千里伝 乾坤の児

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 62
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180603

作品紹介・あらすじ

滅亡したはずの隋の旗を掲げて、騎馬隊が攻めてくる。ピキは殺され、バソンは連れ去られた。もう一つの天地では、絶海が玄冥たちを壊滅状態に追い込んでいる。傷を負い、東王公に助けられた千里は一人、決意を胸に中原に向かう。-少年は長き旅を経て、終に英雄となる。

感想・レビュー・書評

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  • ★2016年3月15日読了『千里伝4 乾坤の児』仁木英之著 評価B+
    シリーズ最終第4作。とうとう最終作ということで、主人公高千里の冒険譚も大団円を迎える。最後は何とか無難に話を収束させて、少年冒険成長ファンタジーはめでたく終了となりました。次の作品ではよりふかいい物語を期待したいです。

    (備忘メモ)
    前作では、死界から復活した隋の 煬帝とその復活を画策した道士の呂用之が、とうとう世の中を作り上げる五獄真形図と戦う相手に必ず勝てる武神賽、更に時をコントロールできる時輪を手中に収め、天下の因果操り、世界を自らのものと作り変えてしまった。

    人間と異世界の混血である主人公の唐の武人の家に育った高千里。その友で吐蕃の無双の武人のバソン、千里の友人で、一度は呂用之に取り込まれて闇の力を誇ったが、想い人の説得に正気を取り戻した少林寺の修行僧の絶海 この3人を中心に、 空の妖精 空翼、 千里の師匠の仙女麻姑、 異世界の魔王たる共工、 その子玄冥、句芒、 そしてもう一人の道士 趙帰真、 各地の武宮の仙人たちが力を合わせて、無敵の煬帝と呂用之に立ち向かう。

  • 千里伝最終巻。
    ラスボスの倒し方はちょっとというかかなり拍子抜けするももの、武力でなく話し合いによって平和な世の中を作りたいという作者の願いとも思えるエンディングでした。

  • 3巻、4巻は一気読み。
    1巻を読んだときには、千里がホントにイヤな餓鬼で、あまり入り込めなかったんだけど、ずいぶん成長しました。

    煬帝側についた神仙たちと、寝返らなかった神仙たちとの戦いは、やっぱりジェダイの騎士たちの戦いを思わせます。
    蘇った煬帝をイメージするときも、スター・ウォーズの皇帝を思い浮かべちゃうんですよね。

    煬帝が作り替えた世界で生きていた人達が、再び作り直された世界でどうなってしまうのか?というのは難しいテーマですね。

  • シリーズもの。
    千里が大人になったなあと感慨深く読んだ。
    うん、いい男になりました。
    物語としてもおもしろかった。

  • 3を読む前に4を読んじゃった~武神賽を手に入れた呂用之は随の楊広を呼び覚まし,力を持つ神仙を排除,人々の負の感情を奪い,絶海を籠絡して武人を倒し,二百年の支配を続けているため,千里がいた世界とは大きく様変わりしている。共工・玄冥・向芒・蔑収も武神賽を握る絶海に敗れ,羽眠の瞳の中に隠れてしまった。千里は,黒い軍団に村を襲われ,必死に抵抗して敗れ去ったピキの夫である吐蕃の勇者・バソンの気落ちを支えきれず,連れ去られてしまった。赤く熔けた大地が迫ってくる中,気絶した千里が眼を覚ましたのは東王広の許であった。船を手に入れて成都に赴くが,知った町ではなくなっており,母も自分を憶えていないことに愕然とするが,煬帝に抵抗する天狐組の中に武宮の仲間だった鄭紀昌と文魁之を見出す。出撃している隙に本拠を襲われ,多くの仲間か妻子かを選ばされた紀昌は,仲間を救うために妻子を手に掛け,却って仲間から遠ざけられた。羽眠は趙帰真を捜し,空翼の問いに応えて,地に潜り日像鏡を手に入れ,千里を遂に発見する。元の世に戻す方法を模索するが,力ある者が結集しなくては勝てないと考え,連れ去られたバソンが捕らえられていた泰山は人々の恨みと哀しみを蓄え,地の底に沈んでしまった。千里は裏切り者の泰山府君を番人の立場から解放し,バソンに希望を与え,人々の恨みも解放した。羽眠は自らに閉じこめた父や兄姉を解放して絶海に対するが,蔑収が自らの死と引き替えに絶海を煬帝の支配から解き放つ。西都では麻姑と鄧雲仙が先陣を切り,武神賽を握る呂用之と対峙し,保持する武神賽は共工に握りつぶされる。人の魂魄を喰らって生き続ける煬帝と呂用之は蛇の姿で新たな世界を作り出そうと動き始め,負けてはいられない千里は羽眠と共に泰山の位置,バソンは衝山,玄冥は恒山,趙帰真は崇山,絶海は華山に立ち,全ての力を千里に集められる~長編が完結するのは初めてだそうな。僕僕先生シリーズはまだまだ続いてい欲しいが,この千里伝は勝つ者と負ける者の実力差がありすぎて,うっかりすると読み飛ばしてしまう。一種のパラレルワールドで,舞台が唐の時代というのが分かり難さを助長しているような気がする。さて,振り返って3を読まなくては

  • 前作で蘇り天地をひっくり返した煬帝に、千里たちは立ち向かうことができるのか。深く堕ちてしまった絶海に救いはあるのか。
    前作から広がりうねった物語は、最後は力業でまとまった感じがする。
    最後は昔の中国の話、というよりは完全に異世界を舞台にしたファンタジーだな、と思った。

  • シリーズ第4巻目の書き下ろし作品で、完結編。

    著者の後書きを読むと、

  • 「千里伝」シリーズ完結作。裏切り者の扱いにちと不満はありますけど、終わりよければすべてよしってことで。ただし、ず~~っと言い続けてますけど、三流ラノベチックなイラストはマジ要らんのです。イメージの妨げになるんだってことがわかんないのかな。編集者は漫画世代か?

  • 完結。

    絶海の悪役振りは無理があった。
    千里はとっても良い子になった。
    バソンはやっぱり頼もしい。

    まとまったね。

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著者プロフィール

1973年大阪生まれ。信州大学人文学部中国文学専攻卒業。2006年に『夕陽の梨―五代英雄伝』第12回歴史群像大賞最優秀賞、『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞の大賞を受賞。「僕僕先生」は幅広い年齢層に支持される大ヒットシリーズに。「くるすの残光」「黄泉坂」「立川忍びより」などのシリーズ作品や、『まほろばの王たち』『ちょうかい』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』(上・下)など多ジャンルにわたり著書多数。本作が初の児童向け作品となる。

「2020年 『マギオ・ムジーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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