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Amazon.co.jp ・本 (234ページ) / ISBN・EAN: 9784062176866
作品紹介・あらすじ
12歳のまゆ子は、両親と離れて遠縁の「ナオコ先生」のもとで暮らしている。ナオコ先生の営む「ひるま美容院」は、古くからのお客さん達によって支えられている昔ながらの小さなお店だ。まゆ子は、つらい記憶のせいで声が出ない。月曜日の夜、閉店後の美容院で、ナオコ先生は、まゆ子のためだけに丁寧にまゆ子の髪を洗って整える。心を閉ざしていたまゆ子の声が、だれかに届く日はくるのだろうか。
12歳のまゆ子は、両親と離れて遠縁の「ナオコ先生」のもとで暮らしている。ナオコ先生の営む「ひるま美容院」は、古くからのお客さん達によって支えられている昔ながらの小さなお店だ。
まゆ子は、つらい記憶のせいで声が出ない。月曜日の夜、閉店後の美容院で、ナオコ先生は、まゆ子のためだけに丁寧にまゆ子の髪を洗って整える。
心を閉ざしていたまゆ子の声が、だれかに届く日はくるのだろうか。
みんなの感想まとめ
心の再生を描いた物語には、主人公まゆ子の成長と周囲の温かい人々との関わりが織り込まれています。12歳のまゆ子は、過去の辛い経験から声を失い、遠縁のナオコ先生が営む「ひるま美容院」で新たな生活を始めます...
感想・レビュー・書評
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タイトルは「よるの美容院」。
お店の名前は「ひるま美容院」。
ネーミングの妙の面白さもあるが、タイトルは、主人公の「まゆ子」にとって、とても大切な意味合いを持つ。
まゆ子の身に起きた異変は、シリアスに重くなりがちなテーマであるが、それを、のんびりと温かく描いているところに、この作品の良さがあると思いました。
そこには、周りの温かい人達に囲まれながらの暮らしもあるし、「ナオコ先生」のまゆ子との距離感も良い。役割をきちんと与え、見守りつつ、そっと助言をしてくれる。「しずかな魔女」もそうだったが、「気づき」を促すことが、本人にとって重要なのだと思いました。それがどんなに辛いことでも、共に寄り添ってくれる人がいれば、その時だけは、おもいっきり身を委ねれば、次から前に進める。
まあ、美容師さんのシャンプーが絶品なのも確かだということで。心地よさは分かるなあ。
ただ、別れの場面は読んでる私も悲しくなって、妙に感情移入してしまった。若い頃の、好きな人達との別れは、仮に一時的だとしても、妙に辛いものを感じる。まるで卒業式のように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに、児童書コーナーへ。
講談社児童文学新人賞受賞作ということで、読んでみました。
主人公、まゆ子、12歳。
友達のタケルの”事故”を目撃してしまったことや、
母の愛情と期待に応えることが苦しくなって、
言葉を口にすることができなくなってしまった。
親元を離れ預けられた親戚の家は、昭和の香りがぷんぷんする「ひるま美容院」
そこの女主人の「ナオコ先生」
大きなふさふさの毛をした赤茶色の猫「ジンジャー」
見習いのサワちゃん、タケルそっくりの颯太、
古本屋のダジャレおじさん、コロッケ屋のおばちゃん。
彼らの温かなまなざしに包まれて、まゆ子の凝り固まってしまった心が、ゆっくりほぐれていく様子がとても良かったです。
ナオコ先生の”天使の手”のシャンプー、どんなに気持ちいいんだろう…。
あと、猫のジンジャーの無愛想感(笑)がいい味です。
もっと登場してほしかったなぁ。
またサワちゃんとダジャレおじさんの不仲の理由が可笑しくて~。
”児童文学新人賞作品”…
児童と呼ばれた日は遥か昔でも、これだけ感動できたことに、
まだまだ純粋無垢な心を持っていると、ひとりほくそ笑む私です(笑)
やさしくて、温かい一冊でした。 -
児童書だからか読みやすかった。
表紙が暗めだが、内容はさほど暗くはなく主人公の再生ストーリーだった。
この方の他の本も読んでみたいと思った。
印象的だった言葉は
「うそは書かなかった。といって、すべてを書いたわけでもなかった。」
(223ページ) -
まゆ子は12歳。 遠い親戚であるナオコ先生の経営する昭和の匂い漂う美容院で穏やかな日々を送っている彼女なのだけど、段々に背負っているものが知らされる…。.
