秘録・日韓1兆円資金

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 30
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181495

作品紹介・あらすじ

このままなら日本は韓国に飲み込まれる!?外交交渉の最前線をいますべて明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。一気読みしてしまった。
    書店で見かけ、表紙に竹島の写真なんかが使われているので「何の話だろう?」と思いつつ買ってあったのだが、内容は竹島とは直接関係はなく、1980年代初め、軍事クーデターにより成立した全斗煥政権における韓国側からの資金借款の申し出とそれにたいする日本側のやり取りの実録のような形。
    この、もと韓国大使も務められた小倉和夫氏という方は、これを直接書かれたのだろうか?もしそうだとすればなかなかの筆力。文章自体が読ませる。
    (ただ、朴正煕政権〜全斗煥政権というこの時期の韓国の状況について全く予備知識が無いと今ひとつ面白くないかもしれないが。)
    外交的やり取りの迫真的なやり取りと紆余曲折の実録を興味深く読んだのはもちろんだが、余談的感想として、外務省というのはつくづく「文章化」しないで決着させることが体質化しているのだなぁ…と感じてしまった。それは智慧であると同時に(ことの成り行きを知っている当事者がいなくなった後の)将来に対する時限爆弾にもなり得る訳であり…昨今の領土問題などもその結果が多分にあると思われると感じた次第。
    また、これまた余談として、しかし中曾根という人の外交感覚は凄いと感嘆。氏が韓国語を勉強して、韓国語で挨拶をしたとは知らなかった。カラオケで、中曾根氏が韓国語で「黄色いシャツ」を、全大統領が「影を慕いて」を歌って抱き合ったのだそうだ。外交舞台でのこのような「役者」としては氏の右に出る日本の政治家はいないと思う。

  • 韓国。今も昔も変わりませんね・・・
    むちゃくちゃな要求じゃん。

  • 詰まんねえ。

    事件そのものはとても面白いのだと思う。なんて莫迦なことを言って来るのだという国と、それに対応しなければいけない国。

    ただ、文章が詰まんなすぎて、途中で何回も投げ出そうと思った。兎に角読み辛い。

    結局何がテーマだったんだ。

  • 1兆円規模の経済協力を巡る日韓の外交交渉の一部始終について、当時の公電や新聞記事(ほとんど日経)を中心にたどったドキュメント。
    日本でいえば鈴木善幸首相から中曽根首相の時代であり、韓国でいえば全斗煥大統領の時代。日韓関係は今もなお緊張感を孕んでいるが、現在では韓流ブームという明るい側面もある。しかし、わずか30年ほど前には、そのようなブームもないなか、経済協力を巡る生々しい駆け引きが行われていたわけだ。自分はまだ幼稚園や小学校低学年だったのだが、そのころ韓国についてどのような印象(所詮子どものイメージだが・・・)を持っていたのか、読みながら思い返していた。
    本書は当時における一連の交渉に焦点を絞っているが、朴正熙政権時代やそれ以前の両国関係について前史として簡単にでも解説されていたほうがより理解しやすいと思った。

  • 他方、日韓外相会談が「スレ違い」的要素を持ったまま終わったことを受けて、日韓間に政府以外の政治的バイパスを設け、両国間の政治的対話を促進して、雰囲気を改善しようとする動きさらに強まった。竹入義勝公明党委員長、竹下登自民党議員の韓国訪問は、こうした動きの例であった。

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著者プロフィール

青山学院大学特別招聘教授、元フランス大使
1938年生まれ。東京大学法学部、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。1962年外務省入省。文化交流部長、経済局長、外務審議官、駐ベトナム大使、駐韓国大使、駐フランス大使などを歴任。2003年10月から 11年9月まで独立行政法人国際交流基金理事長を務める。東京2020オリンピック・パラオリンピック招致委員会評議会事務総長

「2017年 『朝鮮半島 地政学クライシス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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