ローカル線で行こう!

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1229
感想 : 188
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182171

作品紹介・あらすじ

お金がないなら、知恵を出すのよ!もりはら鉄道新社長・篠宮亜佐美(31歳独身)の果敢な挑戦が始まった。立ちはだかるのは、やる気を失った社員たち。一筋縄ではいかない経営幹部、そして、亜佐美らを次々と襲う不穏な事件。「もり鉄」に明日はあるのか!?人々の希望を乗せた列車は、感動の終着駅に向かってひた走る。

感想・レビュー・書評

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  • あらすじだけ読むと
    赤字の第3セクターを建て直す女社長の奮闘記、てな感じなんだけど
    実際のところ、ローカル線の再建という縦軸に
    正体不明の妨害やら、公共事業に絡んで蠢く思惑やら、
    ちょっとした恋の駆け引きやら、いろんな横軸が絡んできて話が進む。
    細かい話はあちこちに飛ぶんだけど
    根幹はちゃんと1本に繋がっているというところは最後まで提示されてるので
    詰め込まれている割にとっ散らかった感がないのが巧いと思った。

    最初の章は鵜沢目線で始まり、次の章は亜佐美目線から入って
    そのあとは視点が入り乱れてくる。
    とはいっても最初の鵜沢と朝美の視点で話が動いてるところで既に
    お互いが相手をウザいと思っていて、尚且つ相手もそれに気付いている、
    ということを読者にも解るように描かれているので
    そのあとのふたりの関係性の変化を追うのが面白かった。
    更に、度重なる横槍をどんどん解明していく様を見る醍醐味を味わい、
    赤字を解消するために亜佐美が仕掛ける奇抜な戦略に膝を打つ、
    という風に、いろんな角度から楽しめる話になっていると思う。
    この本を読むと、『あまちゃん』を見て
    「北鉄がお座敷列車を2回走らせただけで黒字になるわけないだろ」と
    突っ込む人の気持ちがよく判る気がする(笑)。

    終盤は鵜沢と亜佐美がいい感じになりつつあると思っていたので
    最後にまた鵜沢と優理子がよりを戻す風になるとは予想外だった。
    かおりちゃんは最初から望み薄な感じだったなぁ。
    案外星山さんとくっついたりして(爆)。
    とはいいつつもその辺の恋愛事情はなんとなく曖昧なまま終わったんだけど。

    官僚が絡む陰謀の正体には身震いした。というか身内すらも騙すとは…。
    ミツバプランニングの石垣くん、いけ好かないと思ってたけど哀れ。

    それにしてもこれだけ企画満載のローカル線なら、
    乗り鉄のみなさんには堪らないだろうなぁ。
    実を言うとあたしも行ってみたいと思った。
    それこそ思うツボなんだろうけどね(笑)。

  • 面白かったです!ローカル赤字路線の立て直しだけかと思いきや、事件あり、政治あり、恋愛もありで。こういうバイタリティ溢れる人って読んでいて清々しいです♪実際身近ににいたら暑苦しそうですが…。どこかの路線をモデルにして映像化したら盛り上がりそうな気もします❤

  • ☆2つ

    ここしばらくのあいだ真保裕一の新刊は読んでいなかった。とか言いながら前作(たぶん)の『デパートへ行こう』は読んでいて、やはりこりゃだめだというスッキリしない読後感を味わいこの『ローカル線で行こう』もあまり眼中には無かった。
    ところが世間の耳目というのを気になるもので、この本の評判がすこぶる良いことを知ってこりゃ読まねばなどと安易に思ってしまったのであった。すまぬ。

    読後の結論は、世間が騒いでいる程の事は無い。読まなくてもじぇんじぇん悔いは残らんな、というものであった。

    確かに読み始めのっけの部分は、おっなんだなんだこりゃづいぶんと面白そうなお話ではないかい、と先へ先へとページが進む。だが、途中でアレ? が始まり、そのアレ? はありゃ? になって、果ては おいおい!? へと落朽していくのであった。

