図書館の魔女(上)

著者 :
  • 講談社
4.04
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本棚登録 : 1297
感想 : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182027

作品紹介・あらすじ

鍛治の里に暮らす少年キリヒトは、師の命により、大陸最古の図書館を統べるマツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった。本を愛し、言葉の力を信じるすべての人に!

感想・レビュー・書評

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  • なにこれ萌える。
    いや待て待て、えーと、とりあえずファンタジーです。
    「図書館の魔女」も比喩かと思いきやそのまんまです。
    図書館の構造とかマジカルだし。
    しかしわかってたはずなのに巨人が出てきたときはびっくりした。そんなのもいるのか!
    図書館学的なこととか言語学的なこととか出てきて面白い。
    「包丁の歴史」は3門!3門!と思ってたら選書外ですか…そうか…がっかりしてたらフォローがあったのでうれしかった。
    キリヒトのことが気になって気になってしょうがなかったんですが思いのほかラノベ的にかっこよくてしびれた。
    そして魔女はかわいい。とてもだ。

  • 著者の博識はよーく分かったけれど、マツリカの言葉を全て理解しながら読み進めるのは、私の頭では時間がかかって仕方なく途中からは流し読み。ファンタジーとして物語を楽しみました。各キャラが立っているのが良い。

  • 驚いた。こんな精密なファンタジーを書ける日本人がいたとは。

    言葉とは、言語とは何なのか。作者が言語学をベースに持つためか、そんなことを考えられずにはいられない。専門知識を物語の中に落とし込む筆力が、この物語をより高質な、精度の高いものにしているように思う。
    驚いた。

  • 図書館の魔女である、声を持たぬ少女マツリカの手話通訳兼、図書館司書見習いとして山里から一ノ谷の高い塔に出仕した少年キリヒト。先輩司書のハルカゼやキリンに習い司書の仕事を務める傍ら、マツリカの手話通訳として常に彼女のそばに仕える。やがて一ノ谷とニザマの政争が表面化し、襲撃されたマツリカの眼前でキリヒトのもう一つの任務が明らかになる。文章自体は本好きであればさして難解ではない。むしろ言語をスマートに操る筆者の言葉や文字を大切にする気持ちが伝わる。

  • 思っていたよりずっとファンタジー小説だった。
    本とは何か、言葉とは何か、知識とは、伝えるということは。
    言語学から国の趨勢を見据えて策動する。
    そんなことを背景で考えながら、声を持たない図書館の魔女とその手話通訳士となった少年の話。
    難しいのに面白い。そして分厚い。読み応えありまくり。
    この高い塔が象牙でないことが面白いんだろうな。
    日本っぽいのとか、昔の帝政の中国系とか、あちこち国のモデルが出て来るのも良い。

  • 一ノ谷の山里の少年キリヒトは、王宮からの求めに応じ、王宮の最奥に立つ「高い塔」の主に仕えるため出立する。
    「高い塔」とは、大陸史上最古の図書館。その全ての蔵書を把握し、王宮にも絶大な発言力を持つという「図書館の魔女」は、いくつもの言語を読み解き限りない叡智を持ちながら、口がきけない、ごく幼い少女マツリカだった。
    そしてキリヒトは、彼女のために手話を学んでいたが、文字を知らないのだった…


    3.5センチにもなる久々の厚み、美しい装丁にワクワクして手に取った。

    物語のはじめは、理屈がまさっているような文章が少しとっつきにくく頁がはかどらなかったけれど、最初の1センチくらいまでは助走のようなもの。
    やがてマツリカとキリヒトがふたりだけのコミュニケーション方法を得てから、その結びつきが当たり前の生い立ちを持たないふたりの心をひらかせていくのに従って、面白くなってくる。
    その後はぐいぐい物語が動きだす。

    見かけはファンタジーだけれど、マツリカの洞察力は安楽椅子探偵のよう、キリヒトの動きはアクションもののよう、図書館の司書たちの活躍はスパイもののよう。
    下巻が楽しみ。

  • いやあ、おもしろかった。
    前々から気になってはいたんだが、なんか厚さと表紙のおどろおどろしさにホラーっぽいのかと思い手がでなかったんだが、どーも文庫のが売れているので、思いきって手にとる。
    と、本格ファンタジーで、おお、こーゆー話だったんかあっと。

    とある山中の集落で暮らす少年が、その村を出るところから話は始まる。
    彼、キリヒトが連れて行かれた都で、出会った少女こそ表題の図書館の魔女、その人であった。
    何代にも渡って隠然とした力を持ち続けてきた高い塔の長、
    先代タイキからその地位を移譲されたのはキリヒトにしてまだ少女と思わせたマツリカ。
    彼女がキリヒトに求めたのは彼女の声となること。
    膨大な知識とそれらを繋ぐ術を持つ彼女にはそれを伝える術を持たなかったのだ。

    とまあ、こんな感じのボーイミーツガールで物語が始まるわけですが、まず、手話がここまでコミュニケーションのメインとして使われたファンタジーって私が知ってるのではこれが初めてだなあっと。
    傲岸不遜な小さな少女と、控え目ではあるけれども、
    聡く、芯のある少年。いいわあ、ツボだわ~。
    段々と信頼関係を強くしていく2人の様子を微笑ましく見守っていたんだが、
    高い塔という立場がそれだけで終わらせるわけもなく、
    なにやらキナ臭いことが起こり始めて・・・
    で、いきなりの急襲にでてきたのがなんか巨人!?ええ?そーゆーのもアリなんだ?指輪物語でのトロル的なやつですか~~~!!
    っと思っていたらキリヒトが撃退。
    準備ができていたのは1人だけだった。
    という一文がめっちゃ印象的でしたねー。
    あ、そうそう印象的といえば、目次が全て、その段の最初の一文そのまんま、とゆーのがなかなか面白い趣向だなあっと。同じ文だけど、字体が違うだけでなんか違う感じもするのがおもしろいよなあ。

    キリヒトの正体について、それぞれの感情が湧くところは、なんだかみんなが人間っぽくて結構好き。
    ああ、でも確かに、殺す前のキリヒトの笑みにはぎゅっとなっちゃいますよねえ。
    さて、対立鮮明化してきた中、図書館は紛争を回避することができるのか?マツリカはキリヒトの出について
    ハルカゼに調べさせるみたいだが、そこからまた何かでてくるのか?
    気になること満載で下巻に続く。

  • A

    ビブリオバトルで知って面白そうだったから

  • 壮絶な言葉ノ海の旅

  • 下巻も読み終わったが、もう一度最初から読むつもり。
    この分量、この厚さ、本好きにとって至福の時間が約束されるだろう。
    異世界ファンタジーであるが、魔法も竜もでない。
    逆に実際の言語学、文献学、物理、土木、歴史、地理、音楽など膨大な知識を読み込まないとならないので、手ごたえは十分である。
    したがって、高校生以下にはおすすめしない。
    冒険、謎解きは好きだが、ご都合的な結末に辟易している人はぜひ。

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著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、累計32万部を記録。本書は、著者初の民俗学ミステリ。

「2019年 『まほり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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