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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062177948
AIがまとめたこの本の要点
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みんなの感想まとめ
本がどのようにして作られるのかを物語仕立てで描いた作品は、子どもたちに身近な「青い鳥文庫」の制作過程をわかりやすく伝えています。編集者を主人公に、編集会議から書店に並ぶまでの詳細な工程が描かれ、児童書...
感想・レビュー・書評
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編集の現場を描いた作品は、マンガ雑誌や週刊誌を舞台にしたものなどを読んだことはあったが、児童書の編集ものは初めてである。しかも児童文庫。果たして、どんな経緯を経て世に送り出されるのだろう!?と興味津々で手に取った。
講談社の青い鳥文庫。近年、新規参入の多い児童文庫ジャンルであるが、青い鳥文庫は歴史の長い、小中学生の支持率も高い人気レーベルである。本書は、「白浜夢一座がいく!」という架空の人気シリーズの新作が、児童書を心から愛する編集者・モモタの下でどのように作られていくかを丹念に描いている。
企画会議に始まり、作家への依頼、原稿完成、入校、校閲、イラスト依頼、初校戻し、再校、校了、印刷、流通…。その一連の流れの中、どれだけたくさんの人々が関わっているか。当然ながら締切までに書き上がらなかったり、物語をよりよくするためのディスカッションがあり、値段設定等の交渉もあり…予定がずれこむほどに校閲や販売、印刷の担当者には迷惑をかけることとなる。チェックミスによるトラブルも発生し、どうやって切り抜けるのかモモタ…!ただでさえギリギリ進行なのに、クリスマスまでに子供達の手に届けることは可能なのかと、読みながらハラハラドキドキ。
一応はフィクションとはいえど、臨場感たっぷりのリアルさは、ノンフィクションをメインに手がけている岩貞さんだからこそ。四か月に渡り現場を丁寧に取材してきたということがしっかり窺える。本当に「白浜夢一座がいく!」というシリーズが存在するんじゃないかと錯覚するほど。
本書の作りにもとことんこだわっており、あとがきの紙だけはわざわざ青い鳥文庫と同じ紙を使用している。これで、作品中で紹介されている製本の「折り」がどういうしくみかを理解しやすくなるというもの。恐れ入ったぜ!!読み終わった後、娘の本棚から「青い鳥文庫」を抜き取り、色々確認しちゃったもの。紙質は勿論、イラスト位置から、挟み込まれている「青い鳥通信」に至るまで。
本書に寄せた、福岡伸一さんによる朝日新聞の書評「活字文化にネット言説と一線を画す未来があるとすれば、文字を心から愛する人々の手間ひまが育むこの信頼性しかない。」には胸がじ~んとしました。電子書籍も素晴らしいとは思うけど、私はやっぱり、多くの人々の努力と愛情により生み出された「本」が大好きだ。書店に足を運び、時には店員さんによる熱烈なPOPに惹かれて購入し、本のこだわりのデザインを楽しみながら、ストーリーの面白さに突き動かされページを繰る喜び。手に取るからこそ伝わってくるものである、一冊にかけた情熱が。
本作りに携わる方々のひとりひとりに心から敬意を表します。皆さんの想い、確かに受け取ってますよ!と、声を大にして伝えたい。これは児童書といえど、大人たちにもぜひぜひ読んでほしいなぁ。ここまで細かくわかりやすく本作りを描いたものってそうそうないと思うので。
ちょっと本離れ気味だった娘が夢中で一気読みしてくれたことも嬉しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の子どもたちにとって身近な本のひとつが「青い鳥文庫」でしょう。青い鳥文庫が置いてあることによって、自分たちの(自分たちが対象となっている)棚であると認識する子も多くいます。
そんな「青い鳥文庫」はどのようにして作られて自分の手元までやってくるのか。それを物語仕立てで伝えてくれる本です。
架空の人気シリーズ「白浜夢一座がいく!」のシリーズ最新作が作られる様子が、編集会議から本屋に並ぶまでこと細かに書かれています。担当編集者を主人公とし、物語として展開していくのでわかりやすく、ところどころしっかりと説明も入っているので本ができるまでの過程がわかりやすく、改めて驚いたり感心したりする部分も多いです。
物語仕立てになっているため、緩急の波もあり読みやすいです。果たして発売日までに間に合うのか!?という物語ならではの興味を惹く部分も楽しめます。
