修羅の宴

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 198
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177146

感想・レビュー・書評

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  • バブル時代の事がよく勉強になった。
    まさに天国から地獄

    墜ちていく様が凄まじい

  • うーん、何だかなぁ。バブルの本

  • バブル世代にはとってもわかりやすい転落ぶり。でもバブル絶頂期には今がバブルだってことちっともわかってないもんね。ちょっとぐらい株や土地が下がっても坂道を転がり始めたボールは誰にも止められない。損した分を穴埋めするためさらにまた投資投資…ゴルフ場に絵画にと俯瞰して見てると危なっかしくてしょうがない。
    でもこれが、この時代だったんですよね~。

    話は1990年に発覚した「イトマン事件」そのまんま。
    主人公が逮捕されたイトマン元社長河村氏なので、事件に至った経緯がわかりやすく描かれている。
    しかしそんなにも社長の椅子に執着するもんなのでしょうか。
    その虚栄心といったらすさまじい。金とゆうより名声がほしい。もう首の皮一枚でしかつながってないような追い込まれた状態になっても社長の椅子は譲らない。高卒ゆえの劣等感が彼の虚栄心に拍車をかける。こわいわ~。
    身の丈に合った生活ができればいいじゃないですかね。

    結局イトマンの巨額の金が暴力団へと流れ(河村社長は暴力団とつながりのある怪しい経営コンサルタントを会社役員として受け入れていた。)特別背任の疑いで逮捕され、懲役7年の実刑判決となった。彼の出向元である住友銀行はお咎めなし。

    しかし彼とて住銀のいち歯車。期待に添うよう業績を伸ばす努力をしてきただけ。業績を伸ばしたところで使い捨てにされるのを恐れて、自分の城を築こうとしたその心理状況を考えると、彼ばかりを責められない。


    バリ島旅行の間に海辺で、ウブドの森林の中で、読み切りました。

  • イトマン事件については全く知識がなかったため、なかなか読み進まず…。バブルて盛り上がる経済と、勢い突き進む物語。やがてくるバブルの終焉がわかってるから読むのが辛かった。

  • 楡氏の経済小説は実際の社会的背景を基に描かれるものが多いのですが,本書はまぎれもなくイトマン事件を忠実に描いたものでした。イトマン事件は,その登場人物の一人としての許永中に注目が集まりがちですが,本書はイトマンの社長の視点で描かれています。
    バブル時代の不正経理事件でその規模は非常に大きく,その金額は現実感を伴いませんが,人が一線を超える心理描写が巧みに描かれ,ぐいぐいと小説の中に引き込まれていく感じがしました。
    細かな数字やモデルとされる人物像まで正確に描かれている本書は,注記にはあくまでフィクションと示されていますが,ノンフィクションとも感じられる内容だと思います。
    次はプラチナタウンを読んでみようと思います。

  • といるアーティストさんがブログで紹介していたので読んでみた作品

    バブルは子供の頃の出来事で「景気良かったらしい」位の知識しか無い私は勉強した気分になりました
    手形とか株の話は充分理解したとは言えないけど面白かったです

    経済系の作品に苦手意識がありましたがまた読んでみたいです

  • 11/26読了

  • 知識不足で内容が難しく感じた。そして、改めて自分はこの世界じゃ生きてはいけないだろうなーと思った。目指したことすらないけど。

  • えげつな~ あの女性は男性が作った理想像に違いない。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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