- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177337
作品紹介・あらすじ
制作とたった二人の劇団を運営し、小説を書き、舞台の戯曲を書いて演出し、数々の文学賞の候補になり、落ち、獲り、引っ越し、オーディションをし、祖母が亡くなり、猫の血尿におおわらわし…「劇団、本谷有希子」主宰にして気鋭の小説家の三年半。初エッセイ集、発射。
感想・レビュー・書評
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はじめて読む本谷有希子さんのエッセイ集。
なるほど、こういう女性があんな小説を書いているのか〜とやけに合点がいった気分です。褒めてます。
自意識過剰というか、「まわりからどう思われているか」を気にする小心者な面と「どう思われていたってかまわねえ」と開き直る面とが自由自在でおもしろかった。情緒不安定なとこも魅力。
演出家としての姿もたくさん書かれていて、劇団のほうにも興味が湧きました。
環境や時代で「自分を〇〇な人間だと思い込む」ことができる。今はなんとなく悪女を装っている話。
受験勉強でストレス溜まったときに窓から身を乗り出して屋根に積もった雪に突っ伏してた話。たまたま目撃した人から死体に見られたくて。 -
内容はそこそこ。バックに軽く漫画があって見にくい
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17/04/22 (29)
本谷さんておかしなひと。ということがよくわかった。おかしくて不思議で失礼で正直でずれてる。ふざけたひとだなあ~なんて油断していると、"絶対的な答えなんてどこにもない。(中略)だとしたら信じた道を貫くくらしいか、私たちにはできないんじゃないの" なんてまっすぐなことを言ったりするからどきどきする。
・さすが漫画という表現を見つけられてなかったら社会不適合者だったかもしれない人達の集まり(P26 年末パーティ)
・やはり確実に、私の知らない楽しみはいろんなところに存在する。どこだ。どこにあるんだ。海か。山か。海外か。インターネットの中なのか。ああ、家で仕事ばっかりしてると、こういう置いてけぼり感が妙に強まるのだ。ああ、ずるい。みんなばっかり楽しんで。こういう時は、他人の生活が実は全部薄っぺらい仮想現実だった、というSFの世界を想像して安心するに限る。(P201 楽しみ) -
演劇や物書きの世界が垣間見れて面白いです。
後の方はちょっとマンネリ化? -
小説が大好きなのでエッセイも読んでみた。まず表紙の本谷さんが美人。服も可愛い。小説から受ける本谷さんはぶっ飛んだ感じ、繊細かつ大胆な感じをイメージしていたのだけど、それを良い意味で裏切らず、かつ共感できることも多々あって、より好きになった。劇作家、演出家としてのストイックな部分や、日常の些細なことから膨らんでいく妄想など、色々楽しめて良かった。
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恥ずかしいことに、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』も読んでいたし映画化作品も観ていたし演劇にも興味を持っていたし…なのに、「モトダニユキコ」さんだと思い込んでおりました。なぜか。
「モトヤユキコ」さん、なのですね。修正修正。
肥大した自意識を抱え面白おかしく生き抜く表現者のつぶやき。
と、榎本俊二氏のいい感じにこじれたイラスト。
漫画雑誌『モーニング』連載のコラムだそうで、なるほど。
かわいくてたまらないです。これを読んだらみんな、もっちんのことを大好きになっちゃうんじゃないでしょうか。 -
漫画週刊誌「モーニング」で3年半にわたり連載されたコラムをまとめたもの。
本谷有希子のコラムは大好きなので、楽しく読めた。
こじらせ感が相変わらず面白い。
クレイジーハニーを見に行ったので、そのあたりの話が書かれていて楽しかった。
余談だけど、ダヴィンチにもコラムを書いてた。それも出版されないかなぁ。