- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177696
感想・レビュー・書評
-
故意か偶然か
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すべて、見えている。
――ここに映るのは、我々を取り囲む情報の”果て”にある世界――
話題作「ピストルズ」より2年、小説の最前線を疾走する著者が
現代を根底から描写した、超絶的ノンストップ長篇!
うーん……なんだろう。
読解力がないのか、ぜんぜん楽しめなかった。
情報化社会を、心理的描写を排除して描いているんだろうけど。
リアリティも欠けるし、ラストは消化不良気味。 -
うーん。前半はほとんどストーリー的にいらないし、色々もったいぶってるだけで話が見えてこない。
技巧的に行こうとしてるのかもしれないですけど、読んでて辛かったです。
最後もすっきりしないし、消化不良感満載でした。
ところどころ上手いなーって思うところはあるんですけどね。 -
それほど長い作品でもなかったので比較的早く読めた。阿部和重の現実と虚構との距離の取り方は健在。ただラストに向けたグルーブが弱く感じたのは自分が年をとったからなのか、作品の長さ故か。神町サーガフィナーレに向けて着実に作品を重ねていってほしい。
-
シンセミアを「苦手。」と思った自分は、躊躇しつつ手に取った。
面白い。
映画観てるみたい。
結末はあっさりで少し物たりなさも。 -
神町サーガとは関係ない物語みたい。テイストとしては「インディヴィジュアル・プロジェクション」に近い感じだった。
物語の冒頭にThe Smithsの楽曲が引用されているのに痺れた。小説「クラッシュ」は絶対にクローネンヴァーグの映画で、阿部さん知ったと思う(笑) -
小説家=阿部和重の数字への偏執的なこだわりが、新たな想像性を招来させる。クラッシュを目前に現れたホログラムは現実を拡張する。
-
エンタメ小説としては、大風呂敷の広げっぷりも、疾走感も、十分に面白い作品でした。それだけでも凄いんですが、きっともっと何かあるんだと思うんだけど、その何かが掴みきれなかった。もう一度読み直そう。
-
ネットやオタクをモチーフとした世界観は嫌いじゃないけど、終盤からの結末に向けた収束ぐあい、ワクワク感、なんかもうひとつ。
先にある程度ストーリー走らせといて後からタネ明かしする演出も、狙いは分かるんだけど思ったほど効いてこない。なんで?
題材自体はそそるし装丁もイカしてるんだけど、全体通して迫力が足りぬ。
言いたい放題だけど、アイドルファンの目線を天体観測に重ね合わせたメタファーには圧倒。ここが着想の起点とみた。 話のサイズとしては短編の方がよかったんじゃないでしょうか。