- Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062176385
作品紹介・あらすじ
建築は、人々の心に強く訴えかける力をもっています。独学で建築家になった安藤氏が、どのようにして、建築家を目指すようになったのか、その道のりをたどります。
感想・レビュー・書評
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「建築を含む社会そのもの、環境そのものの在り方を考え、本当の意味で豊かで人間的な暮らしとはどういったものかを提案していくのが、建築家の仕事です。」
この言葉を読んだとき、私は「建築家」という職業を、人々の快適な住まいを考えて、家を設計・建てる人。という浅い捉え方でしか見ていなかったことを大変恥ずかしくなった。
安藤忠雄さんは私でもその名を知っているほどの建築家。この本を通して、改めて建築家として、また社会人として素晴らしい方だということを感じました。
とくに心に留まった言葉
「私にとって建築とは、人間と世界を知るための一つの装置であり、同時にひとりの人間として私が、世界の一員として世界に問おうとする言葉であるということです。」p.92
「人間が、人間のために、人間の助けを借りてつくってゆくもの。それが建築です。」p.93
今まで自分の職業に対して、このように見たことがあるだろうか。自分にとってとても新鮮でした。
15歳に限らず、大人にとっても気づかせてもらえることがたくさんあるこの著書。「15歳の寺子屋」シリーズを今後も手に取ってみたと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安藤忠雄さんが若いころどんな暮らしをしたか、そして旅で何を得たか。よく知られたことですが、若者向けにくだいて表現されています。知識は長じてからでも身につきますが、感性はわかいうちに磨くべきだ、という安藤さんの言葉。東大寺のようなものを建てたかったら、東大寺が出来たときの背景を理解していなければいけない。技術だけではだめで、教養を身につけるべし、と。こういうことを、きちんと子どもに伝えられるようになりたいです。
若者むけだと思いますが、大人にもこういう言葉が必要だなあ〜。 -
バイブル。
目からウロコ過ぎて、興奮して、一週間寝不足になった。
自分の道の切り開き方が個性的でワクワクした。
あのページを、何度も何度も読む。 -
学校にて「読んでおけ」と言われたので、持ち帰って読んだ。目の濁った若者ですみません…と思いながらも、15歳の寺子屋というだけあって時間もかからず読了できた。何か大きなことをやる人というのは、魂を揺さぶられるような旅をするものなのですね。自然・本物を見なければ何も分からない。
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100ページに凝縮された偉大な先人の努力と行動力
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=092082 -
読了。娘と一緒に行った、金沢21世紀美術館のショップに売っていた本である。なんとなく引かれて買った。面白かった。
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大事なのは「構想力」と「実行力」。
ただ建てるのではなく、そこに集う人々の暮らしを作ること。
それを体現したかのような建築たち。
暮らしを作るのが仕事だから、社会貢献活動にも積極的なのだと分かった。
生きたお金の使い方をすることが大切なのも分かった。
「坂の上の雲ミュージアム」、見に行こうかなあ。 -
建築家安藤忠雄が自らの半生を振り返りながら、15歳の読者に人生で大切なことはなにかを教授してくれる本。
中学生向けなので文章がとても読みやすい。しかし、侮るなかれ、自己の生い立ちもさることながら、安藤忠雄に影響を与えた吉田松陰の人生・東大寺の圧倒的な建築など、その内容はどの世代の人間が読んでも示唆を受けられるはずだ。 -
<閲覧スタッフより>
大手前大学のさくら夙川キャンパスにあるアートセンターは、安藤忠雄氏の設計による建築物ということはご存知でしょうか。そんな日本を代表する、世界に誇る安藤忠雄氏がどのようにして独学で建築家になったのかを知ることができます。夢に向けて志を高く持ち、なりたい職業に就いた安藤忠雄氏の半生から学んでみてはいかがでしょうか。
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所在記号:523.1||アン
資料番号:10212654
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日本を代表する建築家、安藤忠雄の自伝。
彼はおそらく幅広い教養がある。
物事を柔軟に考えられる人をだと思った。
建築は何を目的に建てるのかをしっかり理解している人。
本はつまらなかったけど、
この本で彼に興味を持った。