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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062178655
みんなの感想まとめ
中国の古代文明の発展を深く理解できる内容が魅力の一冊で、特に夏王朝の存在が新たに確認されたことに驚かされます。近年の歴史や考古学の成果が端的にまとめられており、著名な専門家のコラムも交えながら、情報量...
感想・レビュー・書評
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中華は中夏
最近の発掘から、夏の都と確実視される遺跡が発見され、その規模から壮大な宮殿で宮廷儀礼が行われていた、との推定。
まず、伝説とされた夏王朝が実在した可能性が高い事、これが面白い。
また、2016年に科学誌「サイエンス」に掲載された研究結果が、これを地質学的に裏付けている事も非常に興味深い。
夏王朝は、儀礼により統治したという話も良い。
備忘録
・"Outburst flood at 1920 BCE supports historicity of China’s Great Flood and the Xia dynasty", QINGLONG WU et al, SCIENCE,5 Aug 2016, Vol 353, Issue 629, pp. 579-582
Abstract
China’s historiographical traditions tell of the successful control of a Great Flood leading to the establishment of the Xia dynasty and the beginning of civilization. However, the historicity of the flood and Xia remain controversial. Here, we reconstruct an earthquake-induced landslide dam outburst flood on the Yellow River about 1920 BCE that ranks as one of the largest freshwater floods of the Holocene and could account for the Great Flood. This would place the beginning of Xia at ~1900 BCE, several centuries later than traditionally thought. This date coincides with the major transition from the Neolithic to Bronze Age in the Yellow River valley and supports hypotheses that the primary state-level society of the Erlitou culture is an archaeological manifestation of the Xia dynasty.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国の歴史の覚え方は「殷、周、秦、漢・・・」だったが、殷の前に『夏(か)』と呼ばれる王朝があった!!番組を見た方もみえると思うが、取材の裏話や映像とナレーションだけでは伝えきれない部分など、やはり本の方が情報量が多い。
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20年あまり前の教科書の知識では黄河文明が世界四大文明の一つ、実在した中国最古の王朝は殷だった。しかし今や殷より前の夏の存在が確認され、また黄河流域以外の地域にも同時代に文明があったことが分かる。本書で紹介されている新発見の多くが2000年代以降であり、これが考古学の面白さなのだろう。また、夏から2000年ほど後の司馬遷の「史記」がかなり事実と符合しているのにも驚かされる。「華夏」「中華」概念が多民族を包括していることは現代中国の理解の一助になるだろうが、現代の問題と結びつけなくとも単純に面白い。
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NHK特番の書籍。番組よりも詳細に記述されていてあきなかった。
コラム書いていらっしゃる方が著名だし、さらには割と一般向けなので読みにくくもない。
普段とは違う視点で、中国古代が感じられて面白かった。 -
★2013年3月6日読了『中夏文明の誕生 持続する中国の源を探る』NHK中国文明の謎取材班著 評価B
世界四大文明のうち、その文化が全く途切れずに今まで継続しているのは、中国文明のみ。なぜ中国文明だけが、脈々と受け継がれてきたのか?
その原因は、大きな言語の世界で唯一残っている表意文字の漢字ではないかという考察。紀元前の古代には、東アジアの盟主として、朝鮮、モンゴル、日本などの東アジア周辺諸国へ文化的な貢献を成し、それら周辺国の源流を作り出したのが、中国文明である。その源は、殷からさらにさかのぼって、夏という王朝にたどり着いており、それは中国の国家プロジェクトで発掘が進んでいる。
また、中華はもともとは『中夏』であり、現在の中国という国家レベルの意識が芽生えるのは、その中夏をスタートとする漢民族優越思想が、戦国春秋時代を経て、全国統一を果たす紀元前210年代の秦であった。その後、歴代王朝は、漢民族支配から元を除き、満州族の清に至るまで、中華思想または漢字文化をその支配の中心にすえて統治を続けてきた。それにより、中国文明はその創世紀から、長く持続し、現在の中華人民共和国でも、中国第一の中華思想に基づいてその厳しい統治と拡大政策は続いて行くだろう。
私が世界史を習った頃は、殷が最初だったが、発掘研究の進展の結果、現在は夏まで王朝の確認が進んでいること。中国文明の持続性は、世界唯一の表意文字である漢字によって保たれたというのは、面白い説だと思う。
鄭州市訪問の際には、博物館展示の青銅器の数とその精緻さに圧倒されたものだったが、それらがまさに中国文明源流の象徴であったことを思い起こさせてくれた。 -
夏王朝にはじまる(、としておこう)中国についての考古学の本、と一口にいうのは憚られるほどに、なかなかに凝縮されている本。中「華」思想と「夏」の関係、そして漢字の存在が四大文明の中で生き残った理由としてあげられる。ぼんやり知っているようなキーワードが、思わぬ視点で繋げられる面白さがある。「ひとつの中国」という言葉には、いろいろな思惑があるけれど、この本にある、いま使われているそれとは違う「ひとつの中国」も知ることが出来てよかった。
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漢字はすごい
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