ジョン・マン 望郷編

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 133
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181198

作品紹介・あらすじ

鎖国日本から漂流し、初めてアメリカで生活を送り、初めて地球を一周し、自力で帰国した誇るべき日本人の物語!黒船襲来の十二年前。土佐の漁師の子・万次郎は、身ひとつで漂流し、米捕鯨船ジョン・ハウランド号に救助される。仲間と別れ、ひとり船に残り、アメリカを目指す。世界は広い、どこまでも広い。長い航海を経て、少年は新天地に降り立つ。

感想・レビュー・書評

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  • レイさんが、船から落ちたのには、ビックリした。万次郎が、落ちた位置を確認できるなんて凄い。 助かって、ホッとしました。

  • H29.04.25 読了
     なんだろなぁ。
     世の中こんなに良い人ばっかりだと良いのにね。

    H29.04.19 図書館で借りて読書開始

  • あまりに面白くて、またもや一気読み。アメリカはニューベッドフォードに行きついた万次郎がそれまでの航海を振り返る形式。したがって、時間軸が過去へ飛んだり、併せて日本の故郷の網本の描写も並行している。残酷なことに、生まれ故郷のすぐ近くを捕鯨船で通り過ぎねばならない万次郎も。サコクの日本には容易に帰れないのだ。

    大洋編同様、食べ物の描写がいい!目玉焼きなど、現代ではだれでもが気軽に食べられる料理といえなくもない手軽な一皿が、当時はどれだけ貴重で人にとってうれしいものだったかがよく分かる。余談だが、釣りキチ三平の作者矢口高雄の自伝でも当時の卵の貴重さが描かれていた漫画がある。百日咳で食欲のない子供に母親が生卵ごはんを食べさせるシーン。他の兄弟がうらやましがる。しかし、咳の子は食べられない。咳は止まることなくその幼子は…

    矢口高雄は昭和生まれの人なのだが、つい最近まで卵は庶民の口にはぜいたく品だったのですね。

    カバーの裏表紙には万次郎がニューベッドフォードのレストランで目玉焼きを食べているイラストが描かれている。物語の登場人物がみなきれいすぎるくらいいい人なのだが、別に胡散臭くもなければ嘘っぽくもない。裏表紙には万次郎ともう一人、レストランのオーナーシェフフらしき人物もいる。彼の物語もまた丁寧に記述されている。

  • 万次郎の人柄、人懐っこい性格が、更には、遠くまで目が効く、また見よう見まねで英語力を身につけられる能力が捕鯨船の仲間との良好な人間関係を築けたのだろう。続きが楽しみ。

  • 会話を中心に物語が進んでいく シリーズに波濤編、大洋編があり、予約した 

  • ニューベッドフォードへ帰港するまでの航海の日々を興味深く読みました。マンジロウの成長する過程がおもしろい。アメリカ上陸後の生活がどうなるのか?楽しみです。

  • 2013/12/22

  • 初めて米国へ渡った日本人としてしられる万次郎少年。
    14歳で海で遭難し、4人の仲間と共に捕鯨船に助けられます。

    万次郎をのぞく4人はハワイ島にとどまりますが、
    万次郎は日本へ帰国する費用5人分をかせぐために、そのまま捕鯨船で働くことを志願します。よき料理人、よき見張り役としての素質ある万次郎は、船長にもその頭の良さを気にいられ、2年にわたる捕鯨漁に参加するのでした。

    この3巻では、万次郎がハワイから一人、仲間と離れ、
    捕鯨船で働いている間のことが書かれていました。
    漁の途中、なつかしい故郷土佐の海上沖まで来るのですが、
    万次郎は仲間のことをおもい、
    1人で帰らずに、5人そろって帰国する道を選びます。

    仲間思いの万次郎・・・。
    このころの日本は鎖国中です。ただでさえ、外国船が日本に近づくのは難しい時代でした。
    助けられてもなかなか日本へ帰国するのは難しい時代だったのですが、
    何よりも遭難者の中で一番若い万次郎が、
    「みんなで日本へ帰る」という目標をもったことが、生きていくうえでの大きな励みになったのです。

    バナナやパンケーキの美味しさに驚き、
    時には幼いころを思い出して涙ぐむ少年万次郎も、土佐の漁師でした。
    日本の魚漁の実演をしたり、
    身体の温まる「しょうが湯」を船員たちに教えたり・・・。
    知らず知らずのうちに
    日本の文化を米国人に伝えていたのです。

    捕鯨漁で広い世界を見る機会に恵まれた万次郎。
    その運の強さと理解力のよさ、好奇心の強さに驚きました。
    捕鯨が終わった後は、
    船長にひきとられ、米国の学校で学問を習うことになりました。
    この作品はここまでです。
    あらたな新天地に向かう16歳の万次郎の活躍はまた次の巻で・・・。

    3巻で終わりかなと思ったら、なんだかまだ先がありそうです。
    その分しっかりと成長していく万次郎の
    成長ぶりが丁寧に書かれているのなら、
    楽しめるのですがこの先どうなるのでしょうか。
    次の巻も楽しみにしていましょう。

    ちなみにこの作品の裏表紙は、
    イスとテーブルに腰かけて
    二つの目玉焼きを食べようとする少年の絵が書かれています。
    ・・・「食」の米国文化に万次郎は驚いたようですね。

  • シリーズ第3作。
    アメリカ上陸後の話になるのかと思ったら、話がまた過去に戻ったので、最初はやや困惑。
    捕鯨船の話は、前作と重なることもあり、ややマンネリ感。
    万次郎の帰国までには、まだまだ紆余曲折があるよう。
    大河的に、じっくり描いていくのだろう。
    続編に期待。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-d27b.html

  • 仲間と一緒に日本に帰るという思いを胸に、日々成長していくマンジロウ。果たしてこの後どうなっていくのでしょうか?早く読みたいです。

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著者プロフィール

1948年2月18日高知県高知市に生まれる。66年、都立世田谷工業高等学校電子科卒業。「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を、「あかね空」で第126回直木賞を受賞。近著に「ジョン・マン 波濤編」「ほかげ橋夕景」

「2021年 『夢曳き船 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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