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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062178648
みんなの感想まとめ
歴史と冒険が交錯する物語が描かれており、遣唐使としての平群広成の数奇な帰国の旅が中心となっています。著者は万葉集の専門家であり、当時の風俗や人々の様子を詳細に描写しているため、読者はまるでその時代にタ...
感想・レビュー・書評
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遣唐使の帰路、崑崙まで流され、六年かけて帰国を果たした平群広成の話。万葉集を専門にされている作者だけあって、当時の風俗などが詳しく描写されていて、興味深く読んだ。外交駆け引きや唐への朝貢(張り切って行ったのに待遇がイマイチ)も、こんな感じだったのだろうなと。
香木大活躍とか、阿倍仲麻呂の性格の悪さとかがおもしろかった。井真成も出てきて嬉しい。まさにオールスターキャスト。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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小説だけど、その時代の学者が書いているせいか、ドキュメンタリーのようで、予想以上に面白かった。特に半ばから最後までが波乱万丈、まさに冒険、グレートジャーニー。歴史小説はあまたあれど、天平時代が舞台なのは珍しいのではないか(資料が少なそうだし)。吉備真備とか阿倍仲麻呂とか、教科書でお馴染みの人物が実はこんな風だったのかと、想像が膨らむ。外交の駆け引きってこんな昔から大変でめんどくさいものだったのだとしみじみ。
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小中学校で習った遣唐使!こんなにも壮大な物語がかくれていたなんて、誰も教えてくれなかったなー。1200年以上も前の人々のドラマが目の前に・・・
阿倍仲麻呂の北方の熊と北方の虎があい争いましても、東方のどぶ鼠は、どちらに味方してもよくない。という言葉は、先見の明ですね〜
好きだった吉備真備の別の顔もみることができたし(ちょっとざんねんだったけど、この本を読んでみるとそうでもしなければ、賢者にはなれないんだなーともおもいましたね。)地名としてだけ知っていた平群という言葉。平群朝臣広成という人物も私の好きな歴史人物の仲間入りができました。
子供達に遣唐使の話を上手く伝えていきたいです。 -
たった500字程度の遺された文(「続日本紀」)
から
これだけの小説にしてくださっている
その事に 拍手
それも 著者が愉しんで(と思うのですが…)綴っておられる
様子が それぞれの歴史上の超有名人の描きように表れている
ように感じました
実に興味深く描かれた登場人物の一挙一動を横糸に
きちんと裏付けのある歴史的な史実を縦糸に
読み応えのあるエンタテイメントの一冊として
読ませてもらいました -
-天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも-
遣唐使として有名な阿倍仲麻呂が、日本に帰ることを夢見て長安で歌った望郷の歌である。が、本書の主人公は彼ではなく、彼を命の恩人と仰ぐ平群広成(へぐりひろなり)。ほとんど無名の遣唐使を通して、その時代の息吹を感じることができる。遣唐使としての命がけの渡航を、使命感に燃えやり遂げた彼の、逞しく成長しながら誠実に生きていく清々しさに心震える。脇を固めるのは、前出の阿倍仲麻呂、吉備真備、山上憶良、聖武天皇等、歴史に詳しくない方も知っている程のオールスターキャスト。はるか古代に思いを馳せる冒険小説。 -
西暦733年の遣唐使、平群朝臣広成の波乱万丈のグレートジャーニー。でも一番びっくりしたのは香木の価値。
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「レッツ・トライ!遣唐船!.」
天平5年総勢594名を乗せた4隻の遣唐船は唐の都長安に向けて出発した。その道程は決して穏やかなものでは無かった。中でも判官・平群広成率いる第三船は帰路漂流の末、はるばる崑崙(現在のベトナム)にまで流され、数奇な旅を続けることになる。
