大阪アースダイバー

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 485
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178129

作品紹介・あらすじ

南方と半島からの「海民」が先住民と出会い、砂州の上に融通無碍な商いの都が誕生・発展する。上町台地=南北軸と住吉〜四天王寺〜生駒=東西軸が交差する大地の一大叙事詩を歌いあげる。

感想・レビュー・書評

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  • 大変興味深い本である。
    大阪の多重的古層を探る。
    例のごとく、人類学者(?)の確信めいた、断定的物言いだが、大阪の人はどう受け止めているのだろう。
    ---- ☆大阪出張の折、再読したが、役立った。南北の通りを「筋」、東西の通りを「通り」。この区別は歩くと分かりやすい。

  • 大阪の地理を知らずあまり具体的な実感が湧かないのが残念ですが、前著の東京編に劣らず面白かった。東京より人の歴史が重層的で大阪は深いんだなぁと。

  • 昔の職場近辺の話が盛りだくさん。へーとかほーとか言いなが一気に読んでしまった。大阪のディープさは古代から脈々と受け継がれている。

  • 大阪は南北を貫く軸に、太陽が通る「東西」の軸をメインにした場所であった。

    ナニワでは信用に対する信仰に支えられた商人たちが活躍し、「有縁社会の中の無縁」を体現しており、ミトコンドリアのように大阪に活気を与えていた。

    四天王寺には聖徳太子伝説が息づき、敗者をも退けない「和」という思想がみられた。

    ミナミは胎蔵界曼荼羅を表している。
    無産者のためのあいりん地区は「アンフラマンス(超薄い)」世界で、静の向こうの師が透けて見える。
    そこでは風俗と共にお笑いが生み出された。

  • 水位が高い頃の大阪の地図は眺めていて飽きない。奈良や京都でも書いてほしいけど難しいかな。

  • 〜というようなことが言えるんじゃないかな。みたいな本。柳田国男だとか荒俣宏、澁澤龍彦の仕事に近い。アカデミックではなくセンスで書いてある。様々な事実を踏まえて感性で融合させている。中沢新一氏が博学で勉強熱心だと認めた上で読み方を間違えなければ面白い読み物。こういう風に歴史を眺めるのは素敵なことではある。歴史の事実の話と言われると疑問符が沢山つく。が、このような試み、読み、知的統合、考察といったものは失われつつある感性の賜物だとも思う。大阪が違って見えてくるという意味では面白い。事実と感性の比重が通常と違うことを注意して読めば面白いと言える。

  • 高校の時に読んだ梅原猛の法隆寺の本を思い出した。隠された十字架、だっけな。

  • <閲覧スタッフより>
    土地の様相に着目して、生駒山から大阪湾へ抜けていく「東西」の軸を重要視し、大阪という都市がどのように創られ、文化や生活はどのような変貌をとげたのかを新たな視点でひも解きます。知っている地名がたくさん出てくるのでイメージを捉えやすいのでは。大阪の歴史の深さを感じながら、改めて大阪を歩いてみませんか。
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    所在記号:216.3||ナカ
    資料番号:10216602
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  • 東京編が先なのか。未読なのでちょいちょい前提がわからず。
    まずアースダイバーって意味がわからんw
    今度読みたいです。
    ソースは??みたいなのが多すぎて理由無く、だから、であるって飛躍した結論ばかりで納得いかない記述がしばしば。
    独特の用語?アポロン軸とデュオニソス軸??なぜ経度線緯度線ではだめなのか‥‥使うならそれなりの理由を書いといてほしい。それがないから混乱する。
    文章が独りよがりな良くも悪くもサブカル本

    無縁こそ商売の原理。わかるようなわからんような。

  • 古代から現代までの大阪を多様な様相から解析しようとする書だが、ソースがほとんどないので、放談、良く言ってエッセイの類。◇ただし、興味深い指摘も幾つか散見。例えば、墓場と悪所・岡場所との一致(例は谷九周辺か)、四天王寺は元々玉造・森ノ宮にあったが現在地に移築。物部守屋の鎮魂地として設立されたが、いわゆる同人の怨霊的影響により移築がなされた。通天閣に鎮座するビリケンは米国人のデザイン着想による。猪飼野の原住は韓国人ではなく、むしろ九州南部の隼人。岸和田型だんじりは海民由来で、捕鯨の様子を模倣したもの。

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著者プロフィール

一九五〇年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。明治大学野生の科学研究所所長。思想家。著書に、『チベットのモーツァルト』『雪片曲線論』『森のバロック』『カイエ・ソバージュ』シリーズ『アースダイバー』シリーズ『野生の科学』ほか多数

「2019年 『レンマ学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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