神様の贈り物

  • 講談社 (2012年9月1日発売)
3.48
  • (11)
  • (29)
  • (39)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 173
感想 : 41
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062178822

みんなの感想まとめ

切なさと緊張感が交錯する物語が展開され、主人公の生き様や周囲の人々のリアルな描写が読者を引き込む。暴力や裏切りといった厳しい現実が描かれる中で、主人公の特異な事情が物語に深みを与え、彼を育てた人物の思...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 木内さんの作品は数作目になりますが、いずれも一気読みです。
    本作もさすが木内さんといった感じの話でしたが、ちょっと切ないなと思える部分もありました。
    ただ、最後がちょっと尻切れトンボみたいな感じに思えたのが残念といえば残念でしたね。

  • 一気に読みました。
    殺し屋に神様の贈り物。
    それは残酷な現実ですね。
    知らなければそれで済んでいたのにね。
    ただ殺し屋は殺し屋でした。

  • んーーー、なんかもぉとんでもなくこの本が好きだ!!

  • 暴対法施行以来、表立った(汗)暴力行為が割に合わなくなったヤクザ組織はそれらを“外部委託”する時代、なんだそうですよ。

    なるほどね~と呑気に頷きながらもお話は木村さんらしいテンポのよさで進んでいきます。


    暴力はコワいです。
    ましてそれに生き死にや、一般人にはよくわからないメンツというもの、裏切り、お金、考えの足りないバカ者なんかが絡んでくると、怖くて怖くて・・になるはずなのに、そんなあれこれの場面に卓越した才能を見せる人物が現れると、俄然興味を惹かれてしまう…。

    ネタバレになるからあまり詳しく書けないのだけど、ある事情があって武闘以外には何も関心を持たないかに見える主人公・チャンス。
    彼の片付ける仕事や、遭遇してしまう事件、また、彼を取り巻く人々の妙にリアルな人物描写が面白く、また、彼の“事情”には、う~~ん、なんか反則なんじゃない?と思いつつ、彼を宝物として育てたヨモギダの爺さんの気持ちになって読ませられてしまった。

    木村さんの「キッド」がとても好きだったから、注目していた作家さんではあるのだけど、全部書ききってしまわない余韻を持たせた話運びもいい具合に効果をもたらしていたと思うし、伏線を踏まえた終盤までの流れはとてもいい感じ。

    「キッド」の方が好きではあったけど、うん、読めてよかったと思います。

  • 感情を持たない殺し屋チャンスが
    感情を取り戻す。

    今回もスルスルッと
    読めて面白いエンタメ作品だった。

    ヨモギダとチャンスのエピソードをもう少し詳しく
    知りたいというか書いてほしかったなぁ。
    絶対面白いのに。

    わざと深さを書かないという感じが
    これまた、想像力を掻き立てられる。

    隆太の喋る関西弁がめっちゃリアル
    「ほな、な」とか面白かった。

  • 哀しい結末を予想していましたが、人と人のかかわり合いに希望が見えました、殺し屋ですが。

  • 脳の腫瘍が原因で感情を持たない殺し屋となったチャンスは、アクシデントから失われていた「心」を神様から贈られる。
    「心」をもった殺し屋はどのように生きていくのか・・・さまざまな人物がチャンスの横を通り過ぎて何かを残していく。その出会いから得たものをひとつひとつ吟味しながらチャンスは自分の人生を模索する。
    なんとなく物悲しい話だった。

  • 物語、キャラクター、文体、主張、小説を読んでてグッとくるポイントはいろいろあるけど、散りばめられてるユーモアってかなり重要な気がする。著者の物語には北野武的暴力世界が松尾スズキ的笑いで覆われてる。

  • 脳に銃弾を受けた心を持たない殺し屋のチャンスは死の淵で神様から心をプレゼントされる。
    心を取り戻したチャンスは、普通の人間として生きていくことを望むのだが、殺し屋としての過去が彼の「心」に重くのしかかる。
    生きるとは、幸せとは何かを問う、木内一裕の意欲作だ。

