天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子

  • 講談社 (2013年2月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784062181655

作品紹介・あらすじ

人気ロングセラーファンタジー小説「天山の巫女ソニン」の番外編が登場!陰謀により故郷も母も失った少年クワン。後に江南の第2王子となるクワンの波乱にみちた再生の物語。


人気ロングセラーファンタジー小説「天山の巫女ソニン」の番外編が登場。
江南の美しい湾を牛耳る『海竜商会』。その有力者サヴァンを叔父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。しかし、クワンが落としたアクセサリーがきっかけとなり、湾に毒が流される。湾の海産物はすべて死滅し、混乱に巻き込まれサヴァンと母は亡くなってしまう。 すべてを失ったクワンのもとに、王宮から迎えがくる。江南王の隠し子であることを告げられたクワンは、王宮でくらすことを決める。そこで、あの事件が、側室の子であるクワンを憎んだミナ王妃による陰謀だと気づいて・・・・・・。多くの人々の心をひきつける江南の第2王子クワンの絶望と波乱にみちた魂の再生の物語。

みんなの感想まとめ

物語は、江南の湾で幸せな日々を送っていた少年クワンが、思わぬ陰謀に巻き込まれ、すべてを失うところから始まります。彼の再生の道のりは、愛された少年時代の記憶を支えに、絶望から立ち上がる姿を描いています。...

感想・レビュー・書評

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  • 五巻大地の翼、巨山外伝予言の娘、江南外伝海竜の子
    図書館の入り口に置いてあったので目について、手に取って立ち読みし始めたら我慢できなくて借りました(笑)。この5巻で完結だそうですが、このラストは私の好むところではないのでなんかねぇ、スッキリせんかったです。が、外伝の予言の娘は面白かった。結局の所、いがみ合っている半島の3つの国が若いもんの活躍で仲良くなる、、かもしれない、という微妙なユメユメ物語りですねぇ。ま、ええんちゃうかと思いますが、そこまでいくんやったらラストももうすこしインパクトのあるイベントが欲しかったなぁ、、とは思います。なんか線香花火の終わりみたいな、ソニンが記憶に残らなさすぎて残念。

  • (No.13-23) 児童書です。シリーズ外伝。

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『江南(カンナム)の美しく豊かな湾を統治する〈海竜商会〉。
    その有力者サヴァンを伯父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。
    ところがクワンの落とした首飾りがきっかけとなって、陰謀に巻き込まれていく。
    多くの人の心をひきつける江南の第二王子クワンの絶望と波乱に満ちた再生の物語。』

    ここで語られる物語は、本編でも説明されていたり推測できたりする内容でした。ただ本編では過去のこととなっていたのが、ここでは現在進行形。
    恵まれた生活をおくるクワンの腕白ぶりが、この後に訪れるものを知っている読者(私)にとってとても切なくて・・・・。
    でも父がいなくても、クワンのことを案じた伯父と母に思いっきり愛された少年時代があったからこそ、その後のクワンが絶望の中でも真っ直ぐな心を保つことが出来たのだろうと思えました。

    しかしまあこの王様は摩擦を避けようとするあまりに、鈍感力で対応していてなんとも情けない人。
    王妃は腹立たしいけれど、自分の利益を害するものに対してとても敏感だということに対しては一本筋が通っている。しかもそれを命じることなく解決する、天性の才能を持ってるし。

    終盤、クワンとセオが言い争う場面がとても心に響きました。同じ年頃で、同じ場所で育った二人なのに、故郷に対する気持ちが正反対だったことです。
    故郷という言葉に、ほとんど無条件についているイメージ。それはともすれば押しつけになりがちです。そう思わない人もいることを分かっておきたいです。

    最後にセオはきっぱり自分を作り変え、強制的にクワンを先に進めて行きます。あのクワンがあったのはセオのおかげだったのね。
    内容が分かってる話なのに、面白く読めました!

    この前の外伝も面白かったので期待して読みましたが、期待は裏切られませんでした。

  • 暖かい国だからか 装丁が綺麗な桃色だけれど 内容は壮絶。。

    クワン王子の過去 本編で伯父が亡くなったことや故郷から追い出されたという一文はあったけれど 
    リアルタイムのように物語として読むとしんどい

    セオは伯父との約束を守って 彼を王にするのだろうか
    イェラ王女の外伝同様 過去編にて
    三国がどうなったかの未来が気になってしまう

    いまいち動きが少なくてウィー王女の位置付けがよくわからなかったな
    大臣がクワン王子に興味を持つきっかけになったという事?


