シロシロクビハダ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 147
感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180313

感想・レビュー・書評

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  • 人には見えないゆでダコのタコリが見える、電波系とされる淡々とした二十七歳の箱理の、化粧品研究部での仕事模様や同僚たちとの日々が興味深い。足に障害を持つ彼女と結婚したい弟や裸族の姉や白塗り化粧の祖母ら家族との日々や、通勤途中に会う大型犬との交流等も合わせて、全体がほんわりと落ち着いていて引き込まれた。

  • ファンタジーでもあり、お仕事小説でもあり、家族の話でもあり・・・
    色々乗せ小説です。

  • 秋山箱理は化粧品会社の研究員。ファンデーションの開発をしている。祖母が白塗りと言っていいほどの化粧をしていることが姉や弟との共通の謎だ。新しいファンデーションの開発に没頭し、家族の様々な出来事に関わるうち、少しずつ新しい自分に成長していく。

  • 主人公の置かれている境遇とか、タコリは結局なんなのかとか(一応最後に明かされてるけど)タコリのいる意味とかがよくわからなくてとっちらかってる感あったけど中盤くらいから慣れてきました。お化粧についての描写だったり、化粧をすると気持ちが明るくなるっていうのは良くわかるなあと思いました。個人的にはお姉ちゃんと弟の話をもっと詳しく最後までやって欲しかったな…!って気持ちです

  • ヤングアダルト系の作家だと思ってました、椰月美智子。

    これはお仕事系?なお話です。

    まぁまぁ面白かったです。

    最近多いなぁ、この系統のなんかとりあえず主人公が変わってます系の小説。
    この小説の主人公の箱理もそう。
    名前からしてあれですが、人のいうことを額面通りに受け取ったりするあたり、ある意味ありがちな不思議チャン設定。ていうか、あれなんじゃないでしょうか。修辞的技法を解さない障害がありますよね?
    理系で化粧品メーカーに勤めてます。
    彼女の周りにいる人々も何かしら変ですが、最大の変はおばあちゃんのヨシエさん。強烈な白塗り。というわけで題名は箱理が小さいころにつけたヨシエさんのあだ名。
    後に、この謎は明かされます。

    ありがちな「普通の」OLとの掛け違い系のトラブルや車いすの彼女を連れてきた弟へのヨシエさんの反対、箱理の年上男性への恋などを経て、なんとなくもうちょっと知りたい、のほどよき手前で終わります。

    んー。なんていうか。
    さらさらしてて全然後に残らない。
    かもめ食堂とかすいかとか好きな人は好きかもしれないな。

    変わってると思わせたい描写が出るたびに「あー、それあったな、なんだっけ?」という気分になる不思議。

    化粧品メーカーのお仕事がわかったのは良かったです。

  • 変わったタイトルに惹かれて。タコリと言うタコを肩に飼う主人公。山本幸久の『東京ローカルサイキック』を思い出した。2013/071

  • お化粧にはいろいろな感情・決意がこめられているのね。お仕事ものとしても興味深いし、3姉弟ものとしても楽しい。いい姉弟だなぁ。

  • 白塗りのおばあさんの秘密とは。

  • 主人公の名前 箱理 これは良かったな。

  • 秋山箱理(はこり)は、化粧品メーカーの研究部に勤めるOL。不思議ちゃん、それも電波系?小学生の頃は、「タコリ」という他人にはみえないゆでだこの妖怪(?)が親友で、箱理はいつもタコリに助けられていた。そんなタコリがいなくなって十数年。箱理も大人になり周囲に適応できるようになったのだが、なぜかタコリが再び箱理の前に現れた!その頃から、平穏だった箱理の生活にいろんな変化が起き始める・・・。

     最初題名みたとき意味がわかんなかった。実はこれ、白塗り化粧の箱理の祖母に対し、幼い箱理がつけた名前です。「妖怪・シロしろクビハダ」(^_^;) 孫にもヨシエさんと呼ばせてる祖母はしっかりもののはずなのに、昔から強烈な白塗り。何故?
     そんなヨシエさんの白塗りの謎もからめながら、箱理の化粧品開発の仕事の日々が語られてて、お仕事の場面がかなりしっかり描かれているのが、わたしには好ましかった。
     化粧品を扱ってるくせに、化粧とかおしゃれとかには興味がない箱理。メイクばっちりの同僚、パパさんに浮気されないようにとメイクもちゃんとするよういなった先輩、そして、白塗りのヨシエさん。メイクってなんだろうってことも考えさせられた。
     箱理も変わってるけど周囲の人もけっこう個性的w でも、嫌な人はいないし、箱理の感じ方考え方は共感できるところもあり、切ないところもあるけど爽やかでおもしろかった。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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