    無理矢理まとめて言ってしまうと、いったいにこれわ経済小説なのか探偵小説なのかはたまた恋愛小説なのかハッキリしんさい!なんでもかんでも混ぜときゃなんとかなるかも、なんてあんた素人ぢゃないんだからさ、真保さん。ええかげんに進歩しろよって、すまんこってす。

  • 「県庁おもてなし課」とか「限界集落株式会社」に連なる、地方応援物語、+ミステリーと、言っていいか。
    赤字鉄道の再建を頑張るヒロインとその周辺に次々と襲いかかる妨害工作、その意図は、そして犯人は。
    相変わらず、真保裕一は読ませてくれる。

  • 地方都市廃線危機の鉄道を若い女性が立て直しに!の設定が面白かった。
    ミステリーも絡み、段々人の輪が広がっていくのが心地良く伝わってきた。
    自らを「客寄せパンダ」と称する覚悟のほどがいい。
    どんな状況下でも、自らが意志をもって信じて行動することの大切さを感じた。

  • 信保裕一さんの本を初めて読みました。
    「ローカル線で行こう!」は以前から読んでみたいと思っていた本。
    廃線の危機にある「もりはら鉄道」
    その運命を託され新社長に就任したのは若干31歳の篠宮亜佐美。
    彼女は元新幹線のカリスマアテンダント。
    その彼女が仕掛ける起死回生の作戦の数々。
    それを阻むかのように起こる謎の事件。

    亜佐美のバイタリティーと頑張りには、読んでいる私まで元気をもらえました。
    楽しい本でした!

  • 廃線瀬戸際のローカル線の再生のため、新たにやってきた女社長は新幹線の元カリスマ・アテンダントで。ストーリー展開はかなりご都合主義が鼻につくし、無理矢理つっこまれたミステリパートは蛇足感が満載です。

  • 新幹線のカリスマ車内販売店員が廃止寸前のローカル鉄道の社長に大抜擢。 故郷の鉄道を存続させるために、 ローカル鉄道 通称もり鉄を見直されるべく、愛されるべく、 社員や地元の人たちと奮起していくお話。   アラサー女性社長と県庁からの出向副社長のやはりアラサー男子がここまで 出来るだろうか、という少し現実離れした感もあるので、 まぁ最後の「よかったよかった」は爽快感は少々軽い。 少しの諦めの気分とそれを信じたくない勢いと正義感で行動出来てしまうのはその若さがあってこそかもしれない。 事件の解決もなかなか意外な方向へ進んでいったので最後まで期待感連続で楽しめた。

  • 次々に襲いかかる難問を、知恵を絞って解決していく物語はそれだけでワクワクする。
    有川浩さんの「県庁おもてなし課」もそうだったけど、ひとつの爆弾が投下されて、無気力だった周囲が変わっていく過程は、非常に面白い。
    ミステリの要素もあって、最後にそれが解決されるのだが、そこへ来て急になんだかありふれた展開になったのがちょっと残念だった。
    「ゴミ処理場」「産廃処理場」「放射性物質処理場」あたりは、必要なのに問答無用で拒否される案件だからなあ。
    仕事に夢中になれるのは羨ましいと思う反面、ついチラチラと「社畜」という言葉が思い浮かんでしまう。自主的に仕事に取り組んでいるのだから、「畜」ではないと思うが、休みもなく仕事に全勢力を傾けてしまうということが、なんとなく引っかかってしまう自分が残念だ。
    私が住む県も、電車の本数が少なくて存亡の危機にある鉄道がある。それぞれ工夫してがんばっているようだが、そもそも駅までのアクセスが悪すぎて使えないという本末転倒な状態が解消されてない。
    日本の鉄道はとても優秀で便利で安全だから、できることなら利用したいのだが、利用したくてもできないのが現状なんだよなあ。

  • うーん。気軽に読めるけど深みがないというか。疲れてる時に読むならいいかも。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。1991年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、1997年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞。他に『覇王の番人』『天魔ゆく空』『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』、外交官シリーズ、「行こう!」シリーズ、小役人シリーズなど著書多数。

「2021年 『真・慶安太平記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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