物語は船大工の棟梁たちが遣唐船のための木材を諸国の名木地から極秘に伐り出すところから始まります。その作業は極秘のうちに行われたものの噂が噂を呼んで、率先してその作業を手伝うもの、見物に集まるもの、囃し立てるものなど、この国家の一大事業に大興奮する当時の人々の熱気が伝わってきます。出来上がった四隻の船にはこの時船材と建造費を出した国の名が、「安芸」「丹波」「近江」「播磨」とそれぞれにつけられたのでした。
遣唐船と言えば今でいえば、国家の威信をかけて政府専用機を外国へ飛ばすようなものだったろうけれど、外海に出て真っ暗な海に恐れおののいたり、長安の都の大きさに驚いたり、唐の皇帝へいよいよ謁見という場面では居並ぶ各国の大使の中で最末席の日本の立場に愕然としたり…。一歩日本を出て当時の大唐帝国を中心とした国際情勢という大海に漕ぎ出したときにさらけ出る日本人のスケールのちっぽけさがなんだかとてもいとおしく感じられます。
日本の史書である『続日本紀』にわずか300文字足らずで記された遣唐使派遣の顛末を、著者はその学識と豊かな想像力を以って、あたかも読者自身が広成とともに遣唐船に乗船して大冒険をするかのようなエンターテイメントなドラマに仕上げています。 -
たんたんとして、出来事の羅列のようで、それでいて必要なことは過不足なく伝わり、そこに生きた人々の思いも確かに感じられる、しかもさらりと書かれているがかなりの大冒険!非常に面白かった。
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小説としては、不出来。
しかし、筆者の研究による時代考証や人物像は
事実に近いのだろうとは想像できる。
歴史をこのように お話として楽しむ事については
とても好感が持てる。 -
本職の小説家ではないせいか文のこなれ具合は今一つだが、題材や話の展開は面白い。
約1500年前の人々が生き生きと描かれている。 -
遣唐使の命がけ具合というのは想像を絶する。
文字通りの命がけ、行きも帰りも命の保証はない。
エンジンはおろか、羅針盤すらない時代の航海だ。
よくまあ、こういう事業を国家予算でやったものだなあ、と今どきの視点からだとおもってしまう。
喩えて言うなら、おまえちょっと火星まで行って来い、ただし、ロケットがうまく飛ぶかどうかも分からんし、帰りの燃料は向こうで調達してねー、という感覚だろうか?
そういう事業に税金を投入することを、国民が納得するだろうか?
唐から優れた諸々を学ぶ切実を、それだけ当時の人々が抱いていたということだ。命を賭けるだけの価値があると。
遣唐使のことについては殆ど知らないので、この小説の中でどれだけが史実に即していてどれだけが作者の創造に寄るものなのかは全く分からない。平群広成という人が、艱難辛苦の末に日本に帰りついたということは『続日本記』に書かれているらしい。
ところで、この小説に出てくる人物はどうもしみったれている。主人公たる平群広成からして、およそヒーロータイプではなく、状況に右往左往し流されるままだし、後は歴史上有名な阿倍仲麻呂や下道(吉備)真備は自分のことしか考えてないし、それ以外の人たちも小役人タイプばかりだし。
およそ、大河ドラマ並みの冒険譚なのに、大河ドラマにはなりにくいなあ。 -
遣唐使の判官である平群広成が巡った広範囲にわたる旅行の物語。著者は、この時代がご専門の学者。ストーリーテリングとしては、今ひとつだが、題材が面白い。 奈良時代、旅行記、冒険などが好きな人には向きます。
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読みやすい!ストーリーも面白い。しかし、作品としての完成度はあまり高くないかな…。作者は大学の先輩というのは驚きました。
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【配置場所】工大選書フェア【請求記号】913.6||U【資料ID】91123450
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過積載と嵐のせいで難破、遭難してしまう遣唐使たちの物語。
主人公の平群広成の凡人だけど、純朴なところが共感を呼びますな。国のために働きたい、という公共心と私欲のバランスをとりつつ働く登場人物たちの姿がリアルでよい。
しかし、新羅や渤海を虎や龍にたとえ、日本をネズミと考えるってのはちょっと自虐すぎない?と思いました。唐に対しても同様。まー、当時から「からごころ」っつう外国をありがたがって、自国を低く見る傾向はあったんでしょうけど。
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