99%のマンションは買う価値なし! ―ベテラン設計士が指南する「本物」の見分け方

著者 :
  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176736

作品紹介・あらすじ

マンション選びを誤ると人生を棒に振る時代になった!震災のリスク、困難な住み替え。200棟5000戸の設計・計画に携わったプロが指南する、「本物」を見極める術。

感想・レビュー・書評

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  • あまりマンションは考えてないけど、参考にはなるかと思って。一戸建てにせよ、不動産ってことには違いがないわけだし。で、これを読んで更にマンションの方向性は萎えた。建付けの話とか、色々役立ち情報は盛り込まれていたし、マンションに限らず不動産全体に応用できる項目もちょいちょいあったから、読んでみた甲斐はあったと思える。分譲マンションとはいいながらも、実際にはあれやこれやの制限も多くて、じゃあ賃貸でもええやん、って感じるところも少なくなかったし。

  • 一つの意見として.

  • ネットで検索していると著者である碓井さんのお名前を
    ちらほらと見る事があり、調べてみるとこの本の事を知りました。

    なかなか激しいタイトルだな、、、っと思いながら、
    どういう切り口で書かれているのか興味を持ち、アマゾンでポチリ。

    全体的には、これまでの経験(設計監理や相談業務)を基にされたお話で、実体験も出てくるのでとてもリアル
    に読み進められます。

    ただ、ただただ、、、書かれている事が正論ばかりで
    素人が読むと、不動産がこわくて購入出来なくなりそう。。。(汗)

    まぁ、本来不動産とか、ローンは石橋を叩いて叩いて叩いて進めるものだと思いますが、最近はトントン拍子に
    進める方も多いので、ちょっとビビらすくらいが良いのかなと思いました。

    さて、内容でいくつか気になった箇所があるので、そこを紹介。。。

    銀行からお金を借りて、購入した物件は誰のものか?
    所有権は持ちますが、それには銀行からの抵当権が設定されているはず、、、。

    っとなると、ぱっと見は所有している気分になりますが、自由では、、、無い(^_^;)

    途中でローン返済が出来なくなれば、没収。
    でも、それまで払った利息分はもちろん返ってこない。

    長いローンを(35年ほど)を払い終わったとしても
    戸建てでも、マンションでも築35年となるとかなりの老朽化なはず。。。

    やっと抵当権が外れて、正真正銘自分の持ち物になる時には、もうボロボロ、、、。

    でも、不動産は資産になるから、、、っと仰る方もいますが、ここでちょっと試算。

    まず、3500万の戸建てを35年ローン(金利は年2%とする)で計算すると、、、
    利息の支払い総額は13,709,434円。

    ここに郊外の地価(大体17万/平米で計算)
    土地面積がおおよそ80平米だとすると、、、
    1360万円ほどで売却する事が可能になる?!
    わけですが、、、利息支払いと同じくらい。

    っという事は、物件を購入しなくてもこれくらいであれば、賃貸に住みながらでも貯金出来る可能性は十分にあるという事。

    地価も利便性の良いところであればまだ下がらないのかもしれませんが、郊外になると資産がどんどんと目減りしていく事になりますね、、、。売れるかどうかもわかりませんし、、、。

    その他、物件購入時におけるポイントなんかも書かれていて、広く学べる一冊かなと思います。

  • マンションがいいかもしれないと思ったら、一度は読む価値がある。マンションは20年以上は住めない、精神的満足感のために買う必要があるか?など。著者の問う厳しい質問に自分なりに答えを出してから購入するのがよいと思った。
    借入額は年収の4倍まで、など具体的な指南も多くて、役に立った。

  • 勉強になりました。

  • 一級建築士によるマンション購入指南書。著者は、マンションの設計監理を行う傍ら、マンションの購入相談や現地同行チェック、内覧会の立ち合いなどを行っているようだ。

    一般的に新築マンションといえば、消費者にはマンションデベロッパーによる広告や住宅情報誌がおもな情報源であろうが、そこには物件の魅力や利点は書かれているが、悪いことは書いていない。

    一方、中古マンションでは、情報は専ら物件をあずかる仲介業者(不動産屋)によることとなるが、通常新築マンションに比べると圧倒的に情報量が少ないのが実情である(日本で中古住宅が流通しない理由もここにある)。

    このように、消費者はマンションについての正しい知識を得る機会を与えられることなく、一生で最も高価な買物をしているのが実態である。

    このような状況に対し、消費者に事実を伝える使命感からか、著者はかなり辛口な指摘をしている。例えば、「財閥系の中でも、とりわけ物件の質が落ちているのが、都心に本拠を構える老舗不動産会社A社だ。A社は、最上級から大衆向けのタイプまで、数種類のブランド名でマンションを展開している。最上グレードはソコソコの造りをしているが、2番手以下については、ひどいもので、はっきり言わせてもらえば中堅デベロッパー以下だ。」と辛辣窮まりない(笑)。

    また、マンションに関する著者の主張をランダムにまとめると、
    1.タワーマンションはダメ(地震に弱い、遮音性が低い、住民間の合意形成が難しい等)
    2.定期借地権付きマンションは相当安くないとダメ
    3.2002年から2003年の水準(坪150万円程度)が適正価格で、それより高いものには手を出すな
    4.ギリギリまで、賃貸で暮らすのが正解、年収1000万円以下ならマンション購入を控えよ
    5.最終的なマンションの価値は立地できまる

    著者の主張にはやや独善的なところも散見されるが、普段あまり語られることのないマンションの裏側を少なからず明らかにした点は、本書の功績といえるだろう。

  • 設計が本職の人が書いている書籍なのでポイント、ポイントは参考になる事が多い。
    ただ、文章の構成が少し酷いので、何を主として伝えたいのかが分かりにくい部分や、意味のない重複記述の多さが本書の良い点を見にくくしているようで少し残念だった。
    因果の説明も単なる主観のみの部分が多く、その点も少し残念だった。
    著者は物書きの専門家ではないので、付いている編集者の能力が高ければそこら編を上手くアドバイスして、もっと良書に仕上がっただろうなと思う。

    マンション購入を真剣に検討されている方は、他書と併せて一読して損はない本だとは思います。

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