- 講談社 (2012年9月27日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (242ページ) / ISBN・EAN: 9784062177733
作品紹介・あらすじ
心中を約束しながら土壇場で怖気づいた男によって、ひとり仮死状態のまま地中に埋められた城台優枝(じょうだいゆえ)。地面を掘り起こして救い出してくれた、白兎と名乗る見ず知らずの少年は、優枝に復讐をそそのかす。しかし自分を捨てて逃げた男への憎しみよりも、生きることへの倦怠に支配されていた優枝は、死に直したいと、白兎と連れ立って故郷へと旅立つ。
「おれと一緒に死んでくれよ」
しかし男は生き残り、わたしはひとり埋められた。
女は救ってくれた少年とともに「死に直し」の旅へ――
心中を約束しながら土壇場で怖気づいた男によって、ひとり仮死状態のまま地中に埋められた城台優枝(じょうだいゆえ)。
地面を掘り起こして救い出してくれた、白兎と名乗る見ず知らずの少年は、優枝に復讐をそそのかす。
しかし自分を捨てて逃げた男への憎しみよりも、生きることへの倦怠に支配されていた優枝は、死に直したいと、白兎と連れ立って故郷へと旅立つ。
みんなの感想まとめ
心中を約束した男に裏切られ、仮死状態で地中に埋められた女性が、見知らぬ少年に救われる物語が展開されます。白兎と名乗るその少年は、復讐をそそのかす一方で、主人公にとっての生きる意味を問いかけます。彼女は...
感想・レビュー・書評
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心中を持ちかけられるも、怖気づいた男に仮死状態のまま地中に埋められた『優枝』だったが、白兎と名乗る少年に助け出される。しきりに男への復讐をそそのかす白兎だったが、自分を捨てて家を出た母親が死の床についていると知り、共に故郷へ向う。
今回も暗い話だったけど、期待が持てるラストに救われた。
彼のことはまだよくわからない事の方が多いけど、彼もそれが哀しいのでしょうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
白兎(はくと)シリーズ第2弾。「白兎」という名前の少年と出会ったとある女の再生の物語。やはり難解な漢字が気になります。「躑躅」なんて「ツツジ」でよかろうもん。
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白兎君が何者かとつい引き込まれた。千と千尋の神隠しのハクみたいな子だなあと思いつつ読んだ。
自分で怒っているのか哀しいのかもわからない、自分がどうしたいのかもわからない生きているか死んでいるかわからないようなぼんやりした生き方をしていると死んでもさまよってしまうらしい。
白兎が「俺のこと覚えてないんだ。」「忘れないっていったのにな。絶対忘れないって」といった場面だせつない。「悼む人」も忘れられるのがつらい話だった。忘れられつというのは、そんなにつらいものだろうか?
白兎君の不思議がいいねえ。 -
自分を埋めた人を憎まずにいられるのは、ある意味心が凍りついてしまった、人生を生きていない人なのでしょう。
母娘の関係は母の影響力が大きいだけに、仲が良すぎてもややこしいけれど、こじれると殊更ややこしい。
そして、性犯罪の被害者が加害者として一遍してしまう社会は本当に怖いし気の毒だと思う。これが集団心理の怖さなのだろう。
著者プロフィール
あさのあつこの作品
