ともにがんばりましょう

著者 :
  • 講談社
3.37
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本棚登録 : 151
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177825

作品紹介・あらすじ

不況がなんだ。会社に希望の灯をともせ。"七人の侍"+女子一名、超リアル「労働組合小説」。笑って泣いて、熱くなる。

感想・レビュー・書評

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  • 珍しい組合もの。舞台は新聞社なので元神戸新聞社員だった著者には庭みたいなもの、違和感全くなし。著者の他作品と同じくスルメイカのような味わい、わかっちゃいるけどやめられない。。
    親方日の丸の会社でなければ、組合経験者は出世の近道というか通過儀礼というのは社会人の常識。会社側も組合専従経験者が並ぶ。組合執行部の視点で物語は語られるが、結局お釈迦様の掌を走り回る孫悟空みたいなもの。結局労担の朝比奈専務以下の会社側の読み通りで決着したとしか思えない。執行部個々人の会社への思いの吐露で、あんなにあっさりと会社側が妥協するはずがない。会社側の方が役者が上という感じ。まあディベート小説ともいえるかも。

    蛇足①
    冴子さんが娘とは。やられました。
    蛇足②
    遥ちゃん、絶対主人公が新人時代に記事にしたバイオリン奏者の姉という伏線だと思ってました。ニャー吾郎だったか。

  • 面白くなかったとは言わないし、「ともにがんばりましょう」ってそいうことだったん!?って言いたいし、もしかして最後だけ書きたかったん?なんて言いたくもなるけど、ここまで引っ張られたことも、確かw

  • 経営側は経営数字と景況感から賃金を算定しているのに、労働側は「死活問題」「僕らの頑張りを見てほしい」。これでは噛み合うはずもないが、それなのに落ち着くところに落ち着く不思議な世界。

  • 2014年11月西宮図書館

  • 2014/9/30(火曜日)

  • 突如、組合闘争に巻き込まれた武井の混乱と奮闘ぶりに
    いっしょにハラハラドキドキ
    交渉の現場があんなかけひきある
    なんてスリリング
    重苦しい場面も多いけど恋バナもあり軽やかに読め
    面白かったです

  • 上方新聞記者の武井涼は、強引な上司の誘いで労働組合執行部に加わることに。恐る恐る足を踏み入れた未知の世界は、強烈な個性の執行部員と、深夜手当のカットを目論む会社との、怒涛の戦場だった!

    登場人物たちのキャラは立っているけれど、地方紙の労組は私には特殊な世界過ぎた。読者を笑わせようとして力み過ぎている文章も鼻についた。
    (D)

  • 私がここに記した作品で☆5つ付いてる作者の他の作品を読んでみよシリーズ第一弾(笑)。
    『女神のタクト』で高評価だったわけなんですが、この作品はいまひとつだったかなあ。ひょんなことから地方新聞社の労働組合の仕事を引き受けることになった主人公。
    読後ふりかえれば、地道で粘り強い交渉が丁寧に描かれていて良い作品だなと思うのですが、最後のほうではぐっとくるシーンもあったのですが、テンポがよくなかった気がする。

  • 2013.7.1読了
    新聞社の組合と経営側の闘いを、気弱で真面目な主人公の視点から描く。
    組合の基本がこれ読んだら理解できそう。闘いにより色んなことを学ぶ主人公もいい。
    関西弁でテンポ良く進む文章。

    面白かったぁ!!

  • 労働組合運動を題材にした小説。手に汗握る労使間の駆け引きから垣間見れる、豊富な知識・経験に裏付けられた巧みな交渉力に興奮した。組織とは、リーダーとは、かくありきというのを強く意識させられる小説であった。
    なかでも、誰もが敵対構造を思い描くであろう労使交渉という舞台で、予想通り激しくぶつかり合う双方の根底にあるのが「信頼」であるということに感動した。「敵は倒すためにあるのではない」「歩み寄るためにある」―信頼関係があればこそぶつかり合える。けんか(交渉)の真髄を再認識した。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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