児童書であるからこそ守られていることや尊重されていることなど、児童書を作ることとはどういうことかという部分も書かれています。そこには子どもたちにより楽しくよりいいものを届けたいという出版社の想いもあり胸を打ちます。
今話題となっている児童書の挿絵問題についての言及もあり、児童書を巡る問題というのは尽きないものだと思わされます。そしてその問題に真摯たる気持ちで向き合い、児童書を作っているのだということも知れます。
子どもたちにとって身近な本。それがどのようにして作られるか。それを知ることで子どもたちにとって益々身近なものになるのかも知れません。 -
女子小学生~中学生に大人気の講談社青い鳥文庫。
『青い鳥文庫ができるまで』は、そんな本ができるまでの作家、編集部、印刷社、取次、書店などを子どもにも分かりやすく書いています。
編集部の中でどんな仕事がなされているのか。編集者がどのようなことに心砕いて作家とやり取りしているのか。どのような工程を経て作品ができるのか。小説の体を取りながら、事実度99%以上。(笑)
青い鳥文庫ができる実態がよく分かります。主人公モモタ(百瀬由香)など、キャラも楽しいです。
実は小学5年生の長女ひでひ子(仮)が借りてきた本なのですが、オイラも読んでたら、実に面白かったのです。先に読んだ三浦しをんさんの『舟を編む』に通ずるところがあると思います -
小学生に人気の「青い鳥文庫ができるまで」が編集者の視点で描かれる。
出版社(講談社)も各業者・書店なども実名なので、ワクワク感がある。なにより、作家・イラストレーターなど中心的な作り手のみならず、印刷や製本の現場についても、詳しくわかりやすく書いてくれているので、とってもためになった。例えば表紙のタイトルの色なんていう、今まであまり気の留めなかったディテールも、担当者が子どもの喜ぶ姿を思い浮かべながら、絶妙にアレンジしているわけだ。思わず手持ちの青い鳥文庫を参照して、ふむふむと納得。
そして、「児童書のまちがいは万死に値する」という至言。現場の人たちがその言葉を胸にがんばっていることがたしかめられて、うれしかった。
本好きの小学生のみならず、大人でも楽しめる一冊。 -
一般化した「本の作り方」というのではなく、ズバリ具体的に「青い鳥文庫」ができるまで、というのがいいなと思う。実際の読者である子どもたちも興味を持ちそう。
イメージしやすい作家・イラストレーターさんの話から、校閲、デザイナー、データ作り、"刊行予定に入れるかどうか"なんていう細かいところまで・・・それぞれのパートは短くても、一つ一つ描かれている。
帯をどうするかの話や、ぎりぎりになってストーリーにミスが!!っていう展開も面白かったな。 -
職業紹介ものとしてもためになるし、お話として読んでもはらはらしておもしろい。一冊の本ができるまでの流れがコンパクトにまとまっていて、最良の入口だと思う。「白浜夢一座がいく!」をとても読みたくなる。作中作が魅力的に描かれている作品はよい作品。
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青い鳥文庫と言えば老舗の児童書文庫。その青い鳥文庫の一冊が出来るまでを追ったルポルタージュが本書。
もちろん書かれている本も編集者も架空のものだが、きちんと取材の元で描かれている。自分たちが読んでいる本がどんな風にして書店に並ぶのか。
本好きの子どもたちには楽しく読めるだろう。
以前中学の文芸部の子と話したことがあったが、編集者になりたいという子も具体的に編集者がどんな仕事をしているか、曖昧にしかわかっていなさそうだった。私もイメージとしてしかわからない。
本書では作家と編集者意外にも多くの本に関わる仕事が出てくる。販売部、校閲、イラスト、印刷…。仕事というものがチームワークであることも実感するはずだ。
面白かった。
なお、本書はハードカバーでの出版だったが、今はその青い鳥文庫にも入っている。 -
この本は素晴らしい。
本当に素晴らしい。
作ってくださり、ありがとうございます。
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いつも読んでいる青い鳥文庫を舞台にした、本1冊ができるまで。
意外とこういう本ってありそうでなかったので、新鮮。
子供は勿論、出版に興味のある人や、ただ本が好きな人にもお勧め。 -
1 初校戻し時にイラストスペース出し
2 再校出稿時にスペースあいたものが出る
3 スペースをイラストレーターに伝える
4 再校戻し時までに本番もらう
5 3校出しで本番入ったものが出る -
たのしい!
