論理爆弾

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 401
感想 : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180993

作品紹介・あらすじ

南北に分断され、探偵行為が禁じられた日本。空閑純は探偵を目指していた。彼女の両親は名探偵として活躍していたが、母は事件を追い行方不明となり、父は殺人事件の推理をした罪で逮捕され、裁判を待つ身となっている。失踪した母の足跡をたどり、純は九州の山奥にある深影村を訪れた。だが、テロにより村に通じる唯一のトンネルが破壊され、連続殺人事件が発生!暗躍する特殊部隊、蠢く陰謀、蔓延るコンピュータウイルス-論理爆弾!少女は探偵の業をその身に刻み、真実と対峙する。

感想・レビュー・書評

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  • ソラシリーズが面白くなってきた。
    山奥の隔離された村で起こる連続殺人事件。
    いかにもいかにもで、この舞台設定だけで面白くならないはずはない!

    ソラちゃんの過去、そして未来へ続く単なる通過点の一冊ではあるのでしょうが、続きが気になります。

    それにしても、北の工作員が出てきてのあの解決の仕方は・・・?

  • 論理の壊れた犯人に翻弄される探偵見習:ソラの第3弾~十七歳の空閑純は父と母に依頼人を仲介していた押井照正の協力者である真行寺晴香から博多にいる洋画家の黒田伊都子を教えられ,仲間のルポライター・幣鴻太郎の死の真相を突きとめようとしていた韮川士郎の依頼で,母が宮崎の深影村に行ったと聞き,バスを乗り継いで山奥の平家の落人の村に来た。父を逮捕した中央警察の明神警視は脱北者・佐々木半蔵を日ノ本共和国の特殊部隊・火熊が襲撃すると聞き,宮崎の海寄りに来ていた。純は村に来た早々に,帰れと拝み屋の老婆・茶部に脅かされたが,母が5年前に泊まった民宿・おがたでは,緒方直美が覚えていて,旧家の友渕家に出入りしていたと教えてくれる。母が訪ねた友渕隆一はリニアモーターカーを研究していた優秀なエンジニアだったが,数年前に自殺している。二度目の訪問を約束していたにも拘わらず,姿を消したと言っているが,言いにくい話もあるようだ。火熊の計画は事前に察知したが,山に逃げた特殊工作員は警察のヘリを対戦車砲で撃ち落とし,トンネル脇の巨岩に衝突させて,村への出入り口のトンネルを塞いでしまった。宿の主人の永治は木地師で息子の順平は中2。年上の女に憧れを抱いているらしい。茶部バアはいつも酔っている棚干という男と言い争いをして,止めたのは駐在の妻・和住初枝だ。順平に案内させて,友渕家を訪問する前には,友渕家の家政婦である白瀬幸子が茶部バアを訪問するところだった。隆一の部屋とリビングは盗聴器が仕掛けられているのを弟の隆二は気づき,妹の美華は兄の死の真相を突きとめて欲しいと願ってきた。白瀬は茶部バアが自宅で考察されているのを見つけ,駐在に報せたが,駐在がパトカーで駆けつけると死体はないと言う。翌日,深影神社の宮司・当摩善之助が崖から転落して死んでいるのが妻によって発見される。退屈しのぎに美華が純を誘った落ち武者伝説の洞窟・武者岩の奥では,茶部バアと棚干の刺殺死体が発見される。その場には製材所の息子・緒方武雄も同席していた。二人の遺体には棚干と別れた妻が連れて出た息子が書いたオチムシャくんのイラストと1と3の番号が記されていた。後で分かったことではあるが,転落死した宮司の許にはイラストと2の番号が書かれている小石があった。考え事をしながら友渕家を訪ねる早朝,夕べ降った雨で増水している排水路を人が流れていく。下にいた青年団・消防団の鉾田に自転車を用水路に投げ入れさせ,暗渠に流れ込む前に止めたが,必死の人工呼吸を繰り返した。医師の油原の手に委ねられ,ヘリコプターで搬送され,一命は取り留めたが,用水路に突き落とした道具は消防団が管理すべき放水ホースで突き落とされた隆二だった。ホース収納庫にはイラストと4と書かれた小石がある。被害者の共通点は何か,緒方武雄の車で犯行現場を回る純であったが・・・~連続3人を殺して死刑になりたかった犯人に論理はなかった。一方,仙台の12歳が仕掛けたコンピュータウイルス「桜吹雪」は「さくら」という音に反応して起動する。北の工作員に命を救われ,母が生きていることを知る探偵ソラが次に現れるのは何処? 側面のインクは赤に変わり,指が汚れるか否かは不明