    『一日中働かされていた子どもたちにとって憧れだった学校は 義務になるととたんに魅力がなくなってしまったのです』
    →わかる〜! 難しいなぁホント 
    渇望して時間をかけてやっと手に入れらてたときと すぐ手に入った時とでは 同じものでも全く違うものになるし。。

    「(私立は)金持ちが金にあかせて創った学校だ 自分に都合のいい考え方ばかり教え込もうとする」
    「…何も私立だからといって拝金主義というわけではありません」

    『大人が「いい」というものと、 十代の少年が欲しいものとは違うのです』

  • シリーズ通して、自分が児童文学ど真ん中の頃に読んでおきたかったと強く思った作品。心の成長に確かに効く。よく見てよく聞き、自分の頭で考え、自分の立場や状況もねじくれず俯瞰して、欲を持ちすぎない。目の前の相手、ここにいない人、色んな人の立場に立って考える。図書館で借りて読んだけど、買って手元に残しておきたい。人生通して心の持ちようの指標になる。

  • シアとウィン王女がお気に入りです。イェラ王女もですが、菅野雪虫さんの書く女の人が好きです。敵役の王妃も興味深いし。『どうする家康』のイメージで、頭の中では王妃=北川景子が嫣然と微笑んでました。結局一番好きなのは王妃かもしれない…

  • サヴァン伯父が素晴らしい。シアのその後はどうなったろうか。

  • 『天山の巫女ソニン』シリーズの外伝。江南国の第二王子・クワンを主人公に、本編の前日譚が描かれる。
    本編と変わらず、無駄の削ぎ落とされた文章が美しい。必要最低限の文量で確かな情感と余韻とがもたらされるから、浸るように読んでしまう。
    クワン王子とセオの人物像も魅力的で、シリーズがこれで最後かと思うと寂しい。

  • 小学生の頃に楽しんで読んでいたシリーズの外伝を見つけたので読んでみました。
    ソニンと出会う前のクワンについての物語だったのですが、昔と同じ様にわくわくしながら読むことができてとても楽しかったです。

  • 大好きなシリーズの外伝。

    クワンの幼少期からを描いた今回の作品もよかったー!
    大人たちに翻弄されていくクワン少年。
    毎度ながら、この深い人情劇を児童書で表すってすごい。
    毎回心に響くストーリーです。

  • セオが全然クワン王子に懐いてなくてむしろ反発してるのめっちゃ好感持てる

  • 2018/1/30

  • 2016.12.30
    もうすぐ読み終わっちゃう。寂しい。

    クワンは好きなタイプだなぁ。
    セオとこんな絆があったとは。
    優秀で賢いセオが参謀についてすごくよかった。

    王家のきたないやり口に腹が立つ。
    裕福なクワンと叔父貴、母が非業の死を遂げて、どん底の生活に堕ちたクワン。
    本人は火であつい男だが、おのれの無力にどれほど落胆しただろう。

    欲がないのがいい。

  • クワンも、イェラもなぜソニンに惹かれるかなんとなく分かる本でした。
    2人ともとても純粋でまっすぐ。
    クワンが大人たちに翻弄され利用されていく様子は、見ていてもどかしかったです。

  • 20160429

  • 江南の美しく豊かな湾を統治する「海竜商会」。その有力者サヴァンを伯父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。ところがクワンの落とした首飾りがきっかけとなって、陰謀に巻きこまれていく。多くの人の心を引きつける江南の第二王子クワンの絶望と波乱に満ちた再生の物語。

  • 巨山の王女イェラと比べるとクワン王子は直情型で思慮が浅いように思う。まあ、それを補うのが人を惹きつける天性の魅力と片腕になるセオでしょうが。それにしても王妃一派は何とかならんものか。本編でも王妃のその後は語られないままだし、どうか「ざまぁみろ」なその後を書いて欲しい。

  • 本編でも一種独特の魅力を放っていた隣国江南の第二王子クワン。  「第二王子」というポジションの割には決して幸せそうではなかった王子の幼少期から本編に至るまでの日々を描いた外伝でした。  クワンの右腕ともいうべきセオとの出会い、そして彼がクワンに献身的に仕えるに至るまでのお話はなかなかに読ませるものがあったと思います。  同じ故郷で暮らしながらも、その故郷に対する想いの乖離による2人の衝突の場面が描かれているのが、物語に一層の深みを与えていると感じました。

