戦争と天災のあいだ─記録の改竄、記憶の捏造に抗して (〈道新フォーラム〉現代への視点~歴史から学び、伝えるもの)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180832

作品紹介・あらすじ

大震災はこの国の社会システムの欠陥を白日の下にさらけだした。それは60年以上前に克服したはずのものだったのに。反省と新たな決意!「"道新フォーラム"現代への視点-歴史から学び、伝えるもの」の活字化第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • 保坂正康氏と姜尚中氏が2011年10月30日に北海道新聞ホールで行った講演会の講演録。

    歴史は、記録者の都合の良いように記憶される。
    勝利者の記録のみが正しい記録として、後世に伝えられる。
    歴史は改ざんされ、記憶はねつ造されるという内容を、第二次世界大戦、広島長崎の原爆から、福島原発事故までを例にとり説明される。

    米国では、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマと列挙することにより、意図的な大量殺人と(人災の側面を除いて考えれば)事故である原発事故の区別をつきにくく、そして大量殺人の罪を薄めて考えるように仕向ける傾向がみられる。

    両名の講演のあと、学生参加による質疑応答が掲載されているが、そ講演の内容を踏まえたうえで、しっかりした質問をしているのが非常に頼もしい。
    と思われせるような質問を選んで掲載しただろうという点を差し引いて考えても。

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著者プロフィール

1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者たちに取材してその肉声を記録してきた。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で、第52回菊池寛賞を受賞。『昭和史 七つの謎』(講談社文庫)、『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)、『東條英機と天皇の時代(上・下)』(文春文庫)、『昭和陸軍の研究(上・下)』(朝日選書)、『昭和の怪物 七つの謎』『近現代史からの警告 』(以上講談社現代新書) 、「昭和史の大河を往く」シリーズ(毎日新聞社)など著書多数。

「2021年 『関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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