獅子渡り鼻

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 66
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182072

作品紹介・あらすじ

か弱き者の上に、光は降りそそぐ。入り江と山に囲まれた土地で、10歳の少年が見出した「希望」の物語。芥川賞候補作。

感想・レビュー・書評

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  • 育児放棄の母、障害を持つ兄、と都会で暮らしていた少年が、身も心も傷ついた果てに母が捨てた大分の田舎で「守られて暮らす」ことを知り、再生の兆しを体験する物語。

    同じ素材で遠田潤子なら、重松清なら、小路幸也なら、もっと分かりやすくシンパシーを覚えやすい小説に仕立てて行くのだろうが、この作品は安易に読者のシンパシーを得ようとはしない。主人公尊の心が感じるままを忠実に丁寧に、それこそ時系列や空間を無視してでも、率直冒頓になぞり続ける。
    こういうのも文学としての一つの手法、素直に感じるままに読めばいいのだろう。

    素材として上出来の野菜なら丸かぶりが一番美味い。それは分かるが、味覚がお子様な俺としては、ソースケチャップマヨネーズのどぼ漬けまではいかなくとも、「ちょっと炙ったら…塩とオリーブオイル…エエ出汁で炊いても…」などと思ってしまうのだ。

  • 情景がきれい。

  • 中期大江のような登場人物も何か平板で、中上健次を想起させるも業の浅いモチーフ、おおきなものとか言っちゃう浅はかさ、何よりooo、いや、xxxという鼻につく文体。蒲江が舞台ってことで楽しみに読んだけど、うーん…

  • 全く分からなかった・・・。色々な方のレビューを盗み見しながら読んでも、あらすじは分かっても、良く分からなかった。学者さんのしかも超高学歴の文章ってこんな感じなのかな・・・。もう少し、時が経ってから再読したいと思います。H27年秋 図書館本

  • 芥川受賞、ということで手近なものを読んでみた。
    まず思ったのは、中上健次がこれを読んだら怒るだろうということ。
    それから、「しかし」とか「だから」といった接続詞の多用が邪魔に思えるということ。
    それから。作者は、登場人物をある程度の人数出しておいたほうが、終盤になってそれをこれみよがしにいかようにも回収できるということを知っている。そこがいやらしい。
    登場人物の誰一人として魅力的ではない。
    これほどつまらない小説を、久方ぶりに読んだ。

  • 少年の陰に隠れた背景が気になってしょうがないのだけれど、それがわからないまま終わってしまった・・・。
    よくわからない

  • よくわからなたったとしか

  • なんだか不思議な小説。
    最後までちょっとつかめない印象が残りました。

  • 是枝監督の「誰もしらない」の様な少年の境遇。 母の故郷の親戚に引き取られるが、それまでの生活環境が様々な場面でフラッシュバックしていく。 また親戚一同の写真にあった文司おじさんの生い立ちと兄の姿を重ねながら、自分の居場所・存在価値について確認しながら時を過ごしている。 観念的で最初は読みづらく感じた。 要所要所の時系列の変化や 
    尊の耳に響く文司おじさんの声、自然や人々の「大きな何か」に包まれた時の尊の居た堪れなさや安心感が徐々に心の傷を癒していく様子が抽象的にまた、別の何かを介して表現されている。 
    兄(と文司)(多分、自閉症)を救い出せなかったのは自分の精だと思いつめ、そこから抜け出せない重みと、徐々に薄れていく母の面影が尊の中でバランスを保とうともがいている様に読めた。 
    母や兄がどうなっているのか、今後、尊がどうやって生きていこうと胸に秘めているのかは、全く明かされないままの終わりに、あれっ?となったのは確か。 何度か読み返したい。 哲学的。

  • 「あらゆる形式を超えた奇蹟の物語」って言うから期待して読んだのですが、俺には何が何だかさっぱり。やっぱ芥川賞候補作とは相性悪いや(笑

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著者プロフィール

1970年、大分県生まれ。小説家、仏語文学研究者。現在、立教大学文学部文学科文芸・思想専修教授、放送大学客員准教授。2001年、「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年、『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日新聞出版)で三島由紀夫賞、2015年、『九年前の祈り』(講談社)で芥川龍之介賞受賞。エッセイ集に『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、訳書にV・S・ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳、岩波書店)、ポール・ニザン『アデン・アラビア』(河出書房新社)、アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』(新潮社)ほか多数。

「2018年 『ヨロコビ・ムカエル?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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