    同時に、本編ではソニンを引き抜くためにセオが語った、クワンの妹、リアンに起こった災難はどうやら作り話ではなく本当のことだったことがこの外伝で判明。  本編では「作り話も大概にしろ!」のクワンの一言でうやむやになってしまった感があったけれど(でも、その話が本当であればこそのクワンのソニンに対する毒薬製造命令という点で妙に説得力はあった)、やっぱりというか、案の定というか、本当のお話だったのですね。

    それにしても、江南の王様はしょ~もない!!   国内の摩擦を避けようとするあまりに、対抗できる彼の力が「鈍感力」とでも呼ぶしかないような対応で、結果、多くのことを動かしているのが自分の利益を害するものに対しての感性だけは鋭い王妃のちょっとした一言(命令とは呼べないどちらかというと独り言に近い呟き)と、それを耳にして勝手に動く重臣たちの思惑ばかり・・・・・とは。  もっとも、そうであればこその「三国中の最弱国」とも言えるのかもしれません。

    それにしても本編ではどちらかというと「謎の集団」的な描かれ方をしていた「海竜商会」だけど、実は江南国ではかなり真っ当な商社 兼 水産加工会社だったんですねぇ。  たまたま根は恐妻家の江南王がクワンの母(海竜商会の大ボスの妹)にちょっかいを出して子供まで作っちゃったばかりに、この組織のみならず彼らの本拠地だった地方そのものがとんでもない災難に見舞われることにもなっちゃったわけだけど、本来なら国を富ませる最先鋒だったはずなのに・・・・・と思うと、ここでも江南王の無責任さというか無能さが強調されているような気がします。 

    これがもうちょっと覇気のある王様だったら、その国を富ませる集団との結びつきをもっと有効に使う手だても考えられただろうに・・・・・と思わずにはいられません。  もっとも、王様が海竜商会に近づいたのはそもそもその類の思惑があったからなのかもしれませんけどね。  で、結局、正妻である王妃とその取り巻き連中を御すことができなかったが故の悲劇なのでしょう、きっと。

    そういう意味ではやっぱり諸悪の根源は王妃とその一族・・・・ということにもなるんでしょうけど、その身勝手さ、考えの浅はかさでしょ~もない王妃様なんだけど、どこか憎めないんだよなぁ、これが。  もちろん国に限らず集団のリーダーとして仰ぎたくないタイプであることは明白なんだけど、実に人間臭いというか、フツーっぽいというか・・・・。  読んでいて常に感じるのは



    「ああ、いるいる、こういうタイプ・・・・・  特に見た目が可愛い子に多いタイプ・・・・・」



    っていうことだったりします(苦笑)。  まあ、一般人にいるこういうタイプの女性は家族とか恋人といったその人を取り巻く小さな集団が、半ば自主的に振り回されるだけだし、それが他の人に大きな影響を与えるわけでもないから、まだいいようなものの、これがなまじ「王妃様」であり、国政で権力を震う一族の娘だから話がややこしくなるわけですが・・・・。

    この外伝を読んで、クワンはある意味で本編で想像していたとおりの人物だったことを確認したにすぎなかったけれど、セオの成長期を見ることができたことが大きな収穫でした。  自分にはないものばかりを持つクワンに対する少年期特有の対抗意識、そしてそれを乗り越えた後に初めて培われていく2人の絆に♀である KiKi には踏み込めないある種の「男の友情」を垣間見て、ちょっぴり感動してしまいました。

    最後に・・・・・

    このシリーズ、中身も悪くないけどやっぱり装丁が素晴らしい!!  KiKi は元々昨今の、特にYA系やファンタジー系の本の漫画チックなイラストには嫌悪感に近いものを感じてしまうタチなんだけど、この本はその点、文句のつけどころがないくらい素晴らしいと思うんですよね。  アジアンテイスト・ハイ・ファンタジーのお手本にしたいぐらいのセンスの良さを感じます。  このシリーズは文庫も出ているみたいだけど、単行本で揃えたいと思わせる「何か」を放っていると感じます。

  • クアンの武勇伝ばかりでなく
    つらい時代のエピソードも

    シリーズは、終わってしまったけど
    リアンの事も含めて幸せになってほしいです

  • クワンの過去
    おじさんやお母さん、妹、セオ…
    クワンのことをおもう人たち…人の繋がりって大事

  • 【図書館本】久しぶりのシリーズだったのでキャラ相関ほとんど抜けてたのが残念。けど、クワン好きだったので彼の過去話は嬉しかったし、楽しく読めた。ますますクワンが好きになった!
    でも正直なところ、これを読んでから本編に入りたかったかも。勿体ない事をした……。
    とりあえずこのシリーズはこれでおしまい。それなりに楽しいシリーズだった。

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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