    あらすじだけ読むと、ファンタジックな物語と思うかもしれない。いやいやとんでもない。地に足の着いた重厚な物語に仕上がっているぞ。
    ホント、木内さんは作品を出すたびに新たな驚きを与えてくれる。

    「人はなんのために生きるんですか?」
    「あの、幸せってなんですか?」
    「愛って、なんですか?」

    身体は大人だが感情だけが生まれたばかりの赤ん坊のようなチャンスは様々な人との出会いの中で、人間らしい情緒を形成していく。
    人間の「心」は他人からの愛情によってその形を成すものだと改めて感じた。

  • テンポが良くて、のめり込みました!
    殺し屋と言うことでグラスホッパーを連想しましたが、負けず劣らず面白かったです。
    最後に明かされる「神様の贈り物」の本当の意味にぐっと来ます。

  • 木内一裕作品初読み。
    漫画っぽいなと思ったら元々漫画家なのね(¯―¯٥)
    読んだことはないけど「ビーバップハイスクール」の作者だったのね。
    チャンスは病気なので感情がないことしかたがないが、感情があることで気付くことは良いことも辛いことも楽しいことも嫌なこともたくさんある。
    感情を知ったチャンスは生まれ変わるチャンスを神様からもらったんだなあ。

  • テンポ良くサクッッと読めた。
    他の作品も読んでみたい。

  • 藁の盾 の作家 才能を感じます

  • 残酷な殺し屋が主人公のはずなのに、このピュアの読後感はどうしたことか?まさに神様の贈り物!イケますよ!!

  • ハードボイルドだね。とても良い感じです。ありがと。

  • ものすごいスピードで読めました。
    木内さんの作品は人が残酷に死んでしまう場面も、
    いい意味で現実感がないので、読みやすいです。私はですが・・・。
    少女のような可愛らしさと、
    男くさいハードボイルドさが混じった不思議なお話でした。

  • いやぁ、これは思わぬ「拾い物」。

    「チャンス」と云う名前の、殺し屋のお話。
    「脳男 」とか、「ターミネーター2」のシュワちゃん
    を、思い起こさせる。

    詳細は、⇒ http://tschuss12.jugem.jp/?eid=446

  • 神様からの贈り物
    本当ですねぇ~
    素晴らしいものを頂いたんですねぇ

    毎度ながらのテンポのいいリズムでとっても読みやすく
    惹きつけられてしまいズンズンと行ってしまった
    面白いです

    ラスト、あ~
    よかったと熱いものがこみ上げました

    殺し屋チャンス!
    (この主人公のネーミング、素晴らしい!思わず笑けてきます)
    行けるぜえ!!

  • 心を持たない殺し屋「チャンス」の哀しくて切ない物語。思わず涙しました。結末のツッコミ不足はちょっと気に入らないんですが、それでも★満点。

  • 好きな作家さんのうちの一人、木内さんの
    現時点での最新作。なんと小説家としての
    デビュー作「藁の盾」が映画化されるようですね。
    漫画家としても成功し、小説家に転向してからも
    結果を出して...凄い方です。

    今作は感情...「心」を持たない「チャンス」という
    男が主人公。彼は幼い頃からクリューヴァー・ビューシー
    症候群という障害を持ち、凄絶な過去を持つ。
    そんな彼をプロの殺し屋として育てあげ、歪な形で
    愛情を注いだ「ヨモギダ」という男の関係が
    極端な形で書かれており、トンデモな設定ながら
    妙に胸に残るのは...自分が好きな作家の作品という
    贔屓目目線なのでしょうか?
    ただし、圧倒的にボリューム不足w。これでは
    軽く見られてしまいそうです。

    「チャンス」が心を取り戻し、人間として
    改めて生きようとする姿は前向きなのに、
    その余りにも清算不可能な過去を考えると
    残酷でもある。そんな男の不思議な物語。
    シザーハンズとか、フランケンシュタインとか...
    そんな事を思い出しました。

全39件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木内一裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×