五郎丸の生涯

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 47
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177788

作品紹介・あらすじ

さまざまな人間・家族と関わった秋田犬・五郎丸の奇縁の一生。人と犬の関係を見つめ直す書き下ろし連作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 人の話が多めだったが、色んな人の間を転々とした秋田犬、五郎丸の話。
    じいちゃんと六郎丸が被災者を助けに行こうとする
    最後、少し泣いた。
    犬はいつも人間を助けてくれる。

  • 文学

  • 一匹の秋田犬をめぐって繰り広げられる飼い主たちのドラマを綴った連作集。犬のしぐさが目に浮かぶように描かれ、物言わぬ彼の気持ちが心に響いてくる。エピローグに記された老人の心情吐露がやや冗長に思えたが、生を紡ぐことへの思いをはせながら穏やかな読後感を味わえる。

  • 釣りが出てこない三浦明博です。

    何かを感じてしまう秋田犬の五郎丸。

    犬は大好きです、自分は。

    何か重力というか導いてしまう秋田犬五郎丸。

    初っ端から死んでしまいますが、濃いです。

    基本犬で4つ星になってしまうかも?ハートウォーミングにもなっております。

  • 秋田犬五郎丸が静かに生きて、一生を終えるまでの物語。五郎丸に焦点があたっているわけではなく、五郎丸と関わりあって生きた人々の人生にどのように五郎丸がかかわってきたかが、いくつかの短編小説となってまとめられ、すべての短編を読むと五郎丸の一生が浮かび上がってくる。

  • 宮城県の山で育った秋田犬が主人公のオムニバス。動物と会話はできないけれど「対話」できる。純粋な気高さを失わず力強く行きぬいたゴローの物語はなんとも心を清々しくさせる。犬好きにはたまらない良書。震災に出逢い、そこから立ち上がる人々の復興のこころにも添っていてタイムリー。

  • とても良かった。
    五郎丸の生涯という題名から、犬が主人公で犬から見た人間のことが描かれているのかと思っていたが、
    五郎丸に関わった人たちを描いていくことで五郎丸の一生が描き出されていく。そして五郎丸の「生き方」が人の生き方を変えて行く。
    五郎丸は何も語らないのに。
    人間であることが少し恥ずかしいと思ってしまった。

  • ただの動物小説じゃなく、秋田犬五郎丸の生涯を遡って、彼に関わった人たちを描いていく、構成が面白い。

  • 一匹の秋田犬と、彼に関わった人々との物語。最初はちょっと地味でなかなかしんどいんですけど、読み進むうちにヒートアップして最後はほっこり。ただ、本編の時系列を入れ替えるという構成の必要性には疑問を感じました。

  • 犬は飼い主を選べない。秋田犬の五郎丸は、様々な事情で去っていく飼い主を恨むことなく、運命を受け容れるかのように新しい飼い主と新たな関係を築き、何かをもたらしてゆく。そんな五郎丸を縦糸にして紡がれる、人間たちの物語。
    各章は、必ずしも時の流れに沿って配置されてはいないが、そこには作者の入念な配慮があるような気がする。読んでいて、前の方の章の話とつながることに気づく、そんな経験をする度に五郎丸への愛着や親しみが深まっていく。
    一つ一つの章だけでも短編として成り立ちそうなくらい充実した内容だが、それが五郎丸を媒介にして、より大きな物語になっている。五郎丸は美しく、別れは切なく、そして、現代人が抱える様々な問題を鋭く突き付けられるような物語であった。
    古典として読み次がれることはないかもしれないが、現代小節として多くの人に薦めたい一冊。

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著者プロフィール

1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。広告制作会社でコピーライターとして勤務。89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第48回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。他の著書に『死水』『サーカス市場』『罠釣師 トラッパーズ』『コワレモノ』『失われた季節に』『黄金幻魚』などがある。

「2020年 『五郎丸の生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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