空中トライアングル

著者 :
  • 講談社
3.45
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本棚登録 : 113
感想 : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178389

作品紹介・あらすじ

律子が一つ年上の幼なじみで、誰もがうらやむ彼氏、琢己とつきあうようになってちょうど一年になる。そんなある日、琢己の口から、小学生の時に引っ越してしまったもう一人の幼なじみ、圭が琢己と同じ高校に通っていることを知らされる。圭の彼女と一緒にみんなで久しぶりに会おうという琢己の提案に素直に喜ぶ律子だったが…。そう、あのころ三人は、まるで兄弟姉妹のように四六時中一緒だった。それは、運命の正三角形…。苦くて甘い、恋と友情。草野たき待望の最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 小さいころ、やさしかった圭。だから律子は圭が好きだった。
    琢己と圭と3人でなかよくいられることに安心した。
    その裏側には律子の不安定な気持ちや圭と琢己のずるさがあった。
    いま中3の律子は、気が付かないでいたことを知っていき、立ち上がる。

    はじめはたんたんと進んでいくのだけれど
    そのうち引き込まれていく。
    その上り具合がとても心地よかった。
    繊細で壊れやすい心を
    後ずさりしたくなるほど細やかに描いている。

  • 2.27サイゼリアで読んだ。

  • 女の子のお話。当たり前に、順調に進んでいた毎日が、ちょっとしたことでつまずいて崩れていきます。「友だち」と「友だちっぽい」もの。「恋」と「恋のようなもの」。そして家族。思い出の中に未来を求めようとしても思い出は過去のもの。未来がほしければ、本音と努力が必要。せつない。酸っぱくって苦しいけれど、暖かい気持ちになりました。また時間を置いてもう一度読みたいなと思わせられる一冊です。

  • トゲのある登場人物が多いというか、みんな自分の意地の悪い心とか汚い部分を取り繕って生きているんだなと思った。律子は、琢己との付き合いを〈恋〉じゃないと気づけたし、菜穂との関係もうわべのものであったと悟ることができてよかったと思う。浩美の律子への言葉のキツさには驚いたけれど、この先2人は本当の友だちになれる気がする。

  • 2012年読了

  • 律子は泣き出しそうになるのを懸命にこらえながら、なんて必死だったんだろうと思った。そして、その小さな子供たちを愛おしいと思った。

  • すごい、ものすごいチクチクする物語だった。
    あなたと友達じゃない。
    これは本性じゃなくて偽りだよ
    キミに優しくしてたのはあいつがそれを不快に思うから
    いなくなって清々した

    好き、嫌い、友達、恋愛、幼馴染、離婚、引越し、再会、あの頃、そして今。

    意地悪いなと思うけどこれが現実にちかいのかな。綺麗事なんだろうね。思い出は美化され、過大される。いろんな意味でも。
    ふらふらとしてる律子は一般の女の子像にとても近い。完璧なタクミと、美しく優しいケイ。律子に優しくしてたのはタクミが悔しがるからだよ、とケイに言われる。恐ろしい。
    子役上がりのクラスメイトヒロミに律子のこと友達だなんて思ったことないし、律子だってそうでしょ。律子はわたしのファンなだけ、とか
    受験生。15歳。あの頃のわたし。ぐらんぐらんな時期。ラストのヒロミとの友達になろうで締めてくれてすごく救われた。よかった、良かった。
    すごいリアルな15歳の物語

  • 感動
    律子成長したなと思った

    自分の感情に名前を付けるのってすごく難しいなと思った

    律子と浩美がずっと仲良くしていられるといいなと思う

  • しばらく前に読了。少し久しぶりな草野さん。
    男同士の復讐劇と、何も知らなかったお姫サマの話。ヨリが戻らなかったとしてもお姫サマが愛されていたということは確認され、それまでの友達が表面的でしかなかったとしても、これからホントウの仲になっていけるかもしれない予感を示して終わる。けっきょく「本当の恋」はあるし、真の友情もある、という展開に、なんだかな、と思ったままだった。
    もう一歩、踏み込めるんじゃないかと思うのだけど。

  • 思春期の子供達の素直になれないもどかしさ。
    私にはもう無い不器用さ。

    登場人物みんながじれったいけど、そんな経験をいっぱいして大人になっていくんだな…と思いました。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業。99年『透き通った糸をのばして』(講談社)で第40回講談社児童文学新人賞、01年児童文芸新人賞を受賞。07年『ハーフ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2016年 『Q→A』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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