減電社会 コミュニティから始めるエネルギー革命

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178464

作品紹介・あらすじ

山村が再生可能エネルギーを「産業」にできる!地域から動き出せば、日本だって必ず変わる!脱原発の「その後」の希望。

感想・レビュー・書評

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  • オーストリアやドイツの自然エネルギーの取り組みが書かれている。
    うらやましいと思った。

  • 福島原発の事故前と後では、原発を必要とする側も反対を唱える側も、結局は基本的に何も変わっていないのではないか、というのが筆者の現状の受け止め方である。それを本来の望ましい姿にもっていくためには、たとえ小さな取り組みでもよいから、地域に根差した様々な持続性のあるアクションを実践していくしかないのではないだろうか、ということで、オーストリア、ドイツ、日本の事例を紹介している。
    ポイントは、表題にあるように、原子力に代わる新しいエネルギーを生み出すということではなく、エネルギー自体の無駄をなくす、ロスを減らすことにある。各家庭や施設の個別の暖房設備よりも効率の高い地域熱供給や、捨てられていた排熱の利用、コジェネ・プラントの建設、またその地域ならではの資源を生かす工夫など、需要地の近くの、いわゆる分散型エネルギー・システムの有効性を強く訴えている。
    人間社会とエネルギーのかかわり方を時代とともに振り返りながら、現状を理解するのにも、大変わかりやすくまとめられている。

  • 表紙を見ると再生可能エネルギーの本、に見えるかもしれませんが、それも含めながら、少ないエネルギー、持続可能なエネルギーで成立する社会づくりを目指している事例と、心構えの本。現在のエネルギー供給には無駄が多いし、一律なやり方であるのに対し、エネルギーを民主化しよう、できるという話です。そこにあるものを活かす、という点で地域復権、自然の再生などが期待できるし、利用する一次エネルギーはまだまだ減らせるという展望。地域である程度まとまると出来るものがたくさんあるし、エネルギー=電気ではないよ、という話。わかりやすいので、こういう話に初めて触れる人にもよいと感じました。前向きな本です。

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著者プロフィール

環境保全活動や企業の社会的責任を軸に発言してきた環境ジャーナリスト。
大日本報徳社のある静岡県掛川市の出身で、尊徳は20年来のテーマ。
東日本大震災と原発事故後に、やはり尊徳と関わりの深い福島県相馬市を訪れたことをきっかけに、明治維新後の二宮尊徳像や報徳運動を詳細に掘り起こしてきた。
著書に「電力自由化で何が変わるか」(岩波ブックレット)「飯館村-6000人が美しい村を追われた」(七つ森書館)。

「2018年 『二宮金次郎とは何だったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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