本を作り上げていくの、とっても楽しそうだしやりがいありそうだけど、締め切りに追われるのは私には向かなさそう…、!
他の人の仕事状況に合わせて引っ張っていくのは忍耐も追い込み力もいりそう すごいな〜 -
作家さんが話を書くところから校閲、イラスト、文字組、装丁、印刷まで全部書かれてて楽しかった!!表紙のPP加工とか推敲とかは同人誌に通じるな…って思って読んでた 物語仕立てになってるしキャラクター名がわかりやすいからむずかしいところの説明もするする入ってきた!青い鳥文庫すきだな〜!
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児童書だが、なかなか面白かった。
この本の通りなら、出版に携わる人々はほとんど休みなしなんじゃないだろうか?
実在する作家さんのコメントが載っていたりもして、興味深い。 -
一つの本が出来あがり、読者の元に届くまでがストーリー仕立てで書かれた本。
間に挟まるインタビュー的なものにやや読み辛さを感じたものの、非常にわかりやすく、子供向けの本でありながら、大人が読んでも読みごたえのある内容だった。
少しだけ職場体験をしたような気持ちになった。 -
一冊の本(青い鳥文庫)が完成するまでの人々の仕事が、臨場感たっぷりに描かれている。手元に青い鳥文庫があれば、確認しながら読むといい。
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図書館の子供室で借りて読んだんだけど、大人が読んでも面白い!
講談社の青い鳥文庫は、私が子供のころ読んでいたころとはラインナップもずいぶん変わっていると思うんだけど、わくわくする気持ちを思い出したよ。
青い鳥文庫の編集部に勤めるモモタが主人公で、企画して作家に依頼するところから、実際に出版されるまでをストーリー仕立てにした本。
「子供の本で言葉の間違いは万死に値する」
っていう信念になるほど、と感心したり。
実は最近の児童文庫の、イラストの存在感に、これってどうなのかな、本は文章で勝負じゃないのかな、なんて思ったりもしてたんだけど、よく考えたら私コバルト文庫とかイラストで選んでたわ!って思い出したり。
実際の出版社ではもしかしたらもっと黒い感情が渦巻いているかもしれないけど、本屋さんに並んでいる本への愛しさが増しました^^ -
1冊の本ができるまでをストーリー仕立てにした読み物。取材がゆきとどいていてとてもリアル、かつ、軽快で読みやすい。
〆切に間に合う、間に合わないなんて話がそんなハラハラドキドキの物語になるもんかいなと読む前は思ったけど、ちゃんとそうなるのは、たずさわる人たちの思いがきちんと描き込んであるからなんだろうな。
あと、関係者に「少々無理をしてでもこの作品をなんとか読者にとどけたい!」って思わせる作品でないとな、という思いも強く抱きました。はい。
今ごろ、『白浜夢一座がいく!』を書いてくださいっていうファンレターが殺到してるんじゃないかと思いました(^-^) -
2013.3.10読了。
出版社勤務なら読むべし!と薦められて。まさにその通りだった。
でも、編集者さん。営業の想いもわかってよ〜、なんて(笑)
著者プロフィール
岩貞るみこの作品
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