- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062182249
作品紹介・あらすじ
ビルから転落し、一時記憶喪失となった経験を持つ男。自らの事故の理由を知るため、その目撃者を捜し出したが……。謎が響きあう九つの物語。日常の風景に潜む不条理を描き、著者の新境地を示すスタイリッシュでミステリアスな最新連作短篇集。
感想・レビュー・書評
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短編集。
昔はふわふわした小説の印象が強かった著者だが、今回は黒い。
最後の数行で、それまで読んでいた前提が覆されて、混乱する。うす昏さだけが、あとに残る。
各章の表題も、よくは解らないけど、意味深。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長野まゆみ的ナインストーリーズ。
すこしブラックだったり、男だか女だかわからなかったり、男が好きなのか女が好きなのかわからなかったり、生きてるんだか死んでるんだかわからなかったり。
正体もよくわからなかったり。
相変わらず好きだ。
±で加減と読ませるうまさにニヤリとしたくなる。
P.が一番好きかも。 -
語りに翻弄されながら、自分の固定観念に気付かされる。記憶がどれだけ主観的なもので、曖昧なものであるのかということにも。
小説の表現は幅広く、色んな可能性があるんだなあ。 -
絵本作家の方と思って読んだら、違ったような、、
短編やけど、全体的に後味が悪いのと、女装や男装、性同一性障害⁉️タイトルもよく分かりませんでした。 -
高校時代に少年アリスを始めとする長野まゆみの小説にハマったが、その辺の小説とは全く違う、現代社会の隙間からちょっと覗いたミステリーのような短編集。
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好きでも嫌いでもない。
基本的にどの話も明確には理解できないので。 -
頑張ろうと思いましたがダメでした…。
面白くない。挫折。
元々短編が好きじゃないのと、オチもいまいちよく分からず、最後まで読めませんでした。 -
ちょっと不思議、ブラック、曖昧なラスト。なにかが少しずつ見た目とずれている世界。面白かった。
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理解できずにもやっとする話もあったけど、「P.」が好きかな。