廃工場のティンカー・ベル

著者 :
  • 講談社
3.19
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本棚登録 : 138
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176781

作品紹介・あらすじ

人生に疲れたら、うら寂しい場所に行ってみよう。何かが背中を押してくれる。閉じこもりOL、家出少年、行きづまった事業主-。彼ら彼女らの今を劇的に変化させる6つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • ただ、寂しさに支えられているだけの二人でも、きっと誰にも代えられぬ存在だった。そんな大事なことに気付き自省したのは、もうずっと傷付いてからだったけれど。子供の癖に大人の顔を被って演じ続けるしかなかった世界。私達は皆泣き声をあげて祝福され生まれてきたのに、泣くのが恥ずかしく許されないことだなんていつ誰が決めたのだろう。別に私でなくてもいいのでしょう、そんな叫びに泣いて怒ってくれたのは本当の友達だった。まだ笑うととても幼くて、まだ私達は大人じゃなくて、それでもちょっと痛くって、まるで錆びれた廃墟に咲く二輪の薔薇のようだった。

  • 全体に印象は弱いが、、“廃○○”=過去から、未来を照らし出そうとする試みが上手くはまっている。
    永嶋恵美作品にしては希望ある結末にホッとした(笑)。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11680200.html

  • 【あらすじ】
    廃工場、廃線、廃校……etc.人けなくうち捨てられた廃墟には、何かの気配が残っている。いつまでも消えることなく、時間を経るほどにむしろそれは強く漂う。人生に疲れたら、うら寂しい場所に行ってみよう。その何かが足下を照らし、背中を押してくれる。閉じこもりOL、家出少年、行きづまった事業主──彼ら彼女らの今を劇的に変化させる6つの物語。心に響く短編集。

    【感想】

  • 廃墟を舞台にした短編集。廃墟が舞台だけれど、物語の結末は前向きな構成。決して明るい話ばかりではないけれど、うっすら希望が見える短編集。表題作と、「廃線跡と眠る猫」が好きかな。2012/455

  • 誰からも忘れられたような廃墟に集まるのは世間からはみ出してしまったり、少し疲れてしまった人たち。けれどふと立ち寄った廃墟という日常とかけ離れた空間ではちょっと変わった出会いがあるようです。廃墟といえば寂しいような、冷たいような印象がありますが、そんな場所で起こる不思議な物語です。

  • 「廃園に薔薇の花咲く」が一番好きだった。
    友人関係でも相手への気持ちははっきり伝えないと!

  • 永嶋さんの本を全部読もう第2弾。
    廃工場とか、廃校とか、「廃屋」を舞台にした短編集。
    初めはなんともなかったんだけど、小説の主人公に自分との共通点を見つけた瞬間、急に不安になった。胸がぞわぞわした。

  • (収録作品)廃工場のティンカー・ベル/廃線跡と眠る猫/廃校ラビリンス/廃園に薔薇の花咲く/廃村の放課後/廃道同窓会

  • 永嶋さんは・・
    宮部さんや有川さんや畠中さんや近藤さんらに並ぶ、素晴らしい作家さんだと!俺は思う*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


    ♪ママて歌が話題だ・・
    話題なのはその歌詞だ(つД`)ノ

    永嶋さんの作品は?イヤミスでは無いが類似で、素晴らしい脚本力?なのだが、時折心えぐる文体や設定だ。

    結果、全てが快方に向かう短編ばかりだが、そのスタート設定にはドキドキしてまうΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

    永嶋さん!コレえぐられましたよ(>人<;)

    女の子とか子供とかお年寄りとか・・
    弱い方に迫害が行くのは勘弁です。・゜・(ノД`)・゜・。

  • スカイエマさんの絵が大好きだというだけで、思わず手に取ってしまった一冊。
    どこかで読んだような物語、エピソード、キャラクター。
    読み終えた瞬間、みんなどこかへ消えていってしまう。
    嫌いじゃないけれど。

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著者プロフィール

1964年、福岡県生まれ。広島大学文学部哲学科卒。 1994年、「ZERO」で第4回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞、映島巡(えいしま じゅん)名義でデビューし、ゲームノベライズや漫画原作を手掛けている。 そして、「永嶋恵美」名義で、サスペンス・推理小説などを執筆。 2016年、「ババ抜き」(『アンソロジー 捨てる』収録)で第69回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。

「2019年 『泥棒猫リターンズ 泥棒猫ヒナコの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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