歴史と哲学の対話

  • 講談社
3.67
  • (2)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 60
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177573

作品紹介・あらすじ

哲学によって歴史の理解はどのように変わるのか?どのような権力が正統的と言えるのか-天皇と武士、中世における権力の正統性の問題をホッブズ・ルソーの思想から捉えなおす。歴史の歩みはどのように捉えるべきか-日本史の大きな流れを、ヘーゲル哲学を基に普遍的な世界史の中に位置づける。日本中世史研究者が哲学者の門を叩き、日本の歴史を根本から徹底的に検証する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 率直に建設的な対話がなされていて可能性や、新しい地平を感じさせる内容。学者同士のこういう対話は強度を売りにして折れない話の鍔迫り合いよりずっと有意義。

  • 日本文学とか、日本史の研究はタコツボ研究と揶揄されることが多いです。この本でも、本郷さんはそのタコツボ性を認めながらも、西洋哲学の思考との接点を模索しています。
    ある意味、率直な潔さに好感を持ちました。
    現代哲学用語は比較的少なく、そうした方面に研究が傾くことを危惧している人にも、読みやすいです。
    個別には異論が多いところだと思います。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

哲学者。京都精華大学社会メディア学科助教授。哲学者らしからぬ軽い風貌と語り口で若いファンを多くもつ。「普通の人々の心に届く新しい哲学を構築するのは彼しかいない」といわれる期待の学者。著書は、『哲学的思考』(筑摩書房)、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学のモノサシ』(NHK出版)、『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社新書y、佐藤幹夫との共著)など多数。現在、『哲学のモノサシ』シリーズを執筆中。

・もう一つのプロフィール……
だれに聞いても「怒った顔をみたことがない」という温厚な哲学者。学生からの人気はピカイチ。天才的頭脳の持ち主にしては「ちょっと軟弱」「貫禄がない」との評もあるが本人は全然気にしていないようだ。

「2004年 『不美人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西研の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×