトルですが、「馴れ合うような友だちならいらない」という意味であり、内容は逆に「人間関係」の重要性をこれでもかというくらいに強調している本でした。
    世の中に「起業本」はずいぶん出ており、一通りは読んでみましたが、結局のところ「リスク」にどう対処するのかという一番肝心な点で物足りない思いをすることが多かったです。が、この本では「ロマンとソロバン」というキーワードで、起業に当たってのチーム・ビルディングの重要性が説明されており、納得度の高いものでした。さすがにエンジェル投資家として実績のある人だと思います。
    起業を志す人には、その前にぜひ一読しておくべき本でしょう。

  • コモディティー人材になりたくなければ、チームを作りなさい!という書物。著者の経験や、歴史上のチームを参考にチームづくりの方法を説く。正直、人生そんなにうまいこといくかなぁ、という気がしなくもない。

  • 『夢を語り合うだけの「友だち」は、あなたにはいらない。
    あなたに今必要なのは、ともに試練を乗り越え、ひとつの目的に向かって突き進んでいく「仲間」だ。
    SNSで絡んだり、「いいね!」するだけの「友だち」はいらない。
    必要なのは、同じ目標の下で、苦楽をともにする「戦友」だ。
    友だちも仲間も他人から「配られる」ものではなく、自分自身の生き方を追求することで、自然にできあがっていくのだ。
    だから、究極的に必要なのは、他人から与えられたフィクションを楽しむだけの人生を歩むのではなく、自分自身が主人公となって世の中を動かしていく「脚本」を描くことなのだ。』

    チームアプローチ、ヒーローズ・ジャーニー、ゲマインシャフトからゲゼルシャフト へ、と面白い題材を扱っている。

    「自分自身の人生という物語の脚本を書き、演じろ」と言うが、「他人の作った、作り物の物語を消費する」ことに慣れすぎてしまった人たちがそこから抜け出すにはどうしたらよいのだろうか?それこそ、Calling(天命)がなければ、多くの人々は立ち上がれないのではないか?そしてそのCallingを極力排斥し、安定した生活、安心できる収入、安全なキャリアを思考させてしまっている「構造」から抜け出して、強靭な意識を持ってして、困難に立ち向かって挑み続けたいと思える人がどれだけいるのだろうか?

    論考としては面白いが、柔らかな共感しか獲られず、私はこれを読んだだけではまだ立ち上がれない。

    昨日読んだ『先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術』でも触れられていた「3年サイクル」で今いる組織で頑張っていく思考に慣らされた人々が、そこから抜け出そうと必死で考え抜いて努力するだけの必然性、つまり危機感が、どの程度リアルに感じられるのか、というところが肝なのかもしれない。

    つまり、それだけの危機感をまだ本気で感じていない、というのが正直な感想なのかもしれない。この「緩やかな共感」というのは、本当の危機が迫って来たときに迅速に対応する感覚を鈍化させてしまうのではないかと心配もしているんだけれども、それにしても少し現状に甘えすぎなのかもしれないな…。

  • 何かをしたい志を持つ人は、同じ目的を持ち、自分にはない 能力を持つ人と手を組めというテーマ。そういった人を探す、見つける方法を教えてくれる。
    また、イノベーションが生まれる環境の要因をアメリカ、日本の企業や採用活動などから多角的に分析している。
    大学生、社会人には何かしらの刺激を間違いなく与えてくれる本。

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著者プロフィール

瀧本哲史(たきもと てつふみ)
?(生年月日不明) ~ 2019年8月10日
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授、経営コンサルタント。東京大学法学部で民法を専攻し、卒業と同時に同大学大学院法学政治学研究科助手に。アカデミズムで大変評価されていたが、マッキンゼー&カンパニーに入社を経て、投資家として独立。若い起業家を支援するエンジェル投資家として活動しながら京都大学で教鞭をとり、多くの著名人に影響を与えてきた。著書に、『僕は君たちに武器を配りたい』(ビジネス書大賞2012受賞)、『君に友だちはいらない』『ミライの授業』(以上、講談社)『武器としての決断思考』(星海社)など。2019年8月10日、47歳で逝去したことが16日に報じられた。

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