デジタル・デメンチア 子どもの思考力を奪うデジタル認知障害

  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182058

作品紹介・あらすじ

世はあげてデジタルの時代です。ネット、ケータイ、ゲームなどなど、デジタルは、私たちの暮らしに深く浸透し、かつ、さらなる進化を続けています。もはやデジタルなしに、人間社会は成り立ちません。
しかし、人間は生まれたときから無際限にデジタルのシャワーを浴び続けて本当にいいのか、という根源的な疑義を呈するのが、本書の著者マンフレッド・スピッツアーです。
少なくとも、子どものときからデジタル漬けになると、明らかに脳の健全な生育を阻害する、というのです。
すぐれた脳科学者である著者は、このことを感情論ではなく、膨大な科学的データによって明らかにしていきます。
たとえば、幼いときから、パソコンで検索することを当然とする教育と、検索ではなく自らの手を使って調べる教育を受けた子どもで、脳の発達にどのような違いが出るのか。
あるいは、暴力的なシーンのあるゲームに熱中した子と、そういうゲームに触れなかった子では、どのような違いが出るのか、などなど。
ケータイ、パソコン、ゲームなど、子どもはおびただしいデジタル環境のなかに産み落とされます。それをそのまま放置して、本当にいいのか。
脳科学の見地からの、現代社会への警告の書です。

感想・レビュー・書評

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  • よく調べてある本である。これを参考に、情報教育では、いい加減な調査や普及や開発が修正されることを望む。

  • ネットやコンピューターの弊害についていろんな角度から警鐘を鳴らす。マイナス面ばかりで一方的な気もするが、こと教育に関しては「明白に利益が上回らない限り、新しいものの導入には慎重であれ」というくらいでちょうどいいのかもしれない。

  • 全てが真実なのかな。分かるのは20年後のような気がする

  • 著者はデジタルな環境(GoogleやiPhone)に幼少時からふれることは有害であると強く主張しています。それを文献をいくつも参照することで説明していきます。
    著書というものは、論文のように、reviewerの批評を受けませんので、自身の主張を強く言える同時に、自分の主張にあった内容だけ紹介する可能性もありますし、これからの社会でデジタル環境に慣れていることは必須である気もしますので、完全に真に受けることができるかは少し気にかかりますが、確かにデジタルな環境に小さい時にどのように適応させていくのか、慣れることも必要だが、ある程度制限が必要で、どのように管理していくかを考えていくという点で、非常に示唆に富んでいると思います。

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著者プロフィール

1958年ドイツ・レングフェルト生まれ。フライブルク大学で医学と哲学のダブルドクターを修め、1989年に精神医学の教授資格を獲得。1990年1997年までハイデルベルク大学精神科医長。ハーバード大学、オレゴン大学の客員教授を歴任。1997年ウルム大学精神科主任教授に着任、98年から同大学精神科クリニックを率いる。専攻は、脳の認知プロセス研究。ドイツのニューロ・サイエンスの旗手として注目を集め、バイエルン放送局が運営するBR-alphaという教養番組の司会も務めている。主な著書に Geist im Netz(1996年。邦訳『脳ー回路網のなかの精神』新曜社2011年)など多数。本書は、発売と同時に、ドイツではベストセラーにランクインして、幅広い注目を集めた。

「2014年 『デジタル・デメンチア 子どもの思考力を奪うデジタル認知障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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