- Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177702
作品紹介・あらすじ
他者との関係を作ることができず、仕事も失った「僕」は、ひとり東北の町に逃げる。そこで「僕」は、架空の鉄道路線を妄想の中で造ることに熱中する。緻密な計算と実地見分を繰りかえし、理想の鉄道が出来上がったとき、思いもかけない出来事が町を襲う…。39歳理系大学准教授、衝撃のデビュー小説。妄想のなか、僕だけの列車が走りだす-。3.11後の世界を鮮烈に描き出す問題作。第55回群像新人文学賞受賞作。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
いや、架空なのはお前だけだよ。
って思った。
震災扱ってるけど、いろいろ失礼な気がした。
いや、そんなつもりはないのわかってるけど。 -
『架空列車』
岡本学さん
これからはもう自分の改善もしないと決めた主人公。
無意味な事をしたくて、地図を眺めているうちに架空鉄道を作り、毎日毎日自転車で架空列車の実運行をしていく。
そこに突然地震がくる話し。 -
文芸の割にはまあまあ。
中間ポイントで地震があって、人に頼られても架空列車の方が大事な自分が恥ずかしいけど、(そこの心理描写が唯一の救い)やっぱり変わらない。
オチなし。
(群像新人賞) -
若い男の人が東北のある街で架空の電車の路線を作る。
その路線を自転車で走ることに楽しみを感じる。
そうしているうちに震災が起こる。
現段階で震災を書いていいのかなというのを考えた。
きっと傷ついている人はまだまだたくさんいるし、
復興の道筋すらついているのか怪しい。
作品のよさを知ろうと思う前にそういうことを考えた。 -
3.11の震災に絡めての話だった
最初読み始めは分からなかったから
ちょっとショックもでもあった
話的には、列車や地理の話が色濃くって
旅行好きの興味をひいた。