ふたつの月の物語

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 428
感想 : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178808

作品紹介・あらすじ

養護施設で育った美月と、育ての親を亡くしたばかりの月明は、中学二年生の夏休み、津田節子という富豪の別荘に、養子候補として招かれる。悲しみのにおいに満ちた別荘で、ふたりは手を取りあい、津田節子の思惑を探っていく。十四年前、ダムの底に沈んだ村、その村で行われていた魂呼びの神事、そして大口真神の存在。さまざまな謎を追ううちに、ふたりは、思いもかけない出生の秘密にたどりつく…。

感想・レビュー・書評

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  • 『天と地の方程式』が面白かったので、この作家の本と読んで見た。面白い。半日もかからずにあっと言う間に読めた。素晴らしい作品だ。使者を蘇らせる魂呼びの神事の真実。それは過去へ時間を遡る事。しかし、結局過去は変えられない……。面白かった。

  • ことばづかいが適切で、簡潔なのに奥が深い物語を紡ぐ。ストーリーテラーというのはこういうことだと思う。いつも巧みな物語で惹きつけられる富安さんなのに、子ども向けの話ということで、知る人が少ないのがもったいない!
    出生に秘密をもつ双子の女の子、美月(みづき)と月明(あかり)は、ある目的のために、別荘に招待される。秘密が明らかにされるが、その裏に、かなしい物語が隠されていた・・・。もういちど、この魅力的な二人にぜひ会いたい。

  • 児童書ですがしっかりしたストーリーでしてが美月 月明の絆より母親との絆をもっと書いてほしかったです。

  • 読みやすく、引き込まれて、ぐんぐん読んで読み切った感じ。
    別れ別れで育った双子の女の子。里子として引き取られて出会ったダムに沈んだ村の側の山荘で、過去の出来事と出会う。その村には不思議な伝承と神事があった。14年前、そこで何があったのか?

    ただ、ラスト、もっとホラーがかるのかと思ったが、どこか平和でほんわかした展開となった。そこが物足りない、ということもあるだろうし、そこが良い、という人もいるかもしれない。
    いずれにせよ、もっと様々な展開も予想させる設定だっただけに、少しもったいない気もする。

  • 怖い。
    でも、好き。
    好きなのはきっと、富安さんの言葉のおかげなんだろうなあ。
    怖いだけにしない、お話のおかげなんだろうなぁ。

    ふたりの子たちがどうなってしまうのか、すごくドキドキした。富安陽子さん作品だからこそ、ドキドキしながらも安心して読めたし、すごく引きこまれた。

  • おもしろかった。
    謎めいた条件の中、養子候補として見つけ出されたみづきとあかりの二人は、やがて出生の秘密や里親の事情を知ることになる…。
    表紙のイメージからして、ミステリアスで静かなお話になるかと思ったけど、半分外れた。みづきは正にそんな感じの美少女だったけど、あかりは実に普通の子って感じだったので、おっと意外、と思いつつおかげで安心して読み進められた部分も大きかったような気がする。

  • 生き別れのふたごの少女。ふたりに秘められた力。ダムに沈んだ村と、そこにあった秘められた儀式。などなどワクワクする要素がぎゅっと詰まっています。
    ひと昔前の少女まんがを思わせる展開に心を奪われました。なにせ、身寄りのない少女が、謎の富豪の養子候補として別荘に呼ばれるという、いかにも! な幕開けですし。そういう仰々しさは扱いいかんによっては寒々としたものになりますが、この作品ではまず酒井駒子による表紙絵が、その仰々しさを受け止める入り口として作品を盛り立てる役割を担っています。あとは僕がこの手の物語が好きだから、余計に楽しめたというのは大きいでしょうが。
    ファンタジーを土台にホラーで味付けし、SF要素に繋がるエンターテインメントの幕の内弁当的な作品です。本を読むことが面白くなってきた頃合いにオススメしたいですね。

  • 思いがけず心揺さぶられるラストだった。
    津田さんの選択もそれによって得られた心の平安も想像するだけでも涙がこぼれる。
    そうなんだよ、人を苦しめるのは「後悔」。過去に戻ってやり直したいと願うほどに。

  • 気になっていた本だけど、夏まで待ってました
    ちょうどいい季節 長野や岐阜あたりのダム湖の静かな感じ
    駒子さんの雰囲気がまたあってます
    そう、狼関連でトラクを思いだしました
    あの物語も夏に読んでたんだ

    主人公の二人は、うまく再会できたかな
    節子さんは、悔やんでいたことを反故にできて本当によかった…

  • 養護施設で育った美月(みづき)と、たった一人の家族だったおじいちゃんを亡くしたばかりの月明(あかり)を、養子にと申し出てきた老婦人がいた。
    老婦人の出した不思議な条件に、二人の出生が合致していたのだ。

    老婦人の湖畔の家で初めて対面した二人は、お互いの持つ不思議な力に戸惑いながら、謎の多い老婦人が二人を選んだ理由を探り出す。

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著者プロフィール

富安陽子/1959年、東京に生まれる。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞と産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『さくらの谷』により講談社絵本賞を受賞。その他の作品に『やまんば山のモッコたち』『キツネ山の夏休み』『天と地の方程式』『絵物語 古事記』などの作品がある。

「2021年 『博物館の少女 怪異研究事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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