天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子

著者 :
  • 講談社
4.18
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本棚登録 : 223
感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181655

作品紹介・あらすじ

江南の美しく豊かな湾を統治する「海竜商会」。その有力者サヴァンを伯父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。ところがクワンの落とした首飾りがきっかけとなって、陰謀に巻きこまれていく。多くの人の心を引きつける江南の第二王子クワンの絶望と波乱に満ちた再生の物語。

感想・レビュー・書評

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  • (No.13-23) 児童書です。シリーズ外伝。

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『江南(カンナム)の美しく豊かな湾を統治する〈海竜商会〉。
    その有力者サヴァンを伯父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。
    ところがクワンの落とした首飾りがきっかけとなって、陰謀に巻き込まれていく。
    多くの人の心をひきつける江南の第二王子クワンの絶望と波乱に満ちた再生の物語。』

    ここで語られる物語は、本編でも説明されていたり推測できたりする内容でした。ただ本編では過去のこととなっていたのが、ここでは現在進行形。
    恵まれた生活をおくるクワンの腕白ぶりが、この後に訪れるものを知っている読者(私)にとってとても切なくて・・・・。
    でも父がいなくても、クワンのことを案じた伯父と母に思いっきり愛された少年時代があったからこそ、その後のクワンが絶望の中でも真っ直ぐな心を保つことが出来たのだろうと思えました。

    しかしまあこの王様は摩擦を避けようとするあまりに、鈍感力で対応していてなんとも情けない人。
    王妃は腹立たしいけれど、自分の利益を害するものに対してとても敏感だということに対しては一本筋が通っている。しかもそれを命じることなく解決する、天性の才能を持ってるし。

    終盤、クワンとセオが言い争う場面がとても心に響きました。同じ年頃で、同じ場所で育った二人なのに、故郷に対する気持ちが正反対だったことです。
    故郷という言葉に、ほとんど無条件についているイメージ。それはともすれば押しつけになりがちです。そう思わない人もいることを分かっておきたいです。

    最後にセオはきっぱり自分を作り変え、強制的にクワンを先に進めて行きます。あのクワンがあったのはセオのおかげだったのね。
    内容が分かってる話なのに、面白く読めました!

    この前の外伝も面白かったので期待して読みましたが、期待は裏切られませんでした。

  • 『天山の巫女ソニン』シリーズの外伝。江南国の第二王子・クワンを主人公に、本編の前日譚が描かれる。
    本編と変わらず、無駄の削ぎ落とされた文章が美しい。必要最低限の文量で確かな情感と余韻とがもたらされるから、浸るように読んでしまう。
    クワン王子とセオの人物像も魅力的で、シリーズがこれで最後かと思うと寂しい。

  • 小学生の頃に楽しんで読んでいたシリーズの外伝を見つけたので読んでみました。
    ソニンと出会う前のクワンについての物語だったのですが、昔と同じ様にわくわくしながら読むことができてとても楽しかったです。

  • 大好きなシリーズの外伝。

    クワンの幼少期からを描いた今回の作品もよかったー!
    大人たちに翻弄されていくクワン少年。
    毎度ながら、この深い人情劇を児童書で表すってすごい。
    毎回心に響くストーリーです。

  • セオが全然クワン王子に懐いてなくてむしろ反発してるのめっちゃ好感持てる

  • 2018/1/30

  • 2016.12.30
    もうすぐ読み終わっちゃう。寂しい。

    クワンは好きなタイプだなぁ。
    セオとこんな絆があったとは。
    優秀で賢いセオが参謀についてすごくよかった。

    王家のきたないやり口に腹が立つ。
    裕福なクワンと叔父貴、母が非業の死を遂げて、どん底の生活に堕ちたクワン。
    本人は火であつい男だが、おのれの無力にどれほど落胆しただろう。

    欲がないのがいい。

  • クワンも、イェラもなぜソニンに惹かれるかなんとなく分かる本でした。
    2人ともとても純粋でまっすぐ。
    クワンが大人たちに翻弄され利用されていく様子は、見ていてもどかしかったです。

  • 20160429

  • 江南の美しく豊かな湾を統治する「海竜商会」。その有力者サヴァンを伯父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。ところがクワンの落とした首飾りがきっかけとなって、陰謀に巻きこまれていく。多くの人の心を引きつける江南の第二王子クワンの絶望と波乱に満ちた再生の物語。

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、本書の前作にあたる『チポロ』『ヤイレスーホ』(ともに講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』「女神のデパート」シリーズ(ともにポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。

「2021年 『ランペシカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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