タイトルの「よるの美容院」とは、休みの前の月曜日の夜、ナオコ先生がゆっくりと時間をかけてまゆ子のシャンプーをしてくれるところから。
気持ちの強張りが先生の“天使の手”でほぐされていく描写がとても優しい。(#^.^#)
まゆ子がなぜ家を離れて、「ひるま美容院」で暮らしているのか、また、徐々にわかっていくのだけど部分緘黙症であるらしい彼女のしこりの原因は?という流れが、無理なく明かされ、また、美容院の常連さんたち、商店街の人々、美容院にアルバイトに来ているサワちゃんや弟の颯太、などがみんな自然体の温かさでまゆ子にいいものを与えてくれるあれこれを嬉しく読むことができました。
ナオコ先生の物に動じないキャラもよかったなぁ。
今どきの小学生の闇、と言えば、すわ、苛めか!となるのだけど、そんな安易な展開ではないところも巧いなぁ、と・・・。
これって講談社児童文学新人賞なんだよね。新人とは思えない手練れの作品、という評が帯に載っていただけれどホントそうだなぁ、と思いました。
でも・・・欲を言えば、まゆ子とお母さんの関係がもう少し書きこまれてほしかった気がします。
娘が緘黙症ということで取り乱すのもわかるのだけど、それが少々ヒステリックすぎる、というか唐突な感じ。お父さんがいいとこ取りしてるみたいなのもなんだかなぁ、と思っちゃうし。
これは私がお母さんだからお母さんの味方をしたい、という面があるのだろうけれど。 -
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タイトルから不思議なお話なのかと思って読み始めましたが、とても現実的な話でしたね。新たに旅立つことにしたのがやはり良かったのだと思います。タイトルから不思議なお話なのかと思って読み始めましたが、とても現実的な話でしたね。新たに旅立つことにしたのがやはり良かったのだと思います。2013/05/24
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再び歩きだすために。
伝えることのできなかった言葉が、澱のようにたまっていく―。
こわばっていた心をナオコ先生の指がやわらかくとかしていきます。
言葉でみえる「やさしい」より、言葉で表現しないやさしさの方が、心の奥に届くよね。
すべての場面が描かれているわけではないし、まして、問題のすべてが解決したわけではないのだけれど、だからこそ、胸が痛いほど、心を揺さぶるのだと思います。
最後の2通の手紙。
「うそは書いていなかった。かといってぜんぶでもなかった。」
涙が止まりませんでした。 -
4/5はヘアカットの日
つらい記憶のせいで声が出ない少女。彼女と暮らす先生が営む美容院で、
先生はまゆ子の髪をやさしく洗う… -
講談社児童文学新人賞受賞作。傷ついた小学生の少女の再生の物語。登場人物が皆暖かい。
ダジャレばかり言っている古本屋のおじさんが、少女が自分の居場所に帰る時につぶやく。
「、、、じゃーにぃ」 旅。
舞台の美容院が素敵すぎる。
傷ついた少女に気を遣いすぎず、かといって見放しはしない。程よく見守る。
読後、あたたかい気持ちが充満します。 -
まゆ子の心が温かい大人や環境に癒されていく物語。昭和感もあり、大人が読むと、懐かしいかんじもある。
まゆ子モテモテで、女子は楽しく読める( ̄∀ ̄) -
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講談社の児童文学新人賞受賞作品。
つらい記憶のせいで声が出せなくなってしまった主人公のまゆこは、昔ながらの美容院をやっているナオコ先生のもとで暮らす。
そこでの生活を通して、自分の傷と向き合い、人の優しさに触れ、少しずつ心を開いていくまゆこの姿や、ナオコ先生の優しさの奥にあるものが明らかになっていく展開に、ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまいました。
そして、作品に漂う優しさに、気が付けばボロボロと涙をこぼしていました。自分が具体的にどこに感動したのか分からない、だけど、思いやりにあふれた日常の積み重ね、そして人の優しさが、人の心を救うんだということを、じんわりと実感させてくれ素敵な作品でした。 -
まゆ子の一進一退に心がギュッとなって、途中うるっとなった。そんな中、ナオコ先生も商店街の人たちも温かく、自分も温かく包まれているような気分になる。
読後感も爽やかで、昔ながらの美容院という舞台も良かった。優しい物語。 -
うーん、よくできてる。新しい梨木香歩かも。
『西の魔女が死んだ』を初めて読んだ時も、(もうひねくれた大人だったせいか)「うまいな」と思ったが、あのときは梨木香歩が今ほどの優れた作家になるとは思わなかった。
この作品も、現実の生活と折り合えなくなった少女が、第三者的な年配の女性と日常の仕事をこなし、本当の意味で手をかけてもらううち、自分を取り戻すという物語が『西の魔女』そっくり。
金井美恵子の『小春日和』もそうだけど、母親と上手くいかなくなった時、娘が本音を吐ける年上女性として「おばさん」は最適なのかもね。
この作者が梨木香歩みたいに大化けするかはまだわからないけど、ちょっと注目しておきたいな、という気持ちになった。
すれっからしの私はこれくらいでは感動はしないが、小学校高学年から中学生の女の子はきっと胸打たれると思う。 -
しばらく前に読了。はじめての作家さん。
はじめのうち、状況設定にうまく乗れなくてなかなか入り込めなかったのだけど、シャンプーのあたりからはすんなり読めるようになった。たぶん、そこがいちばんの見せ場で、いちばん持ち味が発揮されているところなのだろうな。ことばの重さの描写は、ああわかるなぁ、と思うし、ひととのつながりの大切さ、かかわりの影響力の大きさを大切に描いているのはわかる、けれど、それがやや排他性につながっている感じが気になった。お母さん側の抱える問題は、いったいどこで受け取ってもらえるんだろう。
表紙の雰囲気が、作品とあっていてすてき。 -
良質な映画をみたあとのような読後感
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魔女の宅急便のような、少女の成長を描いた作品。とてもきれいにまとまっている。もっといいタイトルをつけたら、子どもが喜んで読むような気がする。
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子供が図書室から借りてきたものの読書感想文を書きにくかったというので試しに読んでみた。書けたほうの別の本も読んでみるつもり
再生の物語。ひとに頭を洗ってもらったりするのは何であんなに気持ちがいいものなのでしょうね -
言葉は人を傷つけることが出来る。事故になったのはたまたまだったのだろうが、自分の言葉でタケルを怪我させることになったまゆ子の言葉が出てこなくなるのはある意味因果だなぁ。
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誰にも言えないこと。親からのプレッシャー。ズレている周囲の気遣い。子どもにとって、自分ではどうしようもできないことが、主人公を追い詰めていったんだなぁと思い、苦しくなった。一番言いたかったことはなかなか言えない。苦しいよね。うん。苦しかったと思う。
誰だって子ども時代、理不尽だなぁと思うことがあったはず。そんな、言葉にできないモヤモヤ、心の変化を丁寧に書き出していて、最後の希望が見える終わりかたもよかった。
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著者プロフィール
市川朔久子の作品
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