クエーサーと13番目の柱

著者 :
  • 講談社
2.77
  • (4)
  • (21)
  • (60)
  • (31)
  • (14)
本棚登録 : 328
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177696

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「『インディビジュアル・プロジェクション』、再び!」といった感じの、勢いのある長編小説です。

    構成は他の作品よりもシンプルであり、独特のテンションが最後まで貫かれます。著者の新しい方向性が示されているわけではありませんが、過去の作品がお好きな方であれば、十分に楽しめると思います。

    全体的には、ややSFに似た非現実の感触があるのですが、アイドルへの憧憬の根底にある「距離」についての考察、「引き寄せの法則」をミドリカワが熱く語るくだり、後半の電子掲示板ユーザーが執拗に絡んでくる展開など、ストーリーの端々に、不思議なほどのリアリティを感じます。

    やたらと細かく指定される場所についての描写と併せ、現代の東京に生きる人たちにとっての、ある種の「リアル」を描き出している、というと言い過ぎでしょうか。

    (20160228)

  • もともとの背景が裏社会という事もあり、人物一人ひとりが詳細に描かれていないところが、ミステリーぽくていいなぁ、と思った。うす気味悪いような狂気に翻弄される人達がそうつながるのか、と余韻をひく作品でした。

  • 日本人なのにカタカナ表記になっただけで頭に入りにくい。個性がなくなる。面白いような気がするが、洋楽がからんでくるのがぴんとこないので消化不良。

  • 最後まで読みましたが、状況がつかめないまま終わってしまいました。ボーカロイドやヒューマノイドなど、知らない言葉も多すぎて……。

  • 読みやすい…。

    123アオヤギケイコって誰だっけ、いつからいたっけ…で混乱(反省)
    156、繰り返されるタカツキの部屋とその目覚め。→182で「複製品」にわざわざ傍点がふられているように、タカツキの朝は、そしてチームの「仕事」の様子は繰り返し複製される。そのことにタカツキは「立ち尽く」すが、もはや「古くさい考え方」で「今じゃまったく通用しない」のだ。複製なんて。そんなの知ってるよ(笑)と。

    249太字。「もはや」タカツキがヴォーン(の生き方)を乗っ取ってしまった。「目的」とか「すべてのイメージ」とかさ。

  • 終わり方が意味不明。

  • まあまあ

  • 「引き寄せの法則」って本当に本とか出てる話だったんね。胡散臭さマックス。

    うーん、なんでかあんまり面白くなかった。
    その「引き寄せの法則」(が実際どんなもんなのかは全く知らないんですが)を、史実のダイアナ妃の事故の日付とか、洋楽とか、その他諸々と絡めていくのも実に作者らしい手法だし、
    うーん仰々しいスパイ作戦っぽい割に結局アイドルのストーキング行為だっていうのが腑抜けちゃった理由かなあと思ったけどこの作者の小説ってだいたいそういうハッタリ(良い意味でね)で出来てていつも通りだし、
    しかし途中からなんとなくラストの展開が読めてしまったこととか、
    あと多分主人公が珍しくそこそこ真人間だったのが面白くなかった要因なんだろうか…。他のだと目もあてられないような変人が主人公だったりするから、その辺が物足りなかったのかも。

  • おもしろい!

    日曜日なので、何にも中断されることなく、没頭。

    阿部和重さんの本、おもしろいです。

    ”引き寄せの法則”

    なるほどね。思わず、うなっちゃいました。

    文中にある”Law of attractionn”のサイト探してみたくなりました。

    が、まだ探していません。

    もしかしたら、あるかな?

    ニナイはどこから計画をはじめていたのだろう?

    ミドリカワは全くニナイとは無関係なのだろうか?

    ミカに、タカツキがあんなに肩入れしちゃったのはなぜだろう?



    あらためて、じっくり読みこんでみます。

  • 阿部和重さんは芥川賞を受賞されているんですね。私はまだその作品を読んでいない

    ので知りませんでした。今度読もう。

    この作品は要約すると、パパラッチでQ(クイーン・クエーサー)を追う側だったのに

    気付けば自分たちが追われる側になっていた。

    深く関わるのは、ダイアナ妃の事故と引きつけの法則。

    んー。感想文なので好きに書きますが、私には面白さが分からなかった。

    何を描きたかったのだろう?ネット世界の怖さなのかな?

    それを意識して登場人物を全てカタカナ名で表記したのだろうけれど

    逆に個性が消えて、感情も分かりにくいし、人物像が薄くなった。

    クエーサーと言うのは準恒星状天体。地球から観測できるぎりぎりの、物凄く

    遠い所にあって、凄まじいエネルギーを放ちながら宇宙一明るく輝いている天体。

    それをトップアイドルに当てはめるのは、なるほどなと思ったけれど

    それ以上は特に感想が思いつかない。

    期待してたからかな?あっけなかった。

    パパラッチの逆転と言うのは、最近閃光スクランブルを読んでいたので

    話がやはり重なりました。私は閃光スクランブルの方が好きです。

全64件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クエーサーと13番目の柱のその他の作品

阿部和重の作品

ツイートする