呉越春秋 湖底の城 第三巻

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 114
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177771

作品紹介・あらすじ

伍子胥は、処刑される父と兄を救出するため都に潜入するが果たせなかった。「つぎに楚都にくるときは、楚を滅ぼすときだ」と伍子胥は誓う。祖国を出て宋をめざす。楚の太子建がいるといううわさもあり、配下と集合する地が宋の首都・商丘になっていたからだ。宋に入り見つけた宿の家主は褒氏といい、婦人が家を守っていた。亡くなった主は、今の宋君と対立する向氏に仕えていた。婦人は小羊という名の童子を伍子胥に預かってほしいと頼む。伍子胥らは宋を出て鄭に向かった。苦難の旅は続く。

感想・レビュー・書評

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  • 亡命した皇太子を訪ねて、宋そして鄭へ。そこでも賢夫人、褒氏と子羊親子との出会いなど、心温まる場面が続く。鄭と晋の間にあっての策謀により、いよいよ伍子胥と家来たちは呉へ。そこで再会する懐かしい面々。桃永(改め明萌)だけではなく、第1巻で登場する美女・小瑰。(伯春改め)。そして青桐たち。呉の季札や公子光は人望に富み、これまでの世界から大きく展望が開けたように思う。

  • 第三巻
    いよいよ、肉親を殺され、更に太子も
    放浪しながらもやはり呉へ
    そして太子光との出会い、さらなる人物を求め旅を

  • 三国志のような派手さは無いけど、展開が早くて面白いです。 登場人物のキャラクターがはっきりしているので、読みながらイメージし易く、これからが楽しみです。

    新たな登場人物
    程怕 子木の臣 漁尾と共に子木の公子と共に楚王への復讐を誓う

    あらすじ

    伍子胥達は、父と兄を救う為に処刑場に乗り込む。処刑台に登ろうとした伍子胥を阻んだのは、左龍だった。左龍と戦っている間に警備員達も集まって来て、伍子胥は討死を覚悟した。旻達の一族の力でなんとか脱出出来たものの、父と兄は処刑されてしまった。伍子胥達は宋へと逃げた。その路上で、宋の太子子城に合う。子城は内乱に敗れ脱出したのだった。子城から公子建も宋から脱出した事を知らされたが仲間と落ち合う為に伍子胥は宋に向かった。宋で伍子胥は、親友申包胥の父の妾だった女に家に偶然泊めてもらうことになった。仲間達と無事落ち合う事が出来た伍子胥は公子建を追って鄭へ向かったが、旅立ちの朝、妾の子子羊を預けられた。伍子胥は鄭に着き公子建(子木)の屋敷に賓客として入った。子木は晋の口車にのり、挙兵し鄭を乗っ取ろうとするが、事前に発覚し捉えられた。伍子胥は事前に異常を察知し、子木の公子を連れて屋敷をあとにした。鄭軍に追われるが無事国境を超えたところで子木の公子と別れ呉に向かった。呉に厚く迎えられた伍子胥は呉王、公子光、季子、蹶由に面会した。蹶由からは呉王室の宝剣をもらった。
    伍子胥は小塊を妻とした。その後、孫武を訪ねみんなで介根へ行った。
    蘭京は呉王の妾の子で大商人。彭乙に頼まれ桃永をさらおうとした。
    彭乙は呉の大商人。 幼い頃に海賊に妹を拉致された。その妹とは桃永。再会をはたす。

  • 司馬遼太郎亡き後の歴史小説はこの人の双肩にかかっている。
    あー、早く第四巻が読みたい。

  • 三国志と違って話のテンポが非常に速くて、トントンと読めてしまう。
    伍子胥の父、兄を助けようと食客たちと刑場に向かったが結局果たせず、亡命。
    その後亡命した公子子木を追って仕えようとしたがこれまた晋の裏切りに会いあえなく子木は斃れる。
    とうとう、呉へ逃亡をし、やっと着き、食客、連れ添い、また呉の季子に会って呉に定住することに。公子光の賓客となりさあ、これから楚に対してどのように対戦するか。
    最後ところに孫武まで出てきてこれまた大展開しそうな気配。
    次が待ちきれない!

  • 楚で一暴れして,宋から鄭,そして呉へ~処刑場で父と兄を救い出そうとするが,存在を示しただけで,脱出した伍子胥は,太子健の亡命先である宋へ移動したが,宋の内紛で太子は鄭へと移っていて,楚に縁のある褒小羊を供に加えて鄭へ向かう。仕えようとしていた太子は,北の晋を頼って食邑を与えられ,武器を集めて鄭から睨まれている。危険を察知した子胥は公子・王孫を従えて呉へ逃亡する算段をしていると,まさに邸は囲まれ,武器を持たずに早めに包囲網を突破する。太子の生死は不明であり,陳まで辿り着いて,公子二人と別れ,州来で船に乗り,呉の朱方に至ると,津には蘭京がおり,桃永の身柄を確保しようとして荒事に発展したと屈託なく語る。呉王位継承者であって文化人として名高い季子が到着を喜んでいると云う。呉の外交を担っている季子は延陵に家を与え,かつて尹礼家で婚姻を申し込んだ女性・小瑰と再会,御佐も許嫁の青桐と再会を果たして結婚した。小瑰は楚の康王の末の娘で,父が弟に殺された時に礼尹家の養女となって助命されたのであった。会いたがっているという公子光の邸を訪ねると,呉王・僚に面謁を許され,楚を叩く好機だと説く伍子胥の言を止めたのは公子光であり,訝しく思っていると,公子光の邸に戻って客となると,自分を呉王に獲られたくないが故の発言であり,呉の未来を照らすのは公子光だと判断し,その客となることを決断し,武術大会の力比べで一等になった男も公子光に推薦した。永翁から預かった青銅の箱には鞣し革の上に不思議な記号が書かれていた。斉に落ち着いた孫武を桃永の生き別れになった兄・彭乙の船で訪ね,褒小羊に兵法を学べと命じる~う~む,親のやったことが子の道を拓いてくれるが,本人の勘が鋭いことも大事と。次は来年かぁ・・・待ち遠しいなあ

  • 出るそばから購入していたはずだったが、最近は、ビジネス書のコーナーばかり見ていたかもしれない。
    第3巻は楚を出て亡命する伍子胥を描く。放浪編は著者の好むところだけに面白い。読後感よし!

  • 中国春秋戦国時代の伍子胥のお話の第三巻目

    本巻では次々続く不幸を経て、ついに呉に行きついた伍子胥を描いている。
    物語としては、これからが伍子胥が名を歴史に残す活躍をすることになるなだが、そのための布石が打たれているともいえる。
    本巻で自分が感動したのは、人との出会いは一期一会であるということ、父の遺徳にきちんと感謝するということでした。

  • 父と兄の仇を打つべく亡命した伍子胥。呉で雌伏の時を過ごす。早く孫子との最強タッグがみたい。

  • 主人公が清々しく描かれている。魅力的な人物ばかりで、物語の世界に引き込まれて行く。ただ、脇役の人物達が多く登場するが、どういう人物だったのか忘れてしまうのが難である。

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著者プロフィール

宮城谷昌光

一九四五(昭和二十)年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。九一(平成三)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、九三年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、二〇〇一年『子産』で吉川英治文学賞、〇四年菊池寛賞を受賞。他の著書に『奇貨居くべし』『劉邦』『三国志』『呉越春秋 湖底の城』『呉漢』『孔丘』など多数。

「2021年 『窓辺の風 宮城谷昌光 文学と半生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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