- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062179966
感想・レビュー・書評
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自由の国と言われていたのはいつのことか。アメリカさんも大変だよね。21世紀の巨大悪はメディア、マスコミなのかもしれない。
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他の町山の著作と同じで、米国民主党寄りの立場から共和党右派(キリスト教福音派、ティーパーティー)を小ばかにした本。小ばかにされる要素は十分です。
FOXをまともなメディアとしてみてはいけないことは覚えておこうと。 -
「自由」と「平等」はどちらかが正しいというものでなく、二つのバランスが取れているのが普通の民主主義だ。ところがアメリカという国は「自由」がハンドルを握って破綻すると、次は平等がハンドルを握って破綻して、はたまた次は「自由」が・・・という運転を繰り返してきた。
冒頭に書かれたこの言葉がアメリカの政治の問題を端的に言い表している事だと思いました。今のアメリカは共和党は「自由」民主党が「平等」のハンドルを握り、共和党ブッシュ時代が「自由」の名を基に貧富の格差や金融危機をもたらし、民主党のオバマ政権になって必死にその路線を修正し続けているとのことです。
筆者は共和党を疑問視する論調で書かれていますので、この本だけを読んですぐ共和党側が悪いと判断するのは危険と思いますが、善か悪かといった極端な二元論で論争をしてしまい、バランスを欠いた議論になってしまう点はTPP議論を初めとした今の日本の議論でも起こりがちです。
アメリカは様々な面で日本のお手本となる国家ではありますが、充分に注意して悪い所は見習うべきでないと考えさせられる本です。 -
保守的で内向きなアメリカ。
面白かった -
ワイドショーを見るような感覚だった。テレビの話題が結構多いが、まさに視聴者目線の異文化体験。随所にあるツッコミがナイス。
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フリーダム!ジーザス!アメリカ!と言うとアメリカの有権者は喜ぶのだそう。「貧乏人に医療保険を与えるやつは殺せ!」これがアメリカの考えるフリーダム。
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350 馬場北ブコフ
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米国の歪んだメディア事情と格差社会。内容も然ることながら、上手くオチをつける語り口が素晴らしい。
けど、あんまり笑えない、日本の行く先を見てるような気がしてならないし。生活保護に対するマスコミのネガティヴ・キャンペーンとか、まるでそのまんまじゃん。 -
肌感覚として全然わからないアメリカの政治状況を、実業界含めて説明してくれてわかりやすい。
リベラル寄りです。
2008年の大統領選を一緒に戦った、ジョン・マケインとサラ・ペイリンがここまで立場が違うタイプだとはしらなかった。
ジョン・マケインは共和党の中でも中道だが、サラ・ペイリンがこれほど
銃撃されたギフォーズ議員をあおったのはヘイト・メディア(強烈なアジテーションで暴力を煽動するメディア)だが、サラ・ペイリンの支援団体がウェブに「落選させるべき20人の民主党議員」のリストと地図をのせた。そこには、ライフルの照準スコープがかかれていて、ギフォーズ議員の上にもそれがおかれていたそうだ。
あと、モルモン教が一夫多妻を承認していて、かつそれは初めの教義にはなかったけど、あとから(教祖の実情にあわわせ)書き足した話はちょっと……。
(ミット・ロムニーはモルモン教徒)
アイン・ランドの「肩をすくめるアトラス」は読んでみたい。
「肩をすくめるアトラス」デストピア小説。
アメリカが格差のない福祉国家になっているが、市場競争は行われず経済的な発展が停滞している。
その世界で「ジョン・ゴールドって誰だ?」という言葉がはやる。
ジョン・ゴールドはやる気のなくなった知的エリートをコロラド山中にあつめ、知的エリートのストライキを宣言する。
他人にたよっていきていく「寄生虫」どもは生存競争に反した存在だと。
ハクスリーの「すばらしい新世界」にかさなるところがある小説だろうと思う。
グリーンスパン議長はこの小説を草稿段階からよんでたんだとか。 -
明朝には大統領選の結果が出ているのだろうか。