  • ミステリーというよりは青春小説なのかなぁ。火村シリーズのような謎解きの要素は少ない。
    ソラの成長物語と南北に分裂した日本という世界が物語の重要ポイントなのでしょう。

    どこにいるかわからないソラに向けて、歌声をネットに流すガンジスが切ない。
    いつか声楽家として大成して、ソラと再会できることを願ってる。

  • 少女探偵「ソラ」シリーズ第3弾。

    物語の舞台はお母さんが姿を消した深影村。
    5年前の足取りを必死で追いかけるソラ。
    お母さんが関わっていた事件の輪郭はまだ定まらず、どんどん大きくなっているような気がする。
    いったいどうなっていくんだろうか…。
    怖いもの見たさで続きがとても気になる。

    深影村で起こる連続殺人事件の結末もとても意外だった。
    こんな殺人犯を相手にしなきゃいけないなんて、探偵も警察も大変なお仕事だ。

  • 母親が最後に向かった九州の御影村にやってきたソラ。停留所でソラを追い返そうとした茶部バア。母親が最後に向かった友淵家。友淵家の長男・隆一が隠す秘密。3年前に自殺した隆一。友淵家の娘・美華から兄の死の真相を探るように依頼されたソラ。友淵家の家政婦・白瀬幸子が目撃したという茶部バアの遺体。駐在の和住が到着した現場から消えた遺体。「北」から亡命者・佐々木を殺害するために潜入した8人の工作員。工作員捜索のために動員される軍。佐々木警護のために御影村付近にやってきた明神警視。工作員との交戦で落盤したトンネル。孤立した御影村の中で起きた宮司の当摩の転落死。鍾乳洞で発見された茶部バアと茶部バアと喧嘩していた棚干の遺体。遺体に共通して発見された「オチムシャくん」と名付けられた村のいたずら書き。ソラに興味を持つ緒形竹雄。竹雄の運転で現場をめぐるソラ。友淵家の次男・隆二が何者かに川に突き落とされ救出したソラ。車のかなで竹雄の発した言葉で真相に気がつくソラ。「北」のスパイの存在。

  • なかなか人が殺されないなと思っていたらバタバタと事件が起こってあっという間の急展開。ソラちゃんには大きな進展があって次が気になる。

  • 空閑純が活躍する推理小説シリーズ第3弾。舞台は九州へ。成長してゆく純が楽しみ。やはりこのシリーズはトリックに目が行かない。

  • シリーズものとは知らずに借りてきてしまったので読もうか迷いましたが、今までのあらすじを読んだら何となく物語の世界観を把握できたので、思い切って読みました。深影村で起きた連続殺人事件…関連性をつきとめようとしたら絶対に解けない事件でした。純と同じように油断してしまいました。前作までを読んでいないから北と日本になぜそんなに大きな亀裂が入ってしまったのかイマイチ飲み込めないけれど、最後の方を見ると北の人達もそこまで悪い人達には思えなかった。純の母親が見つかるまでどのようにこのお話が進むのか気になります。

  • 母の足跡をたどり、着いた先は九州の山奥の村。

    出入り口がふさがれ、スパイが入り込んでいるやも、と
    ニュースで流れる中、母親を探して行く。
    ある意味大きな密室空間での、殺人事件。
    当然最後に出てくる殺人事件の始まりに
    軽すぎるというか、納得というか…。

    最後のかわしに、素晴らしいと賛辞を送りたいです。
    後、カツ丼美味しそうでした。

  • 続編を早く読みたい

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2021年 『こうして誰もいなくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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