- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062180375
作品紹介・あらすじ
メアリーに初めてできた友だち、マミヤくん。マミヤくんはとても見た目のいい小学六年生の男の子で、メアリーにいつも"お願い"をする。先生が、生徒が、少しずつ教室からいなくなる中、クラスメイトのカセくんは、マミヤくんを止めようとする。メアリーは"お願い"を叶え続けるのか-。児童文学の新鋭が描く、戦慄の名作。手に汗にじむ展開、慟哭のラスト。
感想・レビュー・書評
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怖い、そしてとても切ない。
疑うことを知らない子どもが、悪意ある人ならざるもののを信じてしまう話は割合あるけれど、その逆は新鮮だった。
結末の描き過ぎなさも好き。 -
メアリーは、本当に純粋で素敵な子だと思いました。人は過ちを犯すもの。その過ちに気づき、カセくんやスナミさんに惹かれるメアリーが「悲しい」・・・というより「哀しい」。児童文学との事ですが、子供にとっては「本当の友達とは」を考えさせてくれるいい1冊だと思いました。
ブログにて詳しいレビューしています*
https://happybooks.fun/entry/2021/01/28/215224 -
下水道に住んでいる醜い姿をした「メアリー」。人間になりたくて、人間と友達になりたくて、下水道から地上へ出てきて、物陰に身をひそめては人々の暮らしを見ている。
自分の気配を消しているメアリーに、唯一気づいたのはとても見た目の良い「マミヤくん」
そうしてマミヤくんとメアリーは友達になった。
「担任のアイコ先生が僕にだけ冷たいんだ。それで、“お願い”があるんだけど…」
ある日、マミヤくんはメアリーにお願いをする。
自分の持っている特別な力を、たった一人の友達マミヤくんのために使うメアリー。
けれどそれは…。
優しくて、怖くて、悲しい物語。
児童文学なので、サクッと読めるけれど、奥が深い。
「わたしと友だちになってはいけない」という題名で連載されたものを書籍化したものなのだけれど、『密話』よりも、もともとの題名の方がピッタリ。 -
うわ。この世界観好き。
メアリーの初めての友達は容姿端麗な小学6年生男子。
この唯一大切な友達の「お願い」をかなえ続けるメアリー。
メアリーには「お願い」の意味がよくわかっていないのだけど、あるキッカケから何かに気付いていく。
ほの暗い関係から学び、救いを授けようとするメアリーがけなげで美しい。 -
モンスターの出てくるようなファンタジーだったんか…。
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本気で願ったことではないのに叶ってしまって悪い方へズルズルと。マミヤは恐怖を知った上で生き続けてほしい。カセ君いい奴だな。ストーリーとは別にお肉をこねこねするのがツボった。