アルファマン・リターンズ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 15
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180108

作品紹介・あらすじ

正義のヒーローが悪に勝利する。物語はそこで終わる。しかし、考えたことはないか。「役目を終えたヒーローに残されたものは何か?」正体を知られることなく役目を終え、ひっそりと生きる元ヒーロー。そんな彼の復活を促すかのように新たな敵が現れる。敵の正体とは、ヒーローの復活を望む者とは。そもそも、ヒーローとは。善も悪も揺らぐこの時代に今、古くも新しいヒーローが復活するっ。新感覚、英雄復活譚。講談社『ワルプルギス賞』第一回受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 第1回ワルプルギス賞受賞作品。かつて本物のヒーローだった「俺」の苦悩の成長物語。面白くないとは言いませんけど、ラノベ的薄っぺらさで深みに欠けます。最後の最後も取って付けたかの如くできわめてラノベ的。大人の読み物ではありません。

  • まず表紙から突拍子もない。外でカバーつけて読むとアニメ戦隊雑誌と絶対勘違いされる。が、中身は大人の『正義とは何か』の真面目なお話。

    ただの駄目男だった主人公が突然役割を振られて正義のヒーローとなり、若さと後ろだてもあってそれなりに活躍する、それだけで普通は物語として完結するのだが今作はあえて、その部分を端折って『その後』を語っている。
    正義を表出させるために『悪』が生まれる、という現代社会の矛盾、そしてそのたどたどしい悪を陰で支える『何か大きなもの』の存在。複層となった作りが単純に『スカッと面白い』と言えない複雑さを醸し出している。
    また、庶民のささやかな夢や希望、挫折というものも丁寧に追いかけられている点もいい。それらが丁寧に主人公と絡み合うからこそ、『人がバタバタ死ぬ』点が現実的に私たちの目の前に突きつけられる。
    主人公は『もう誰も死なせたくない』と必死で戦う、がお終いの方で『自分は弱いまま』だし、その選択が『罪を背負って』進むべき道だと自覚して歩き出す。そこに他人への深い思いやりに満ちた、本来の強さがにじみ、同じ弱き人間としての共感が生まれる気がした。

    続くんですよね?これ。もちろん続きも読みたいものです。

    前半は病院の待合室、後半は自宅で。途中で中二の小僧に取られたがようやく取り返す。

    個人的に一番好きなのは、かつての宿敵との邂逅シーン。
    こういうのがリーマン経験者にはたまらん。

    ちなみに中二に感想を聞いたら「会話が長かったのでそこは飛ばして読んだ」と。
    オマエにはまだ人生の機微が見えないんだよ、ガキンチョくん。

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著者プロフィール

久楽健太(くらく・けんた)
1987年千葉県生まれ。日本大学文理学部卒業。
『アルファマン・リターンズ』が講談社の創設したWEB公募新人賞「ワルプルギス賞」を受賞し2012年作家デビュー。他の著作に『アトラス 海洋機構トリックアート』がある。好きな作家は島田荘司。

「2016年 『帝都妖乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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