光る牙

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 95
感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182362

作品紹介・あらすじ

北海道日高山脈の王"羆"-。真冬にカメラマンが下山しないことで、物語は始まる。森林保護官・樋口孝也は、上司の山崎とともに捜索に乗り出すが、発見された死体には羆の爪痕があった。「食害事件」として始まった道警の捜査は、ひとつの終結を迎えるが…。元自衛隊の肉体派新人作家が、満を持して放つ、自然と人間を描き切った渾身作。

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は雪深い日高山脈。
    森林保護管の山崎と樋口は奥深い森で山を守る。
    そこに一人のカメラマンが行方不明になったと連絡が入った。
    犯人は冬眠できずに彷徨う羆。それもとてつもなく巨大な。
    役者は揃った。

    もうあとは怒涛の展開。
    息つく暇もなく次々と困難が二人の前に立ち塞がる。
    アクション映画さながらのシーンに圧倒されっぱなし。
    時にはランクルで道なき道を走り、時には命綱一つで絶壁を下る。
    そこに襲いかかる獰猛な巨躯。響き渡る銃声。
    果たして彼らの運命やいかに。

    とこんな感じで、ドキドキハラハラ一気に読み終えた。
    まさにエンタメ小説。
    最後の羆と対峙する場面は、ダイハードさながらでそこまでやるか!?と笑ってしまう位。

    文章に深みはないけれどとにかく勢いと迫力がある。
    熊谷達也の「邂逅の森」には及ばないとは思うが、十分楽しめた。
    映像化されたら面白いだろうなとは思うけれど、羆が無理か。
    CGだったらいけるかな・・・。
    ちょっと見てみたい。

    ただし凄惨な描写も多いので苦手な人はご注意を。

    • vilureefさん
      九月猫さん、再訪大歓迎♪

      分かります、分かります。
      ハリウッドのアクション系ってなんでもありですよね(^_^;)
      一人を助けるため...
      九月猫さん、再訪大歓迎♪

      分かります、分かります。
      ハリウッドのアクション系ってなんでもありですよね(^_^;)
      一人を助けるために何人犠牲にしてるんだー!!とか。
      そっちに行ったら絶対ゾンビに食べられるんだよーなんて思っていると案の定襲われたり・・・。

      でもそのくだらなさ満点が良いんですよね。
      最近そんな作品を全然見てないから見たくなりました。

      ふふふ、それにしてもどうして映画に出てくる車って鍵をつけっぱなしなんでしょうね。
      そんなことあるわけないじゃん!とまたここでもつっこみまくりです(笑)
      2013/07/11
    • まっきーさん
      vilureefさんへ

      先日テレビで羆がどこまでも執拗に追ってくる・・・という実話の再現放送を見ました。

      テレビ見ながら、子供と3人で「...
      vilureefさんへ

      先日テレビで羆がどこまでも執拗に追ってくる・・・という実話の再現放送を見ました。

      テレビ見ながら、子供と3人で「羆こえぇ~」とビビりまくりましたが、それの本バージョンですね。

      怖そうですが、面白そう!
      これぞまさに、怖いもの見たさ?ですね(o^∀^)

      図書館で探して読んでみたいな!と思いました♪

      2013/07/15
    • vilureefさん
      まっき~♪さん、こんにちは!

      あ、その番組チラっと見ました。
      大学生くらいの男の子が逃げてませんでしたか?
      羆って足が早いんですね...
      まっき~♪さん、こんにちは!

      あ、その番組チラっと見ました。
      大学生くらいの男の子が逃げてませんでしたか?
      羆って足が早いんですね(^_^;)

      この小説は細かいことを考えずに読めます。
      勢いでだーっと(笑)
      そして最後は切なかったな~。
      まっき~♪さんのレビューも楽しみにしています(^_-)-☆
      2013/07/16
  • 北海道日高山脈で活躍する森林保護管・樋口孝也を主人公にした山岳冒険小説。

    人間に牙を剥く自然の描写と羆との死闘の描写は非常に迫力があった。厳しい自然を描く筆致とスピーディな展開とデビュー二作目とは思えない佳作。樋口明雄の傑作山岳冒険小説『約束の地』を彷彿させる。

    若手の森林保護管・樋口を指導する上司・山崎がまた良い味を出している。

    所謂、ヒグマ物なのだが、増田俊也の『シャトゥーン ヒグマの森』、熊谷達也の『邂逅の森』『ウエンカムイの爪』、北林一光の『ファントム・ピークス』、樋口明雄の『約束の地』と並べても全く引けを取らないだろう。

  • 凄い!ドキドキ!面白かった!!規格外の巨大人喰い羆に挑む、元自衛官のベテラン・山崎と、会社員から転職した新人・孝也、2人の森林保護官。日高山で、人間による身勝手な暴挙により傷つけられた羆の復讐と森林保護官の追跡が繰り広げられる。2人のタフさにただただ驚かされる。山崎の背中を追いかけ、やがては肩を並べようとする孝也のひたむきさが良い。仕事への憧れ、自分の無力さ、後悔、恐怖、心細さ、そんな中での「あきらめたくないんだ、俺は」の一言が、頼りなくもあり、心強くもあった。こんなに濃密なストーリーが、わずが200数ページで表現されるとは!

  • クマものが気になる私なので、読んでみました。

    執拗に迫る羆は迫力あったけど、他の描写が気になって。
    垣根涼介さんの本を読んだ時も思ったけど、車が好きなんだな、あと銃と。
    車と銃の描写がとにかく羆みたいに執拗で、少々飛ばし読みしてしまいました。

  • 読み始めは臨場感ある描写に、あっという間に世界観に入り込んでいった。クーラーの効いた部屋で読んでいても、まるで雪山に入り込んだような感覚で読み進めるのが楽しかった。

    ただページを進めるうちに、段々と興醒めしていくのを感じた。
    まず車や銃に対する描写の多さ。そこにページ数を割く必要はあったのだろうか。
    次に中二病っぽい台詞や表現。章を進めるうちに作者がヒートアップしたのかその過激さが増して、本筋以外のところが気になって集中出来ず…。あとは実在する事件被害者に対する配慮の無さ。

    テーマが好きなだけに残念。デビュー2作目ということで☆3。

  • (縲取悽縺ョ髮題ェ後??201401縲上?繝溘せ繝?Μ繝シ繝吶せ繝?0縺ァ邏ケ莉?

  • 冬山に入ったカメラマンが下山しないとの連絡が入った。熊に襲われたと思える遺体を発見。猟友会のメンバーと冬の山中に入る二人の森林保護管。

    同じようなテーマの本を以前読んだ。北林一光氏の「ファントム・ピークス」
    緊迫感は同じように感じたが、「光る牙」は文章が荒いように感じられた。

  • 不法な狩猟などに警鐘を鳴らすという面では良かったと思います。
    しかし、小説としては自然の猛威?迫力?みたいなものが感じられませんですし、人間ドラマも重厚さに欠けている印象で残念です。

  • 自然と対峙する人間。自然界の神ともいえる熊と森林警備隊との戦いを通して、自然の厳しさ、自然の怒りが感じられる。

    広島にも野生のクマがいる。畏怖の念を改めて抱いた。

  • ヒグマはモンスターじゃないよ

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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