東京タワーが見えますか。

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 71
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177597

作品紹介・あらすじ

銀行員の今井は、取引先の町工場の社長にマンション経営を勧め、オーナーの座に就かせた。だが、経営はすぐに傾き、マンションは競売にかけられることに。人を幸せにするために仕事をしていたはずなのに、いつの間にか不幸にしてしまった。「東京タワーって優しい気持ちのときには鮮やかに見えるのです。」社長の言葉が、今井の荒んだ心に沁みる。-表題作ほか5編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 50歳代から60歳位までのビジネスマンを主人公にすえて、「仕事」「家庭」「人生」の悲哀や希望というものをリアルにわかりやすく、小説としてコンスタントに作品として送り出し続けている作家さんは江上さん、高任さん、江波戸さんくらいかな。

    この短編集、どの話も「切なく」、みずほ銀行~日本振興銀行で、ビジネスマンとして散々辛苦をなめてきた人間でしか描けない世界ではありますね。

    わたし的には「爺捨て山騒動記」が一番よかったかな。
    「一生懸命働いても最後はこれか。。。。でも最後まで希望を捨てずに頑張ろう」という江上さんらしい作品ですね。

    「働くこと」とは、「働くことの意味を探し続けること」、読み終えてふとそんな事を思いました。

  • 江上剛著『東京タワーが見えますか。』読了。
    サラリーマンの為の経済短編小説
    読み始めは、仕事を連想して・・・
    休みの日くらい仕事を忘れさせてと
    思いながら読み進めた。
    だんだん面白くなり、
    いつのまにか仕事がんばろう。。。
    という気持ちになってきていた。
    不思議だが面白い。私もがんばろって思えてきた。
    私にも座敷わらしくんが見えて欲しい。

    ・東京タワーが見えますか。
    ・ある男の人生
    ・大過なく
    ・座敷わらし
    ・爺捨て山騒動記
    ・まだまだ

  • 池井戸潤みたいな、いやちょっとかなり違うけど経済小説。

    もともと日本の経済小説は小難しいケーザイの法則なんぞに言及しているような、予想外のものはなく、人と人との情の根競べ的物語が圧倒的に多いのだけれど、この作品も、まあそういうことでやす。

    でも、十分に面白いでござす。

    まだ他にも読んでいないこの作者の本が沢山あって、いま結構、あ嬉しいな、と感じるような状況です。

  • 2012 7/25

  • 【新刊情報】東京タワーが見えますか。 913.6/エガ http://tinyurl.com/6qump4g 古い取引先を裏切ってしまった銀行員に、働く喜びを与えたのは、町工場の技術力だった-。経済不況下に元気が出る、経済小説短編全6編を収録。『小説現代』掲載ほかを書籍化。 #安城

  • お仕事小説の短編集。
    6編それぞれテイストも違ってそれなりに楽しめましたが、やっぱりもっと掘り下げて欲しいなと感じてしまい、やや物足りない印象。
    「ある男の人生」は内容も構成も好きでした。

  • 2016.11.16
    この作家がことような短編を書かれるのだと思って意外な感じもした。心温まる内容でした。

  • 短編集。壮年の悲哀、気概、意気を感じた。
    爺捨て山は悲し過ぎる。報われない。ジジカイダで活動するぐらいならば、海外脱出を考えたい。爺捨て山に行った人はどうなるのか。処刑されるのか。苦しい。

  • ある男は、自分の会社の方針に、疑問をもった。また、ある男は、会社に見捨てられるようにして、退職した。この物語は、それぞれの男たちの、第二、第三の人生を描いた、勇気のでる、短編集である。「東京タワーが見えますか?」では、「本当にやりたかったこと」を、成し遂げたときの喜びが、強く伝わってきた。「ある男の人生」は、途中までは、幸せな気分で読んでいたのに…。騙された!泣かされた(泣)「退化なく」は、逆のパターンで、騙された(苦笑)「じじ捨て山」は…?日本の未来に、恐怖を感じる(?)「座敷わらし」、「まだまだ」、共に、感動する、よい作品。

  • 読中も読後も良い本だった。他にも何冊か読んでみたい。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。97年の第一勧銀総会屋事件では混乱収拾に尽力した。2002年『非情銀行』でデビュー。本書は、高橋克典主演でドラマ化された痛快銀行エンタメ『庶務行員 多加賀主水が許さない』(祥伝社文庫)シリーズの第6弾。『再建の神様』『銀行支店長、泣く』など著書多数。

「2021年 『庶務行員 多加賀主水の凍てつく夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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